こんにちは。風読珈琲店のカエデです。
コーヒー好きなら一度は名前を聞いたことがあるであろう、アジア最大級のスペシャルティコーヒーの祭典「SCAJ」。2026年10月14日(水)から17日(土)までの4日間、東京ビッグサイト南展示棟1〜4ホールで「SCAJ2026(SCAJワールド スペシャルティコーヒー カンファレンス アンド エキシビション2026)」が開催されます。主催は一般社団法人日本スペシャルティコーヒー協会。今回で21回目を迎える、コーヒー業界における国内最大規模の展示会です。
「業界関係者向けの展示会」というイメージを持たれがちですが、実は一般のコーヒーファンも入場チケットを購入すれば参加できるイベントです。世界35の国・地域から500社が出展し、4日間でのべ9万5千人もの来場が見込まれる、コーヒー好きにとってはまさに夢のような空間。関西からは少し距離がありますが、この規模のイベントはなかなか他にないので、思い切って遠征する価値は十分にあると思っています。今日は開催概要と、当日の楽しみ方をまとめていきます。
SCAJとはどんなイベント?

SCAJ(一般社団法人日本スペシャルティコーヒー協会)は、日本国内におけるスペシャルティコーヒーの普及と発展を目的に設立された業界団体です。生産者から輸入業者、ロースター、バリスタ、機器・器具メーカーまで、コーヒーに関わるあらゆる立場のプロフェッショナルが一堂に会するのが、毎年秋に開催されるこの展示会の特徴です。今回のテーマは「Brew the Future(コーヒーの未来を、共に創る)」。名実ともに、日本のコーヒー業界の「今」と「これから」を体感できるイベントといえます。
会場では、世界各国から集まった生豆の展示や試飲、最新のロースターやエスプレッソマシン、抽出器具のお披露目、そしてバリスタたちの技術を競う競技会など、コーヒーにまつわるあらゆる要素が詰め込まれています。普段カフェでコーヒーを飲むだけでは知ることのできない、生産から抽出までの奥深い世界に触れられる貴重な機会です。
私は普段、カフェ巡りが趣味と言いつつも、実際に飲んでいるコーヒーがどんな農園で、どんな人の手によって育てられ、どうやって日本まで届いているのかを深く考える機会はあまりありませんでした。SCAJのような展示会に足を運ぶことで、一杯のコーヒーの向こう側にある生産者やロースターの物語に触れられるのは、単なる「飲み比べ」以上の価値があると感じています。
開催概要
今回の開催概要は以下の通りです。会場が南1〜2ホールと南3〜4ホールに分かれており、開催日程がホールごとに一部異なる点に注意が必要です。
- 名称:SCAJ2026(SCAJワールド スペシャルティコーヒー カンファレンス アンド エキシビション2026)
- 会期:南1〜2ホール:2026年10月14日(水)~16日(金)/南3〜4ホール:2026年10月14日(水)~17日(土) 各日10:00~17:00(最終日は16:00まで)
- 会場:東京ビッグサイト 南展示棟1〜4ホール(東京都江東区有明3丁目11-1)
- 主催:一般社団法人 日本スペシャルティコーヒー協会
- 出展規模:約500社・750小間、35の国・地域から出展予定
- 来場者数見込み:4日間のべ約9万5千人(80の国・地域から来場見込み)
- 入場料:事前登録2,000円(税込)/当日3,000円(税込)/招待券保有者は無料
最新のチケット販売状況や出展社リスト、来場者向けの案内は、SCAJ2026の公式サイトで随時更新されています。

東京ビッグサイトへのアクセス
会場の東京ビッグサイトは、りんかい線「国際展示場」駅やゆりかもめ「東京ビッグサイト」駅から徒歩圏内にあり、羽田空港や東京駅からもアクセスしやすい立地です。関西から日帰りで参加するのは少しタイトなスケジュールになりますが、前泊すれば4日間の会期の中で余裕を持って回れそうです。新幹線と組み合わせれば、東京観光を兼ねた小旅行として計画するのも楽しそうだと思っています。
会期が4日間と長めに設定されているのも、遠方から参加する人にとってはありがたいポイントです。平日に有給休暇を取って空いている時間帯にじっくり回るか、土曜日の最終日に合わせて訪れるか、自分のスケジュールに合わせて計画を立てられます。宿泊を伴う遠征になる場合は、会場周辺のホテルが会期中に混み合いやすいことも考えられるため、参加を決めたら宿の確保も早めに動いておくと安心です。
当日の楽しみ方

会場は広大な展示ホールなので、事前にある程度回るエリアの目星をつけておくと効率よく楽しめます。生豆の展示ブースでは世界各国の産地の豆を実際に見て香りを確かめられ、機器メーカーのブースでは最新のロースターやドリッパーの実演を見学できることもあります。試飲を提供しているブースも多いので、飲み比べをしながら好みの味わいの傾向をつかんでいくのもおすすめの回り方です。
- 事前登録でチケット代を節約する:事前登録なら2,000円、当日購入だと3,000円になるため、参加を決めたら早めに登録しておくのがお得です
- 公式サイトでタイムスケジュールを確認する:競技会やセミナーは開催時間が決まっているため、見たいプログラムがあれば事前にチェックしておきましょう
- 歩きやすい服装で参加する:広い会場を長時間歩き回ることになるため、履き慣れた靴がおすすめです
- 名刺や筆記用具を持参する:気に入った豆やお店の情報をメモしておくと、後日改めて注文する際に役立ちます
バリスタたちの競技会も見どころ

SCAJの会期中には、日本一のバリスタを決める競技会など、コーヒーの技術を競うさまざまなプログラムが例年開催されています。プロのバリスタが真剣な表情で抽出やラテアートに挑む姿は、コーヒー好きなら一度は生で見ておきたい迫力があります。普段カフェでカウンター越しに見るコーヒーの抽出とはまた違う、緊張感のあるステージを間近で見学できるのも、この規模の展示会ならではの魅力です。
競技会では、抽出時間や湯温、豆の挽き具合といった細かな数値管理から、審査員に向けたプレゼンテーションの構成まで、一杯のコーヒーを完成させるまでのあらゆる工程が競われます。何気なく飲んでいる一杯の裏側に、これほど緻密な技術と工夫が積み重ねられているのかと、見ているだけで新しい発見がある時間になるはずです。
競技を見た後は、自分でもハンドドリップの腕を磨いてみたくなるかもしれません。自宅で本格的な一杯を淹れるための基本を、以前の記事でまとめていますので、あわせて読んでみてください。

産地の個性を知る絶好の機会
SCAJの魅力のひとつは、普段カフェのメニューでは「エチオピア」「ブラジル」といった一言で片付けられがちな産地の個性を、実際に生豆を見たり試飲したりしながら体感できることです。同じ産地の豆でも、農園や精製方法、焙煎の違いによって驚くほど味わいが変わります。大阪で開催されているジャパンコーヒーフェスティバルのような「まち歩き型」のイベントとはまた違う、業界の最前線に触れられる密度の濃さがSCAJならではの体験だと思います。


コーヒー豆の種類や特徴について基礎から知っておくと、会場を回るときの解像度がぐっと上がります。アラビカとロブスタの違いなど、基本的な知識を先に押さえておくと、生豆展示のブースでの説明もより深く理解できるはずです。
参加する前に知っておきたいこと
Q. 一般のコーヒーファンでも参加できますか?
A. SCAJはもともとコーヒー業界関係者向けの商談の場として始まった展示会ですが、現在は入場チケットを購入すれば一般のコーヒーファンも参加できるようになっています。公式サイトでも「コーヒーに興味のある方ならどなたでも」参加を歓迎する姿勢が示されているので、業界関係者でなくても気兼ねなく訪れて大丈夫です。
Q. チケットはどこで購入できますか?
A. 事前登録は公式サイトから行うことができ、当日購入するよりもお得な料金設定になっています。参加を決めている方は、会期が近づく前に早めに登録を済ませておくのがおすすめです。招待券を持っている場合は無料で入場できるので、招待券の入手経路がある方はそちらも確認してみると良いでしょう。
Q. コーヒー豆や器具の購入もできますか?
A. 出展社によっては、会場での物販や商談を行っているブースもあります。ただし基本的には業界関係者向けの商談を主目的とする展示会のため、一般の来場者がその場で豆を購入できるかどうかはブースによって異なります。気になる出展社がある場合は、事前に公式サイトの出展社リストで物販の有無を確認しておくと安心です。
まとめ
- SCAJ2026は2026年10月14日(水)~17日(土)、東京ビッグサイト南展示棟で開催
- アジア最大級のスペシャルティコーヒー展示会で、世界35の国・地域から約500社が出展
- 一般のコーヒーファンも入場チケットを購入すれば参加可能
- 事前登録2,000円、当日3,000円。早めの登録がお得
- 生豆展示・最新機器・バリスタ競技会など、コーヒーの最前線を体感できる貴重な機会
普段は完成された一杯のコーヒーを楽しむだけの私たちも、こうした展示会に足を運ぶことで、その一杯の裏側にある生産者やロースター、バリスタたちの情熱を感じ取れるはずです。この秋は少し足を延ばして、コーヒーの奥深い世界に浸る一日を過ごしてみてはいかがでしょうか。会場で出会った豆やお店の名前を控えておけば、旅の余韻を自宅でも長く楽しめるはずです。


