こんにちは。風読珈琲店のカエデです。
dポイントを貯めるうえで中心になるクレジットカード「dカード」。このdカードが2026年から2027年にかけて、立て続けに改定されます。とくに大きいのが、2027年1月からの通常ポイント還元率の引き下げです。
公共料金の還元ダウン、ケータイ補償の自己負担新設、dカード PLATINUMやポイ活プランの縮小まで、変更点は多岐にわたります。この記事では、いつ・何が・どう変わるのかを時系列で整理し、そのうえで「どう備えるか」までまとめます。
dカードの改定を一覧で整理(2026〜2027年)

まず全体像です。時期の早い順に並べました。
| 時期 | 変更内容 | ひとことで言うと |
|---|---|---|
| 2026年1月 | dカードケータイ補償に1回15,000円の自己負担を新設(補償上限は増額) | 少額修理は不利に |
| 2026年2月 | 電気・ガス・水道・eLTAX納税のdポイント還元率が0.5%に半減 | 公共料金の旨みが半減 |
| 2026年10・12月 | dカード PLATINUMの最大進呈率の適用期間を大幅短縮 | プラチナの初年度優遇が縮小 |
| 2026年12月 | ドコモ ポイ活MAX等のポイント計算方法を変更 | ポイ活プランの実質還元が低下 |
| 2027年1月 | dカード通常還元率が1.0%→0.5%に半減/実質的な年会費が復活 | 基本カードとしての魅力が低下 |
| 2027年5月 | スマホのタッチ決済利用分は200円で2ポイント(0.5%→1.0%相当、対象カードのみ) | 一部は据え置きの手当て |
要点は、2027年1月から、dカードは「どこで使っても1%」ではなくなるということです。順に見ていきます。
① 通常還元率が0.5%へ半減(2027年1月〜)
いちばん影響が大きい変更です。
- 変更前:利用金額100円(税込)ごとに1ポイント(還元率1.0%)
- 変更後:利用金額200円(税込)ごとに1ポイント(還元率0.5%)
- 適用:2027年1月ご利用分から
- 例外的な手当て:スマートフォンのタッチ決済(Apple Pay/Google Pay等)での利用分は、2027年5月ご利用分から200円ごとに2ポイント(実質1.0%)。ただし対象は特定のカード番号のみ
月10万円をdカードで支払っている人なら、還元は月1,000ポイントから500ポイントへ。年間で6,000ポイント(=6,000円相当)の差になります。「とりあえずdカードで払っておけば1%」という前提が崩れる点に注意が必要です。
② 実質的な年会費の復活(2027年1月〜)
これまでdカード(一般)は完全に年会費無料でしたが、条件付きの年会費が導入されます。
- 変更後:初年度無料。入会2年目以降は、前年度にカード利用が一度もなかった場合のみ1,650円(税込)
- 適用:2027年1月から(請求は2028年2月の引き落とし分から)
- 回避方法:年に1回でも決済すれば年会費はかからない
「持っているだけ」のdカードには年会費がかかるようになる、という理解でよいでしょう。使わないなら解約、使うなら年1回は必ず決済、という判断が必要になります。

③ 公共料金・税金の還元率が半減(2026年2月〜)

こちらは2026年2月から先行して実施されます。正式には「dカードのお支払いで通常たまるポイントの還元率見直し」という名称です。
- 対象:電気料金・ガス料金・水道料金・地方税共同機構(eLTAX)での納税
- 変更:100円ごとに1ポイント(1.0%)→ 200円ごとに1ポイント(0.5%)
- 適用:2026年2月1日以降のご利用日分から
- 対象外(1.0%が維持されるもの):ドコモでんき・ドコモガス、およびdカード特約店のENEOSでんき・ENEOS都市ガス
公共料金をまとめてdカードで払っている家庭は影響が大きい部分です。ドコモでんき・ドコモガスへの切り替え、または還元率を維持している他社カードへの分離が対策になります。
④ ケータイ補償に自己負担15,000円(2026年1月〜)

スマホの故障・紛失時に、同一機種の購入代金の一部を補償する「dカードケータイ補償」も2026年1月に改定されます。数字だけ見ると拡充ですが、自己負担が新設されました。
| 項目 | dカード(一般) | dカード GOLD |
|---|---|---|
| 補償限度額(変更前→後) | 年1万円 → 年3万円 | 年10万円 → 年12万円 |
| 利用回数(変更前→後) | 年1回 → 年2回 | 年1回 → 年2回 |
| 自己負担(新設) | 1回15,000円 | 1回15,000円 |
補償額が15,000円以下の場合は自己負担は発生しません。つまり高額なハイエンド機の全損には手厚くなり、数万円の修理・買い替えでは実質的に不利になる改定です。なお、新カードのdカード PLATINUMは最大20万円まで補償されます。
⑤ dカード PLATINUM・ポイ活プランの縮小
2024年11月に登場した上位カード「dカード PLATINUM」と、ドコモの「ポイ活プラン」もあわせて改定されます。
dカード PLATINUM:初年度優遇の期間短縮
- 対象サービス:ケータイ、ドコモ光、ドコモでんきGreen、dカード積立
- 最大進呈率が適用される期間を「入会初年度12か月」→「入会月から2か月後まで」に短縮
- 適用:ドコモでんきGreenは2026年10月ご利用分から、ケータイ・ドコモ光・dカード積立は2026年12月ご利用分から
- 例:ドコモ光は入会初年度20%だった進呈率が、改定後は2か月間12%に低下
ポイ活プラン:ポイント計算の対象を変更
- 対象:ドコモ ポイ活MAX/ポイ活20/eximoポイ活/ahamoポイ活
- 「各種割引後の利用料金」に対する進呈から、「そこからポイ活特典の進呈分を差し引いた金額」に対する進呈へ変更
- 適用:2026年12月ご利用分から
ポイ活プランを組んでいる人は、12月以降の実質的な還元額を一度計算し直しておくことをおすすめします。

なぜ相次いで改定されるのか

背景には2つの流れがあります。
- 運営体制の変更:2026年7月1日、dカード事業はNTTドコモから「NTTドコモ・フィナンシャルグループ(ドコモFG)」に承継された。金融事業として収益性を見直す動きの一環
- 業界全体のポイント原資の圧縮:PayPay、楽天ペイ、JAL Pay、V NEOBANKなど、主要な決済サービスが2025〜2026年にかけて相次いで還元を縮小している。dカードもその流れの中にある
「特定の1枚・1サービスに寄せきると、改定のたびに影響をまともに受ける」という状況が続いています。

では、どうすればいい?
dカードを完全に見限る必要はありませんが、使い方の調整は必要です。
- 年1回は必ず使う:2027年以降、条件付き年会費を避けるため。使わないカードは解約する
- 公共料金の払い先を見直す:ドコモでんき・ドコモガスに寄せる(1.0%維持)か、還元率が下がっていない他社カードに分ける
- 高還元の常用カードを1枚持つ:2027年以降のメイン決済は、対象店で高還元になるカード(三井住友カード(NL)+対象コンビニ・飲食店のタッチ決済など)と使い分ける
- ドコモ経済圏に集約している人:dポイントの貯めやすさ、dカード積立、ドコモの銀行との連携メリットは継続する。通信料金や光回線をドコモでまとめているなら、還元率0.5%でも総合的にはプラスになりやすい
- ポイ活プランは再計算:2026年12月以降の実質還元で、プラン料金に見合うかを判断する
ポイントは、「dカード1枚で全部」から「dカード+高還元カードの2枚使い」への移行です。

改定の影響を受けやすい人・受けにくい人
同じdカード利用者でも、使い方によって影響の大きさはかなり変わります。
- 影響が大きい人:ドコモ回線を使っておらず、dカードを「どこでも1%の汎用カード」としてメインで使っている/公共料金をすべてdカードにまとめている/ポイ活プランを軸に通信料金を組んでいる
- 影響が小さい人:通信・光回線・でんきをドコモにまとめていて、dカード GOLDのドコモ料金10%還元やdカード積立が中心/dカードは補助的で、別に高還元のメインカードを持っている/もともと公共料金は口座振替やほかのカードにしている
自分がどちら寄りかで、やるべきことが変わります。前者なら2026年のうちにメインカードの乗り換え先を決めておく、後者なら適用日だけ把握しておけば十分です。

よくある質問
Q. 2027年1月より前の利用分の還元率は変わりますか?
変わりません。通常還元率の改定は2027年1月ご利用分から、公共料金の改定は2026年2月ご利用分から、というように、それぞれの適用日より前の利用分は従来どおりです。
Q. dカード GOLDも通常還元率は0.5%になりますか?
この記事の①はdカード(一般)の通常ショッピング還元の改定です。dカード GOLDはドコモ料金の10%還元など固有の特典があり、券種ごとに条件が異なります。GOLDを検討している場合は、年会費とドコモ利用額のバランスで判断してください。券種別の比較は関連記事にまとめています。
Q. いま解約すべきですか?
すぐに解約する必要はありません。2026年中は通常還元1.0%が続きます。2027年1月の改定に向けて、メインで使う高還元カードを準備し、dカードは「dポイント・dカード積立・年1回利用」の役割に絞っていく、という進め方が現実的です。
20代のカード選びでは、20代しか入れない「JAL CLUB EST」も選択肢になります。

まとめ
- 2027年1月〜:dカード通常還元率が1.0%→0.5%に半減。前年度に利用がなければ2年目以降1,650円の年会費
- 2026年2月〜:電気・ガス・水道・eLTAX納税の還元率が0.5%に半減(ドコモでんき・ドコモガスは対象外)
- 2026年1月〜:ケータイ補償に1回15,000円の自己負担を新設(補償上限は増額)
- 2026年10〜12月:dカード PLATINUMの初年度優遇短縮、ポイ活プランのポイント計算変更
- 対策は「年1回は使う」「公共料金の払い先を見直す」「高還元カードと2枚使い」
改定は多いですが、いちどに全部起きるわけではありません。適用日を押さえて、2026年のうちに使い方を整えておけば、影響は十分に抑えられます。

