企業型DC・iDeCo・DBって併用できるの?20代から始める年金制度の賢い使い方

資産形成

こんにちは。風読珈琲店のカエデです。

「年金って、正直まだピンとこない…」
そんなふうに感じている20代の方は多いと思います。
でも、企業型DCやiDeCo、そしてDBといった“未来のお金”の制度は、実は今から知っておくことで、将来の安心につながる大切な仕組みです。


特に2024年12月の制度改正をきっかけに、若いうちから始めるメリットがぐっと広がりました。


この記事では、複雑に見える年金制度の違いや併用時の掛け金上限、そして今後の法改正まで、やさしく解説します。

1. そもそも「DC」「DB」「iDeCo」ってなに?

年金制度にはいくつか種類がありますが、まずは基本を押さえておきましょう。
ここでは、会社員や公務員として働く20代の方が関わる可能性が高い3つの制度を紹介します。

カエデ
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20代は「老後なんてまだ先」と思いがち。でも、早く始めるほど複利の力で資産が育ちます!

企業型DC(確定拠出年金)

  • 企業が毎月掛け金を出してくれる年金制度。
  • 加入者(あなた)が運用商品を選び、自分で資産を育てるスタイル。
  • 将来の受取額は、掛け金+運用成果によって決まる。

例:会社が月2万円を積み立ててくれて、あなたが投資信託で運用。運用がうまくいけば、将来の年金額が増える!

運用の責任は自分にありますが、企業が掛け金を出してくれるのは大きなメリットです。


DB(確定給付年金)

  • 将来の年金額があらかじめ決まっている制度。
  • 運用は企業や制度運営者が行い、加入者は運用リスクを負わない
  • 公務員や一部の大企業で導入されている。

例:退職後に「月○万円の年金を受け取れる」と決まっている。運用がうまくいかなくても、金額は変わらない。

安定性は高いものの、若手社員が制度の中身を意識する機会は少ないかもしれません。


iDeCo(個人型確定拠出年金)

  • 自分で掛け金を出して、自分で運用する個人向けの年金制度
  • 掛け金は全額所得控除、運用益は非課税、受取時にも控除あり。
  • 原則60歳まで引き出せないが、節税+資産形成の両方に効果的

例:月1万円を積み立てると、年間で約2万円の節税効果があることも。運用次第で資産が増える!

20代から始めると、長期運用のメリットが最大限に活かせます。


併用パターン別の掛け金上限

企業型DC・iDeCo・DBは、併用できる場合がありますが、掛け金の上限が制度ごとに決まっていて、組み合わせによって制限されます。ここでは、代表的な3つの併用パターンを紹介します。

加入状況iDeCoの上限合計掛け金上限
パターン①:DCのみ月2万円月5.5万円
パターン②:DC+DB月1.2万円月2.75万円
パターン③:DC+DB+iDeCo最大月2万円(調整あり)月5.5万円 − DB相当額

パターン①:企業型DCのみ加入

  • iDeCoの掛け金上限:月2万円
  • 企業型DC+iDeCoの合計上限:月5.5万円

このパターンは、企業型DCに加入していて、DB(確定給付年金)がない場合。
iDeCoも比較的自由に使えるため、節税+資産形成の両方を狙いやすいです。

会社のDC制度に加えて、自分でiDeCoを始めることで、老後資金をより厚く準備できます。


パターン②:企業型DC+DBに加入

  • iDeCoの掛け金上限:月1.2万円
  • 企業型DC+iDeCoの合計上限:月2.75万円

このパターンでは、企業がDB(確定給付年金)も提供しているため、iDeCoの掛け金上限が制限されます。
企業年金が手厚い分、自分で積み立てられる金額は少なくなります。

DBの内容によっては、iDeCoに加入できないケースもあるので、会社の制度を確認することが大切です。


パターン③:企業型DC+DB+iDeCoを併用

  • iDeCoの掛け金上限:最大月2万円(ただし調整あり)
  • 企業型DC+iDeCoの合計上限:月5.5万円 − DBの掛金相当額

このパターンでは、DBの「掛金相当額」によって、iDeCoの上限が調整されます。
2024年12月の制度改正により、DBの評価が個別化され、より柔軟に併用できるようになります。

制度改正後は、企業が毎月情報を登録することで、iDeCoの上限が自動調整されるようになります。

カエデ
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DBの「掛け金相当額」が多いと、iDeCoの上限が減ることも。会社の制度を確認しよう!

マッチング拠出のしくみ

企業型DC・iDeCo・DBの併用に加えて、「マッチング拠出」という選択肢もあります。


マッチング拠出とは?

  • 企業が出している掛け金に上乗せして、自分でも積み立てができる制度。
  • 掛け金は給与天引きで、iDeCoと同様に所得控除の対象になります。
  • 運用商品は企業型DCと同じラインナップから選びます。

企業型DCの制度がある会社に勤めている人は、マッチング拠出で「自分の意思で積立額を増やす」ことが可能です。


掛け金上限の考え方(マッチング拠出あり)

加入状況掛け金の内訳合計上限(月額)
企業型DCのみ企業+本人(マッチング)月5.5万円
企業型DC+DB企業+本人(マッチング)月2.75万円
企業型DC+DB+iDeCo企業+本人(マッチング)+iDeCo月5.5万円 − DB相当額

※マッチング拠出とiDeCoは併用不可(どちらか一方のみ選択)


注意点

  • マッチング拠出とiDeCoは同時に使えないため、どちらが自分に合っているかを選ぶ必要があります。
  • 企業型DCの制度設計によっては、マッチング拠出ができない場合もあるので、会社の人事・福利厚生担当に確認しましょう。
  • 2025年以降の制度改正で、企業の掛け金を超えて自己拠出できるようになる予定です(制限撤廃)。

20代向けの選び方

  • 節税効果を重視したい人:iDeCoの方が自由度が高く、運用商品も豊富。
  • 会社の制度を活用したい人:マッチング拠出は手続きが簡単で、給与天引きで積み立てられる。

どちらを選んでも「所得控除+運用益非課税」のメリットは共通。まずは会社の制度を確認して、自分に合った方法を選びましょう!

今後の法改正ポイント(2026年〜)

1. iDeCoの加入可能年齢が引き上げ

  • 改正前:65歳未満まで加入可能
  • 改正後70歳未満まで加入可能に(公布から3年以内に施行)

定年後も積立を継続できるようになり、長寿化リスクに対応しました。


2. 掛け金上限の引き上げ(企業型DC・iDeCo)

加入者区分改正前改正後(予定)
自営業者(第1号)月6.8万円月7.5万円
会社員・公務員(第2号)月5.5万円月6.2万円
企業型DC+DB併用者月2.75万円月5.5万円 − DB相当額(調整式)

掛け金上限額が上がることで、節税メリットが拡大します。


3. マッチング拠出の制限撤廃(企業型DC)

  • これまで:企業の掛け金以下しか自己拠出できなかった
  • 改正後:企業の掛け金を超えて自己拠出可能に。

若手社員でも、自分の意思で積立額を増やすことができます。


4. 企業年金の「見える化」推進

  • 運用商品や手数料、実績などを厚労省が集約・公開予定(公布から5年以内) 
  • 他社との比較が可能になり、制度の透明性が向上

加入者が「どの企業年金が良いか」を判断しやすくなります。


5. 脱退一時金の支給要件緩和

  • 通算拠出期間の要件が「5年以下」→「8年以下」に緩和予定

転職・退職時の資産移管がしやすくなります。


6. 受取時の税制ルール変更(2026年1月〜)

  • iDeCoの一時金受取後、退職金との重複控除期間が「5年」→「10年」に延長

受取タイミングの調整がより重要になります。


まとめ

企業型DC・iDeCo・DBという年金制度は、少し複雑に見えるかもしれません。
しかし、今回の制度改正をきっかけに、若いうちから始めるメリットがぐっと広がりました。

  • 企業型DC・DBの制度を確認することが第一歩
  • iDeCoは少額からでもOK。節税+資産形成に効果あり
  • 制度改正で、併用や掛け金の調整がより柔軟に
  • 将来の受取時にも税制メリットを活かすには、計画的な準備が大切

20代の今だからこそ、時間を味方につけて「未来のお金」を育てていきましょう。
まずは、自分の会社の年金制度をチェックするところから始めてみませんか?

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