こんにちは。風読珈琲店のカエデです。
2025年も終盤に差し掛かる中、キャッシュレス界隈を揺るがす大きなニュースが入りました。
三井住友カード ゴールドナンバーレス(以下、ゴールドNL)で実施されている「100万円修行」に関する利用対象が、2026年3月1日から大幅に変更されるというものです。 特に大きな変更点は、これまで多くのユーザーが攻略ルートとして利用してきた JAL Pay や au PAY へのチャージが「対象外」となること。
この改定により、100万円修行の難易度は一気に上昇しました。 本記事では、そもそも「100万円修行」とは何か、なぜこの改定が大きな影響を及ぼすのか、そして今後どのように攻略すれば良いのかを、できるだけわかりやすく解説していきます。
「100万円修行」とは?

ゴールドNLの最大の魅力は、年間100万円の利用で得られる特典です。
- 年間利用額100万円で 1万ポイント還元(実質1%)
- 翌年度以降の 年会費が永年無料
つまり、100万円ちょうど使えば
通常還元0.5%+特典1%=実質1.5%還元
さらに年会費(通常5,500円)が永久無料になるという、非常にお得な仕組みです。
この「年間100万円をどう達成するか」というチャレンジが、通称 100万円修行 と呼ばれています。
攻略法としての「プリペイドカードチャージ」

通常の使い方(光熱費、食費、ガソリン代など)だけで100万円を使うのは、意外とハードルが高いものです。
そのため、これまで多くのユーザーが「プリペイドカードへのチャージ」を活用してきました。 たとえば、
- JAL Pay
- au PAY
- Revolut(レボリュート)
などへのチャージを通じて、効率的に利用金額を積み上げる方法が知られていました。
特に人気だったのが「JAL Pay」を経由する方法です。
MasterCardブランドを選び、ゴールドNLからJAL Payにチャージすることで、
- 100万円修行の対象にカウントされる
- JAL Pay側でも0.5%の還元が得られる
という“二重取り”が可能で、合計2%還元を実現していました。
年間利用金額の集計ルール変更について

これまで三井住友カードでは、特定のチャージや投資系サービスへの支払いが「年間利用金額の対象外」とされてきました。たとえば、以下のような支払いはカウントされませんでした。
- 三井住友カードつみたて投資の積立金額
- モバイルSuica、ANA Payなどへのチャージ
しかし2026年3月1日からは、対象外となるサービスがさらに追加されます。
新たに「年間利用金額の集計から除外」されるのは次の4種類です。
- au PAY
- Kyash
- JAL Pay
- B/43(PayBカード)
これらはチャージや送金経由でポイントを多重取りできるとして人気がありましたが、今後は年間利用額の対象外となります。
変更は2026年3月1日からの適用なので、2025年中は従来どおりカウントされますが、早めに支払い方法を見直しておくのが安心です。
では今後どう攻略するか?
完全に手詰まり、というわけではありません。
現時点(2025年12月)でまだ使える可能性のあるルートがいくつか残っています。
Revolut(レボリュート)経由ルート
現状、対象外リストには Revolut が含まれていません。
これはプリペイド型の国際決済カードで、ゴールドNLからチャージして利用することが可能です。 この方法を使うと、
- 「100万円修行」の利用額としてカウントされる
- そこからANA Payなどへのチャージも可能
という点で、現状では“最後の砦”と言えます。
ただし、注意点もあります。
注意点1:ANA Payへのチャージ上限
2025年5月以降、ANA Payへのチャージは「過去30日間で10万円まで」と制限されています。
一気に100万円をチャージすることはできません。
注意点2:カードブランドによる手数料
Revolutへのチャージは、Visaブランドのクレジットカードだと手数料1.7%が発生します。
そのため、Mastercardブランドでチャージすることが重要です。
ゴールドNLを作る際は、必ずMastercardを選ぶことをおすすめします。
注意点3:Oliveカード利用者の場合
Oliveフレキシブルペイ(Visaのみ)を使っている人は、クレジットモードでは手数料1.7%が発生しますが、デビットモードであれば手数料無料でRevolutへチャージできます。
ANA Payから楽天キャッシュを得る方法
ANA Payは楽天の決済にも登録できます。
この特性を利用し、「ANA Pay → 楽天Edy → 楽天キャッシュ」という流れを作ることが可能です。 手順は以下の通りです。
- ANA Payを楽天の支払い方法として登録
- ANA Payから楽天Edyへチャージ
- 楽天Edyを楽天キャッシュに交換
この流れを使えば、手数料を抑えて(実質ゼロで)楽天キャッシュを手に入れることができます。
ただし、楽天キャッシュへの交換は「月10万円まで」の上限があるため、こまめに行う必要があります。 また、楽天EdyはAndroid端末でしか利用できません。
iPhoneユーザーの場合はこの方法が使えない点に注意が必要です。
結論:100万円修行は「卒業」のタイミングかもしれない

今回の改定により、三井住友カードの100万円修行はこれまでのような「裏ルート」での攻略が困難になりました。
今後は正攻法で利用するか、他カードへ切り替えるかの二択になりそうです。 還元率の高さだけを追うなら、他社カードやキャンペーンを組み合わせた方が効率的な場合も増えています。
それでも「永年無料のゴールドカード」という地位は依然として魅力的です。
自分の支出パターンに合わせて、冷静に判断していくことが重要でしょう。
