こんにちは。風読珈琲店のカエデです。
今回はカフェ巡りではなく、書店の話題を。8月21日(金)、東京・神田神保町の三省堂書店神田神保町本店で、ライター・ひらりささんと武田砂鉄さんによるトーク&サイン会が開催されます。テーマとなるのは、8月に発売されたばかりの往復書簡集『いつか終わる恋愛の、人生への影響について』(幻冬舎)。「終わる恋愛」という誰もが一度は通る経験を、ここまで正面から言語化した本にはなかなか出会えないなと思い、開催直前の今のうちに紹介しておきたくなりました。
関西在住の身としては現地参加は少し遠いのですが、今回はオンライン参加枠も用意されているとのこと。申込締切が開催前日と迫っているので、気になる方は早めにチェックしてみてください。恋愛関連の書籍というと自己啓発寄りの内容になりがちですが、今回の一冊は「答えを教える」のではなく「一緒に考える」姿勢で書かれているのが印象的で、読み終えたあとに誰かと感想を語り合いたくなるタイプの本だと思います。
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イベント概要 ―『いつか終わる恋愛の、人生への影響について』出版記念トーク&サイン会

まずはイベントの基本情報から確認しておきましょう。開催は2026年8月21日(金)18:30開始(18:00開場、20:00終了予定)、会場は三省堂書店神田神保町本店3Fイベントスペース「つながる広場」です。
- 日時:2026年8月21日(金)18:00開場/18:30開始/20:00終了予定
- 会場:三省堂書店神田神保町本店 3Fイベントスペース「つながる広場」(東京都千代田区神田神保町)
- 登壇者:ひらりさ(著者)、武田砂鉄(ゲスト)
- 参加方法:Peatixでの事前申込制。現地参加(1,650円)またはオンライン参加(990円)から選択
- 申込締切:2026年8月20日(木)23:30
- 注意事項:現地参加の場合、会場で対象書籍を購入する必要があります
申込はPeatixの専用ページから行います。オンライン参加枠が用意されているのはありがたいポイントで、関西など首都圏以外に住んでいても、自宅から著者本人の言葉を聞けるのは貴重な機会だと思います。参加費はオンラインが990円、現地参加が1,650円と、どちらも気軽に申し込める価格設定になっているのもうれしいところです。
なお、現地参加の場合は当日会場で対象書籍を購入する必要がある点に注意してください。サイン会形式のイベントでは本の購入が参加条件になっていることが多いので、事前にPeatixのイベントページで最新の注意事項を確認しておくと当日スムーズです。

本の内容 ―「終わる恋愛」が人生に残すもの

今回のトークイベントの題材である『いつか終わる恋愛の、人生への影響について』は、ロンドン在住の会社員兼文筆家・鈴木綾さんと、東京在住のひらりささんが、1年間かけて交わした往復書簡をまとめた一冊です。2026年7月8日に幻冬舎から発売されました。30代後半、ともに独身という共通点を持つ二人が、地理的にも生活基盤的にも離れた場所から「恋愛」というテーマを見つめ直していく構成になっています。
書簡の中で扱われているのは、恋愛にまつわる傷つきや、パートナーとの対等性をどう築くか、マッチングアプリ的な「品定めされる感覚」との向き合い方、出産への迷いなど、いずれも一つの正解があるわけではないテーマばかり。「恋愛に失敗はあるのか」「『人からどう見えるか』が恋愛に与える影響」といった率直な問いかけから、「愛するときに必要な地味な仕事」という実践寄りの視点まで、幅広い切り口で語られているのが特徴です。
恋愛エッセイというより、二人の人生の記録に近い一冊という印象で、過去の恋愛を振り返るきっかけが欲しい人はもちろん、今まさに関係性に悩んでいる人にも刺さる内容だと感じます。

往復書簡というスタイルの効能
この本の面白いところは、テーマそのものだけでなく「往復書簡」という形式そのものにもあると思います。SNSの短い投稿やインタビュー記事とは違い、手紙という体裁を取ることで、一つの問いにじっくり時間をかけて向き合わざるを得なくなる。ロンドンと東京という時差のある場所で書かれているぶん、即レスできない分、言葉を選んで書く過程そのものが「恋愛について考える」という行為と重なって見えてきます。
SNSで恋愛観を発信するインフルエンサーは数多くいますが、断定的な結論を急がず、二人の意見が食い違ったまま並走していく様子をそのまま読めるのは、書簡形式ならではの魅力です。読み手としても「どちらが正しいか」を判定する読み方ではなく、自分だったらどう返信するかを考えながらページをめくることになります。
こんな人におすすめ
- 過去の恋愛を振り返って、自分なりに言葉にしてみたい人
- マッチングアプリでの「品定めされる感覚」に疲れを感じたことがある人
- 結婚や出産について、周囲と比べて焦りを感じることがある人
- エッセイや対談集のような、じっくり読めるノンフィクションが好きな人
登壇者プロフィール ―ひらりさ×武田砂鉄
ひらりさ(著者)
1989年生まれ、東京都出身のライター・編集者。恋愛、お金、BLなど幅広いテーマでインタビューやコラムを執筆するほか、オタク女性4人によるユニット「劇団雌猫」のメンバーとしても活動しています。編著書に『浪費図鑑』『だから私はメイクする』などがあります。
「劇団雌猫」名義での仕事を含め、個人の趣味や消費行動を切り口に、同世代の女性が共感しやすい形で社会や文化を語ってきたのがひらりささんの特徴です。今回の本ではそうした軽妙な語り口はそのままに、より個人的なテーマである「恋愛」に真正面から向き合っている点が、これまでの著作との違いとして際立っています。

武田砂鉄(ゲスト)
1982年生まれのフリーライター、ラジオパーソナリティー。出版社での編集者を経て2014年にフリーへ転身し、2015年には初の著書『紋切型社会』でBunkamuraドゥマゴ文学賞を受賞しています。文化放送『武田砂鉄ラジオマガジン』のパーソナリティとしても知られ、社会現象や言葉の使われ方を鋭く読み解く語り口に定評があります。今回はゲストとして、ひらりささんの往復書簡に「第三者」の視点から切り込む形になりそうです。
武田さんはこれまでも『父ではありませんが 第三者として考える』のように、当事者ではない立場から社会的なテーマを論じる著作を発表してきました。今回のイベントでも、恋愛の当事者ではなく「聞き手」としてどのような問いを投げかけるのか、著者二人とはまた違った視点でのやり取りが期待できそうです。

会場:三省堂書店 神田神保町本店について

会場となる三省堂書店神田神保町本店は、世界最大級の古書店街として知られる神保町のシンボル的な存在。今回のイベントは3階のイベントスペース「つながる広場」で行われます。神保町エリアには文芸書に強い書店が多く、トークイベント終了後にそのまま周辺の古書店をめぐるのも楽しそうです。
神保町はもともと明治期から古書店が集積してきた学生街で、専門書から絶版本まで幅広いジャンルの本が並んでいます。トーク&サイン会のような出版記念イベントも頻繁に開催されており、新刊を読んだその足で関連する過去の名著を探しに行けるのがこのエリアならではの楽しみ方です。現地参加を選ぶ方は、開場時間より少し早めに到着して、周辺の書店を覗いてみるのもおすすめです。
関西からだとどうしても現地参加のハードルは高くなりますが、オンライン参加なら990円で自宅から視聴できるので、遠方在住の方はこちらを検討してみるとよいと思います。開催店舗の最新情報や過去のイベントレポートは、公式SNSでも随時発信されています。

まとめ
「終わった恋愛」というのは、渦中にいるときはただ辛いだけのものですが、時間が経って振り返ると、自分の人生観を形づくった大事な経験だったと気づくことも多いですよね。今回のトーク&サイン会は、そんな経験を言葉にする手がかりをもらえそうな機会だと思います。
社会人になってからというもの、恋愛の話をじっくり誰かとする機会自体が減ったなと感じています。友人との会話は近況報告で終わってしまいがちですし、SNSでは断片的な意見しか流れてきません。だからこそ、著者二人が1年間かけて書簡を交わしたという今回の本の作られ方そのものに、ある種の贅沢さを感じます。トークイベントでは、書籍には書ききれなかった裏話や、ゲストである武田砂鉄さんならではの切り口での問いかけも聞けそうで、今から楽しみにしています。
- 開催日は2026年8月21日(金)18:30〜、会場は三省堂書店神田神保町本店
- Peatixでの事前申込制、申込締切は8月20日(木)23:30
- 現地参加・オンライン参加のいずれも選択可能
- 題材は往復書簡集『いつか終わる恋愛の、人生への影響について』(幻冬舎)
申込を迷っている方は、まず書籍を手に取ってみるところから始めてみてはいかがでしょうか。それではまた次の記事で。
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