【2027年大学新設】関西の注目学部と募集停止・共学化の最新トレンドまとめ

大学正門のイメージ カルチャー
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こんにちは。風読珈琲店のカエデです。

いま、日本の高等教育界がこれまでにない「激動の時代」を迎えているのをご存知でしょうか。少子化による18歳人口の減少、そして社会の急速なDX(デジタル)・GX(環境)へのシフト。これらに伴い、2027年4月(一部9月)に向けて、全国の大学で凄まじい規模の「学部の新設」と「募集停止(廃止・改組)」が計画されています。

2027年度の学部新設・改組は、全国17大学17学部が文部科学省に申請しており、2026年8月末に認可の可否が判明する見込みです。つまり今回ご紹介する情報の多くが、まさにこの数週間で「構想」から「正式決定」へと切り替わろうとしているタイミングになります。

「あの伝統ある女子大が共学に?」「今度はこんな名前の学部ができるの?」など、驚きのニュースが目白押しです。今回は、2027年に向けて大きく変わる大学新設のトレンドや募集停止の動きを、特に関西圏の情報を中心に分かりやすくまとめました。

大学を卒業してまだ数年の私自身、母校の学部名や制度がこんなに短期間で様変わりするとは正直想像していませんでした。弟や妹、あるいはこれから受験を控えたお子さんがいるご家庭にとっても、進路選びの前提が大きく揺らいでいる時代と言えそうです。


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2027年に大学新設される注目のトレンド学部

大学の講義室のイメージ

時代のニーズを反映し、各大学が「いま最も社会に求められている人材」を育てるためにユニークな新学部を構想しています。近年の大学新設の主なキーワードは「データサイエンス・AI」「環境・サステナビリティ」「食と農」です。

情報・データサイエンス・AI系

文理を問わず、いまや必須スキルとなったIT・AI領域。専門学部がさらに増えます。

  • 東京大学:「UTokyo College of Design」(仮称、2027年9月開設)。約70年ぶりの新学部で、学部長にはマイルス・ペニントン教授(東大大学院情報学環)が就任予定。定員100名(外国人・日本人それぞれ50名程度)、全授業を英語で行う秋入学課程で、学生の募集は2026年秋から始まります。
  • 青山学院大学:統計データサイエンス学環(仮称)。青山キャンパス初となる理系学士課程で、学部の枠を超えた連携システムです。
  • 中央大学:スポーツ情報学部(仮称)。AI・データサイエンスと「スポーツ」を掛け合わせた先進的な学びです。
  • 龍谷大学(京都):情報学部(仮称)。

環境・サステナビリティ・食農系

脱炭素社会(GX)や食料問題、アグリビジネスといった「地球と地域の未来」に直結する学部がトレンドです。

  • 龍谷大学(京都):環境サステナビリティ学部(仮称)。全国初となる文理融合の環境系学部で、瀬田キャンパスの大改革の一環です。
  • 京都女子大学(京都):食科学部(仮称)。フードマネジメントや食物栄養など、食を多角的に科学するアプローチです。
  • 明治国際医療大学(京都):農学部(仮称)。「有機農業」に特化した、これまでにないユニークな農学部です。

武庫川女子大学の共学化――「武庫川大学」が正式決定

大学キャンパスのイメージ

2027年は、大学の”看板”や”アイデンティティ”そのものが変わる大転換期でもあります。特に近年の「受験生の共学志向」を受けた動きが顕著です。

伝統校の「女子大」から「共学」へ

関西最大規模の女子総合大学である武庫川女子大学が、2025年7月28日の理事会で、2027年4月から全13学部21専攻を男女共学化し、大学名を「武庫川大学」へ変更することを正式に決定しました。約9,600人の学生を抱える、全国最大規模の女子大学における歴史的な決定です。

なお、附属の中学校・高等学校は今後も女子校として存続する方針です。この共学化を巡っては、卒業生などから反対の声も上がり、5万筆を超える署名が大学側に提出されるなど、大きな議論を呼びました。それでも大学側は共学化の方針を変えておらず、2027年4月の実施に向けて準備が進められています。

女子大という学びの環境そのものに価値を感じてきた在校生・卒業生の思いと、志願者数の確保という大学経営上の現実。この共学化を巡る議論は、全国の女子大が今後直面していくテーマの縮図とも言えそうです。

先端理工の名称変更とキャンパス名変更

  • 龍谷大学:先端理工学部 → 「理工学部」へ名称変更。新設される情報学部などとの連携を明確にするため、原点回帰の名称へ。これに伴い、瀬田キャンパスの名称も「びわ湖大津キャンパス」へと生まれ変わる予定です。

時代の波に押され「募集停止(廃止)」となる大学学部

大学生活のイメージ

一方で、受験生の志向変化や定員割れの波に抗えず、歴史に幕を閉じる、あるいは発展的に解消される(募集停止となる)学部・大学もあります。

2027年度からの「全面的な募集停止」

  • 京都華頂大学(全学部)・華頂短期大学:京都の伝統ある女子大学ですが、近年の厳しい志願状況から、2027年度(2027年4月入学者)からの全面的な学生募集停止を発表しました。華頂短期大学は早ければ3年後、京都華頂大学は5年後をめどに閉学となる見通しで、在学生が卒業するまでの教育環境は維持される方針です。なお、附属の華頂女子高等学校・華頂短期大学附属幼稚園は今後も存続します。
  • 日本女子大学・家政学部(一部学科):創立以来120年以上の歴史を誇る看板学部ですが、2027年度をもって募集終了。ただしこちらは完全消滅ではなく、時代に合わせた「経済学部」などへ発展的に再編される形です。

大学の垣根を越えた「学びの救済」モデルも

すでに募集停止を発表している京都ノートルダム女子大学を巡っては、興味深いニュースが入ってきました。京都産業大学が、同女子大の心理学科の教員や学生を引き受ける形で、2027年4月をめどに現代社会学部に心理学科(仮称)を新設すると発表したのです。

対象となるのは、京都ノートルダム女子大学の現代人間学部心理学科に在籍する1・2年生、約130人。希望すれば転入学のための試験や入学金の負担なしで京産大に転入学できる仕組みです。京都ノートルダム女子大学に残って卒業を目指す学生に向けても、2029年3月末まで、これまでと同様の教育を続けられる体制が維持されます。「少子化時代における学生の学びを守る新しいモデル」として、教育界で非常に注目されています。

ただし、こちらもまだ「学科設置を構想している段階」であり、正式な決定内容は今後の申請手続き・審査を経てあらためて発表される予定です。

大学そのものが閉学に向かう一方で、そこで学ぶ人・教える人の営みまでは途切れさせない――こうした「学びの継承」の仕組みは、今後も他の大学間で広がっていく可能性があります。募集停止のニュースだけを見て「その分野の学びがなくなる」と早合点せず、受け皿となる大学が現れるかどうかにも注目しておきたいところです。


まとめ:これからの大学選びに必要な視点

かつて人気のあった「文学」や「家政学」といった従来型の文系学部が縮小し、社会の課題に直結する「IT・データサイエンス」「環境」「実務」へのシフトが急ピッチで進んでいることがよく分かります。

これから受験や進路を考える上で大切なのは、「その学部がただ無くなるのか、それとも時代に合わせて名前と中身を変えて進化(スクラップ&ビルド)しているのか」を見極めることです。名前が新しくなった学部ほど、実際のカリキュラムや教員体制がどう変わったのか、パンフレットの見た目だけでなく中身までしっかり確認したいところです。

受験生本人はもちろん、保護者世代にとっても「自分たちの頃の大学のイメージ」をアップデートする必要がありそうです。オープンキャンパスに足を運ぶ際は、学部名の新しさだけでなく、その学部が生まれた背景まで聞いてみると、進路選びの解像度がぐっと上がるはずです。

  • 認可のタイミング: 2027年度の新設学部の多くは、2026年8月末の文部科学省認可を経て正式決定となる見込み。
  • 共学化の波: 武庫川女子大学の「武庫川大学」化のように、伝統校の枠組みそのものが変わる動きが加速している。
  • 募集停止=終わりではない: 京都ノートルダム女子大学の事例のように、学びを別の大学が引き継ぐ「救済モデル」も登場している。

なお、今回ご紹介した新設・改組計画のうち「仮称」と付いているものは、現時点での構想中・申請中の情報です。文部科学省の審査によって名称や定員が変わることがあるため、最新のオープンキャンパスや大学発表の情報をこまめにチェックしてみてください。

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