こんにちは。風読珈琲店のカエデです。
2025年10月から、ふるさと納税の仕組みに大きな変更が入ることをご存じでしょうか?これにより「9月までに寄付をしておくべき理由」が明確になってきました。本記事では、ふるさと納税の基本から、なぜ9月までに寄付をすべきかをわかりやすく解説します。
ふるさと納税とは?

ふるさと納税は、2008年に始まった自治体への寄附制度です。
「納税」という名前ですが、実際には自分が応援したい自治体に寄附を行う仕組みで、生まれ故郷に限らず全国どこでも選べます。
寄附額のうち2,000円を除いた金額が翌年の所得税・住民税から控除されるため、実質負担は2,000円のみ。さらに、寄附先の自治体からは「返礼品」として特産品や名産品が届くのも大きな魅力です。
制度の目的
ふるさと納税の目的は、都市部に集中する税収を地方に分散させ、地域の活性化につなげることです。
- 地域産業の支援:農産物や水産物、工芸品などの返礼品を選ぶことで、生産者や事業者を直接応援できます。
- 公共サービスの充実:寄附金は医療・福祉・教育・防災・環境保全など、自治体の重要な事業に活用されます。
- 寄附金の使い道を指定可能:自治体によっては、寄附者が使途を選べる仕組みもあります。
税控除の仕組み
- 自己負担は実質2,000円
寄附額 − 2,000円が税金から控除されます(上限あり)。 - 控除上限額
年収や家族構成によって異なるため、事前にシミュレーションで確認が必要。
控除の申請方法
- 確定申告:寄附先が6自治体以上、または自営業の場合
- ワンストップ特例制度:寄附先が5自治体以内で確定申告不要な給与所得者向け
ポイント付与が2025年10月から全面禁止に

総務省の制度改正により、2025年10月1日以降はふるさと納税でのポイント付与が一切禁止されます。これまでは以下のような仕組みで以下の三重のお得さを得られるのが一般的でした。
1. 寄附
- 自分が応援したい自治体に寄附できる(全国どこでもOK)
- 寄附額のうち2,000円を除いた分が翌年の税金から控除
2. 返礼品
- 地域の特産品や名産品(寄附額の3割以内が目安)
- 食品、工芸品、体験型サービスなど多彩
3. ポイント還元
- 楽天ふるさと納税:SPU(スーパーポイントアッププログラム)や「お買い物マラソン」などのキャンペーンを組み合わせ、寄附額の10〜30%超の楽天ポイント還元が可能
- さとふる・ふるなび:寄附額に応じてAmazonギフト券や独自ポイントを付与
- Yahoo!ショッピング経由:PayPayポイントやキャンペーン還元が上乗せされるケースも
ポイント還元の仕組み
このポイント還元は、自治体が寄附を受けた際にポータルサイトへ支払う手数料の一部を原資として行われており、利用者は返礼品とポイントの両方を得られるため、寄附額が大きく伸びる要因となっていました。
しかし、こうした過剰な競争は「返礼品だけでなくポイントまでもらえる」という状態を加熱させ、制度本来の趣旨である「地域への寄附・応援」が薄れているとの指摘が強まります。
総務省は2025年10月から返礼品以外の付加的な経済的メリット、すなわちポイントやギフト券、クーポンなどの提供を全面的に禁止する方針を打ち出しました。
これにより、現在のようなポイント還元を伴う寄附ができるのは2025年9月30日までとなります。楽天やさとふる、ふるなび、Yahoo!ショッピングなどを日常的に利用している人にとっては、今年9月が最後のチャンスとなるため、駆け込みでの活用を検討する動きも出てきています。
9月までの行動計画

2025年10月からのポイント還元禁止まで、残された時間はわずかです。
ここからは、9月末までにやっておくべきことを順を追って整理します。
Step 1:控除上限額を確認
- 年収・家族構成をもとに、ふるさと納税ポータルサイトのシミュレーションで控除上限額を算出
- 上限を超える寄附は自己負担になるため、必ず事前に確認
Step 2:寄附先と返礼品の候補をリストアップ
- 応援したい自治体や欲しい返礼品を複数ピックアップ
- 食品や日用品など、生活に直結するものを選べば家計の節約効果も高い
- 人気返礼品は9月後半に在庫切れになる可能性があるため、早めに候補を固める
Step 3:高還元キャンペーン日を把握
- 楽天ふるさと納税:SPU倍率アップ+「お買い物マラソン」や「5と0のつく日」
- さとふる・ふるなび:Amazonギフト券増額キャンペーンの開催日
- Yahoo!ショッピング経由:PayPayポイント増量デー
- カレンダーに書き込み、寄附日を決めておく
Step 4:寄附実行
- 還元率の高い日を狙って寄附を実行
- 複数自治体に分けて寄附することで、返礼品の多様化と在庫リスク分散が可能
Step 5:最終調整
- 上限額まで余裕があれば、追加寄附で使い切る
- 9月末は駆け込み需要で人気返礼品が品切れになるため、早めの行動が吉
ポイント
- ワンストップ特例制度を利用する場合、寄附先が5自治体以内であることを確認
- 寄附後は必ず「寄附金受領証明書」や「ワンストップ特例申請書」を保管
- 返礼品の発送時期もチェックし、冷凍庫や保管スペースを確保
楽天ふるさと納税 最新人気返礼品まとめ

ここでは、最新ランキングをもとにジャンル別のおすすめ返礼品を整理しました。
9月末までの寄附計画にぜひ役立ててください。
肉類
宮崎県都城市 宮崎牛切り落とし 1kg(寄附額:約13,000円)
A4ランク以上の宮崎牛を小分け冷凍。すき焼きやしゃぶしゃぶに最適。
佐賀県伊万里市 伊万里牛ハンバーグ 10個(寄附額:約12,000円)
伊万里牛100%のジューシーなハンバーグ。湯煎で簡単調理、冷凍保存で長持ち。
魚介類・海産物
北海道別海町 ホタテ貝柱 1kg(寄附額:約9,500円)
肉厚で甘みの強い北海道産ホタテ。刺身・バター焼き・フライなど万能。
北海道白糠町 いくら醤油漬け 500g(寄附額:約16,000円)
粒が大きく弾力のある北海道産いくら。250g×2パックで食べきりやすい。
北海道白糠町 エンペラーサーモン(寄附額:約12,000円)
脂のりが良く、刺身・ムニエル・カルパッチョに最適。
米・穀物
長野県飯山市 コシヒカリ 10kg(寄附額:約13,000円)
甘みと粘りが強い長野県産コシヒカリ。5kg×2袋で保存しやすい。
フルーツ
長野県中野市 訳ありシャインマスカット 3房(寄附額:約13,000円)
種なし・皮ごと食べられる。甘みが強くジューシー。
山形県天童市 佐藤錦さくらんぼ 1kg(寄附額:約15,000円)
6月中旬〜7月上旬限定出荷。糖度が高く酸味とのバランスも抜群。
日用品・生活雑貨
栃木県小山市 ボックスティッシュ 60箱(寄附額:約14,000円)
大容量で長期間使える日用品の定番。
惣菜・加工食品
福岡県飯塚市 餃子 100個(寄附額:約10,000円)
皮パリ・肉汁ジューシー。冷凍保存で長期ストック可。
飲料・お酒
鹿児島県大崎町 鹿児島県産うなぎ長蒲焼 2尾(寄附額:約13,000円)
備長炭で職人が手焼き。ふっくら香ばしい味わい。
活用のコツ
- 9月末まではSPUやお買い物マラソン、5と0のつく日を組み合わせると還元率が大幅アップ。
- 人気返礼品は9月後半に在庫切れになる可能性が高いため、早めの寄附がおすすめ。
- 高額寄附は特別感のある返礼品、少額寄附は日常使いできる返礼品に振り分けると満足度が高まります。
まとめ

ふるさと納税は、地域を応援しながら特産品を楽しめる制度です。これまでのように返礼品とポイント還元の両方を得られるのは2025年9月まで。控除上限の把握、キャンペーン活用、返礼品選び、寄附タイミングの最適化を組み合わせれば、最後のチャンスを最大限に活かせます。
寄付者にとっては「ポイントがなくなる=損」と感じる人もいるかもしれませんが、見方を変えれば、“返礼品や寄付先の選び方を通じて応援したい自治体を選ぶ”という本来の価値がより重視されるタイミングです。

制度改正を前向きにとらえ、地域の未来を支える仕組みとして活用する意識に切り替えていきましょう!