銀行口座の使い分け講座:20代から賢くお金を管理する方法【住信SBIネット銀行】

こんにちは。風読珈琲店のカエデです。
今回は「銀行口座をどう使い分けると良いのか」について、金利・手数料・便利機能の3つの視点から、わかりやすくご紹介します。

銀行口座は、ただお金を預ける場所というだけでなく、使い方次第でお金を守り、育て、増やすための有効なツールになります。
「とりあえず1つの口座にまとめている」という方も、ぜひ一度見直してみてはいかがでしょうか。


銀行それぞれの強み

銀行はどこも同じように見えるかもしれませんが、実はそれぞれに特徴があります。たとえば、

  • 金利が高く、預けるだけでお金が増える銀行
  • ATMや振込の手数料が無料になる銀行
  • アプリや口座管理機能が充実している銀行

こうした特徴をうまく組み合わせて使うことで、1つの銀行だけに頼るよりも、効率よくお金を管理することができます。

「給与受取用」「貯蓄用」「キャンペーン活用用」など、目的に応じて分けると便利です。


金利を意識して預け先を選ぶ

銀行の魅力のひとつが「金利」です。
以前は大手都市銀行の普通預金金利が0.001%と、ほぼゼロに近い水準でしたが、最近ではネット銀行を中心に0.5%前後の金利を提供するところも増えてきました。

もちろん、株式や投資信託に比べると利回りは小さいですが、銀行預金には「元本保証」や「いつでも引き出せる安心感」があります。

さらに、銀行によっては条件を満たすことで金利が上がる仕組みもあります。

auじぶん銀行の金利優遇制度

auじぶん銀行では、通常の円普通預金金利が年0.21%(税引前)ですが、以下の条件を満たすことで最大年0.51%まで金利が上乗せされます。

金利アップの条件(最大合計0.51%)

  • au PAYアプリと連携:+0.05%
  • au PAYカードの引き落とし設定:+0.05%
  • auマネーコネクト設定:+0.10%
  • auの対象料金プラン加入:+0.05%
  • au PAYゴールドカード会員での引き落とし:+0.05%

さらに、au経済圏との連携を強化した「プレミアム金利優遇」では、条件を満たすことで最大年0.65%の金利が適用されることもあります。

プレミアムステージの達成条件

  • 取引実績6項目のうち5項目以上をクリア(例:給与受取、口座振替、資産運用など)
  • または、総資産残高が1,000万円以上

このように、日常的な取引を通じて金利が上がる仕組みが整っており、au関連サービスを利用している方には非常に有利です。


住信SBIネット銀行の金利優遇制度

住信SBIネット銀行では、2025年3月より円普通預金金利が年0.10% → 年0.20%に引き上げられました。
また、SBI証券との連携口座「SBIハイブリッド預金」では、年0.21%の金利が適用されます。

特徴

  • 証券口座との連携で資産運用と預金を一体管理できる
  • ネット銀行ならではの手数料無料枠や自動振替機能が充実

住信SBIは、金利だけでなく資産形成や家計管理のしやすさでも評価が高く、長期的な資産運用を考える方に向いています。

手数料を抑える工夫

金利で少しでもお金を増やしたいのに、ATMや振込の手数料でその利益が減ってしまっては本末転倒です。

最近の銀行では、以下のようなサービスが充実しています。

  • 一定の条件を満たすことで、ATM利用が月数回無料になる
  • アプリからの送金は手数料がかからない
  • ネオバンク(提携銀行)間の資金移動が無料になる

特にネット銀行は手数料面で優れているため、振込や送金が多い方にはおすすめです。

ATM利用手数料を無料にする方法

多くのネット銀行では、条件を満たすことでATM利用が月数回無料になります。代表的な例は以下の通りです。

銀行名無料回数/月条件例
住信SBIネット銀行最大15回スマートプログラムのランクに応じて
楽天銀行最大7回ハッピープログラムのステージに応じて
GMOあおぞらネット銀行最大15回カスタマーステージに応じて
イオン銀行常時無料イオン銀行ATM利用時
SBJ銀行最大10回提携ATMでの利用回数制限あり

ポイント

  • 条件は「預金残高」「クレジットカード契約」「給与振込の設定」など。
  • 無料回数を超えると、1回あたり110円~330円程度の手数料が発生。

ことら送金

最近の銀行アプリでは、同行間の送金が無料になるケースが増えています。さらに、「ことら送金」というサービスを使えば、異なる銀行間でも手数料無料で送金できます。

特徴

  • スマホアプリで簡単に送金可能。
  • 送金額は最大10万円まで。
  • 送金先の口座番号が不要で、電話番号やメールアドレスで送金できる。
  • 24時間365日利用可能。

対応銀行には、三菱UFJ銀行、みずほ銀行、りそな銀行、ゆうちょ銀行、住信SBIネット銀行などがあります。


ネオバンク間の資金移動が無料

ネオバンク(提携型ネット銀行)では、同じグループ内の銀行間での資金移動が無料になることがあります。

住信SBIネット銀行のNEOBANK

  • CCC、JAL、ヤマダ電機などと提携。
  • 各NEOBANK口座間の資金移動が無料。
  • 例えば、JAL NEOBANK → ヤマダ NEOBANK への送金が無料。

メリット

  • 複数のNEOBANK口座を持つことで、無料送金回数を増やせる。
  • それぞれの口座に特典(ポイント付与、マイル加算など)がある。

家計管理に役立つ便利機能【住信SBIネット銀行】

目的別口座で資金を仕分ける

住信SBIネット銀行では、代表口座とは別に最大10個まで「目的別口座」を作成できます。

これは、1つの銀行口座の中で資金を目的ごとに分けて管理できる仕組みです。

活用例

  • 「旅行用」「教育資金」「車の買い替え」など、目的に応じて口座名を自由に設定可能
  • 目標金額や達成期限を設定でき、進捗状況も確認可能
  • 円普通預金だけでなく、円定期預金や外貨預金も目的別に管理可能

この仕組みにより、貯金の目的が明確になり、使いすぎを防ぐことができます

自動振替で貯金を習慣化

目的別口座には、代表口座からの定額自動振替機能が付いています。

設定内容

  • 毎日、毎週、毎月などのタイミング
  • 振替金額(例:毎月1万円、毎週1,000円など)

この機能を使えば、給料日などに自動で貯金が振り分けられ、意識しなくても貯金が続けられる仕組みが作れます。

また、住信SBIネット銀行では他行からの自動入金や、他口座への自動送金も無料で設定できるため、家計の流れを自動化することが可能です。


セキュリティ面でも安心

目的別口座は、ATMや振込で直接出金することができません。出金するには、まず代表口座に資金を振り替える必要があります。

この仕組みにより、

  • うっかり使ってしまうことを防げる
  • 万が一の不正アクセス時にも、目的別口座の資金が守られる可能性が高い

さらに、ネットバンキングの不正利用対策としては、二段階認証やパスワード管理の強化、VPNの活用などが推奨されています。

目的別口座・自動振替機能が使える銀行一覧

銀行名サービス名作成可能な口座数自動振替機能特徴
住信SBIネット銀行目的別口座最大10口座あり円・外貨・定期預金も目的別に管理可能
GMOあおぞらネット銀行つかいわけ口座最大10口座あり証券口座との連携も可能。資金移動がスムーズ
みんなの銀行ボックス最大20口座ありスマホアプリで簡単に管理。金利も高水準(最大0.57%)
楽天銀行マネーサポート目的別口座はなし(資産管理ツール)なし他行口座や証券口座も一括管理できる資産管理機能

住信SBIネット銀行

  • 目的別口座は最大10個まで作成可能。
  • 自動振替で毎月・毎週・毎日など柔軟に設定可能。
  • 口座ごとに目標金額や期限を設定でき、進捗も確認可能。
  • ATMや振込には直接使えず、代表口座を経由することでセキュリティ面も安心。

GMOあおぞらネット銀行

  • 「つかいわけ口座」機能で、目的別に資金を管理。
  • 証券口座との連携が可能で、投資資金の管理にも適している。
  • 自動振替機能あり。資金移動がスムーズ。

みんなの銀行

  • 「ボックス」機能で最大20個まで仮想口座を作成可能。
  • ドラッグ&ドロップで資金移動ができるなど、操作性が高い。
  • 自動振替設定も可能で、毎日・毎週・毎月など柔軟に対応。
  • 金利は業界最高水準(通常0.37%、プレミアム会員で0.57%)。

楽天銀行

  • 目的別口座はないが、「マネーサポート」という資産管理ツールを提供。
  • 他行の口座や証券口座、電子マネー、ポイントなどを一括管理可能。
  • 家計簿アプリのように収支をグラフ化して見える化できる。

まとめ:銀行口座は目的に応じて使い分けるのが賢い選択

銀行口座は、ただお金を預ける場所ではなく、使い方次第でお金を育て、守り、増やすためのツールになります。

金利、手数料、便利機能の3つの視点を意識することで、あなたのお金もより効率よく働いてくれるはずです。

タイトルとURLをコピーしました