こんにちは。風読珈琲店のカエデです。
ネット銀行の中でも人気の「住信SBIネット銀行」と「SBI新生銀行」。どちらもSBIグループですが、サービス内容や強みが異なります。この記事では、両行の違いと、それぞれどんな人におすすめかを分かりやすく解説します。
住信SBIネット銀行の特徴7選

住信SBIネット銀行は、SBIホールディングスと三井住友信託銀行が共同出資して設立されたインターネット専業銀行です。実店舗を持たず、スマートフォンやパソコンから24時間365日、さまざまな銀行サービスを利用できるのが特徴です。投資や資産運用、日常の家計管理まで幅広いニーズに対応しており、ネット銀行の中でも高い人気を誇ります。
SBI証券との強力な連携…SBIハイブリッド預金

「SBIハイブリッド預金」により、銀行口座の残高がSBI証券の買付余力に即時反映されます。投資資金の移動が非常にスムーズで、証券口座と銀行口座の資金管理を一元化できます。
→2025年9月よりSBI新生銀行でも同様のサービスが開始されました。
手数料の優遇
ATM利用手数料や他行宛振込手数料が、条件を満たせば月5回まで無料です。スマートプログラム(スマプロ)のランクアップで最大月20回まで無料枠が増えます。振込手数料が有料の場合でも77円と業界最安水準です。外貨預金の為替手数料も低く、積立ならさらに優遇されます。
スマホ完結の利便性
ほとんどの取引がスマートフォンアプリで完結します。ATMの入出金も「スマホでATM」機能を使えばキャッシュカード不要で利用できます。主要コンビニATMやイオン銀行、ゆうちょ銀行など幅広いATMネットワークに対応しています。
家計管理・資金管理機能が充実
目的別口座を最大10個まで作成でき、貯蓄や支払いの目的ごとに資金を分けて管理できます。定額自動入金や自動振替、定額自動振込など、家計管理や資金移動を自動化できるサービスが豊富です。
デビットカードの高還元
デビットカード(Mastercard)はポイント還元率0.8%と高水準です。貯まったポイントは現金やJALマイルに交換できます。Apple PayやGoogle Payにも対応しています。
外貨預金・住宅ローンも強み
外貨預金は専用アプリで簡単に取引でき、米ドルなどの金利も高めです。住宅ローンは好金利かつ手厚い保障が特徴で、ネット銀行の中でも高い評価を受けています。
セキュリティと評価
生体認証や「スマート認証NEO」など、強固なセキュリティ対策を導入しています。外部評価も高く、Forbes World’s Best BanksやNPS調査で高評価を獲得しています。
SBI新生銀行の特徴7選

SBI新生銀行は、SBIホールディングス傘下の都市銀行で、もともと「新生銀行」として長い歴史を持ち、2023年に現在の名称となりました。ネットバンキングの利便性と伝統的な銀行の信頼性を兼ね備え、全国に店舗も展開しています。オンラインサービスが充実しており、資産運用や住宅ローン、外貨預金など幅広い金融サービスを提供しています。
普通預金・定期預金の高金利
- 「SBI新生コネクト」を設定することで、普通預金金利が年0.30~0.40%(税引前)とネット銀行でもトップクラスの高金利になります。新規口座開設者向けの特別金利定期預金など、金利優遇キャンペーンも豊富です。
手数料の優遇
- 提携コンビニATMの出金手数料が最低でも月5回無料、ステージによっては回数無制限で無料となります。
- 他行宛て振込手数料も最低月1回無料、ステージが上がれば最大月10回まで無料です。日常の資金移動や振込が多い人にも使いやすい設計です。
ステージ制による優遇サービス
- 利用状況や資産残高に応じて「スタンダード」「シルバー」「ゴールド」「プラチナ」「ダイヤモンド」の5段階のステージがあり、上位ステージほど手数料無料回数や金利優遇などの特典が増えます。
- SBI証券と連携する「SBI新生コネクト」を設定するだけで、最上位のダイヤモンドステージに自動的にランクアップできるのも大きな魅力です。
スマホアプリ・オンラインバンキングの利便性
- ほとんどの取引がスマートフォンアプリやインターネットバンキングで完結します。残高照会や振込、ATM利用もアプリから簡単に操作できます。
外貨預金・住宅ローン・各種キャンペーン
- 外貨預金や仕組み預金、住宅ローンなど商品ラインナップが豊富です。住宅ローンは金利や諸費用の面で魅力的なプランが用意されています。
- 新規口座開設や各種取引で現金プレゼントなどのキャンペーンも頻繁に実施されています。
店舗・コンサルティングサービス
- 全国に店舗を展開し、対面での資産運用や住宅ローンの相談も可能です。ネット銀行の利便性と、リアル店舗の安心感を両立しています。
SBI証券との強力な連携…SBIハイパー預金(2025年9月開始)

- SBIハイパー預金とは、SBI新生銀行が2025年9月に開始した新しい円普通預金サービスです。SBI証券と自動連携し、預金残高が証券口座の買付余力に即時反映されます。これにより、株式や投資信託の購入時に都度振込を行う手間がなくなります。
- 金利は年0.42%(税引前)と、ネット銀行でもトップクラスの高金利。元本保証・預金保険対象で安全性も確保されています。
- 定額自動振替サービスもあり、円普通預金からSBIハイパー預金への積立も自動化できます。
- SBI証券とSBI新生銀行の両方に口座が必要ですが、申込はネットで完結します。
- SBIハイブリッド預金(住信SBIネット銀行)との同時利用は不可です。どちらか一方のみ利用できます。
SBIハイブリッド預金(住信SBIネット銀行)との違い
比較項目 | SBIハイパー預金(SBI新生銀行) | SBIハイブリッド預金(住信SBIネット銀行) |
---|---|---|
金利 | 年0.42%(税引前) | 年0.11%(税引前) |
元本保証・預金保険 | あり | あり |
SBI証券との連携 | 買付余力に即時反映 | 買付余力に即時反映 |
定額自動振替 | あり | あり |
申込・利用条件 | SBI新生銀行・SBI証券の両口座が必要 | 住信SBIネット銀行・SBI証券の両口座が必要 |
同時利用 | 不可(どちらか一方のみ) | 不可(どちらか一方のみ) |
- SBIハイパー預金は、SBI証券とSBI新生銀行の連携を最大限に活かしつつ、高金利と自動化を両立した新サービスです。
- どちらか一方しか使えないため、預金金利・ATM優遇・家計管理機能など、自分の重視ポイントで選ぶのが最適です。
おすすめの使い分け方
両者の比較表を以下に記載します。
比較項目 | 住信SBIネット銀行 | SBI新生銀行 |
---|---|---|
銀行のタイプ | ネット専業銀行 | 都市銀行(ネット・店舗両方) |
親会社 | SBIホールディングス・三井住友信託銀行 | SBIホールディングス |
普通預金金利 | 0.01%(SBIハイブリッド預金は0.11%) | 0.30~0.40%(SBI新生コネクト設定時) |
ATM手数料 | 月2~20回無料(スマプロランクによる) | 月5回~無制限無料(ステージによる) |
他行振込手数料 | 月1~20回無料(スマプロランクによる) | 月1~10回無料(ステージによる) |
SBI証券との連携 | 買付余力に即時反映(ハイブリッド預金) | 買付余力に即時反映(SBIハイパー預金) |
家計管理機能 | 目的別口座(最大10個)、自動振替・自動入金 | シンプルな資金管理 |
デビットカード | Mastercard、還元率0.8% | 提携デビットカードあり |
外貨預金 | 米ドルなど為替手数料が低い | 商品ラインナップが豊富 |
住宅ローン | ネット完結型、好金利・手厚い保障 | 店舗相談も可能、諸費用優遇プランあり |
スマホ・アプリ | 取引のほぼ全てがアプリで完結 | アプリ・ネットバンキング対応 |
店舗 | なし | 全国に店舗あり、対面相談可能 |
主なおすすめ層 | 投資と日常資金を一元管理したい人、家計管理を自動化したい人 | 預金金利を重視したい人、ATM・振込無料回数を増やしたい人、投資の出口戦略を重視したい人 |
預金金利・手数料優遇で分ける
- 住信SBIネット銀行
ATM・振込手数料の無料回数が多く、家計管理機能も充実しています。
→「日常の資金移動や家計管理を重視したい人」に向いています。 - SBI新生銀行
普通預金金利が高く、預金をしっかり増やしたい人に適しています。
→「預金金利を重視したい人」「ATMや振込の無料回数を増やしたい人」におすすめです。
家計管理・資産管理のスタイルで分ける
- 住信SBIネット銀行
目的別口座や自動振替など、細かく家計を管理したい人に便利です。 - SBI新生銀行
シンプルな資金管理をしたい人や、店舗での相談も活用したい人に向いています。
両方のメリットを活かす
- 併用もおすすめ
投資の積立や日常の資金管理は住信SBIネット銀行、売却資金の受け取りや高金利預金はSBI新生銀行、といった使い分けも可能です。
それぞれの強みを活かすことで、より効率的な資産運用や家計管理ができます。
まとめ

住信SBIネット銀行とSBI新生銀行は、どちらもSBI証券との連携が強みですが、用途や重視するポイントによって選び方が変わります。自分の投資スタイルや資金の動かし方に合わせて、最適な銀行を選ぶことが大切です。