こんにちは。風読珈琲店のカエデです。

京都の繁華街・河原町のど真ん中で、地下にもぐると古本の世界が広がっている——そんな少し不思議な組み合わせのイベントが今、丸善 京都本店で開催されています。「河原町地下古本市」です。糺の森のような自然の中で開催される古本まつりとはまた違い、こちらは大型書店の地下ギャラリーを会場にした、アクセス抜群の都市型古本市です。
買い物やカフェ巡りのついでに、ふらっと立ち寄れる気軽さが魅力のこのイベント。2026年8月26日(水)まで開催中ということで、今日はその見どころと楽しみ方をまとめます。休日にわざわざ予定を空けなくても、いつもの街歩きの延長で立ち寄れるのが、このイベントの一番の強みだと感じています。
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河原町地下古本市とは? 丸善京都本店 地下2階で開催される都市型古本市

河原町地下古本市は、京都BALの地下にある丸善 京都本店の「MARUZENギャラリー」を会場に開催されている古本の即売イベントです。カフェを併設した大型書店として2019年にグランドオープンし、地元でも人気の高い書店のひとつです。その地下ギャラリーで、若手を中心とした個性豊かな古書店が集まって古本を販売する催しが「河原町地下古本市(丸善へんちなんまへーん)」です。
「へんちなんまへーん」というちょっとユニークな愛称は、河原町(かわらまち)を古書業界らしくもじった呼び名なのだそうで、堅苦しさのない、遊び心のあるイベントであることが伝わってきます。屋外の古本まつりに比べると規模はコンパクトですが、そのぶん一店舗ずつをじっくり見て回りやすいのも特徴です。
舞台は「檸檬」ゆかりの丸善京都本店
会場となる丸善 京都本店は、京都の書店史においても特別な存在です。かつての店舗は梶井基次郎の短編小説『檸檬』の舞台として知られ、地元では長らく親しまれてきましたが、一度閉店した後、2019年に京都BAL内で新装オープンしました。カフェを併設した明るい店内は、古き良き書店の記憶と、現代的な居心地の良さをあわせ持った空間になっています。その地下フロアで古本市が開かれるというのも、この場所の歴史を考えるとどこか感慨深いものがあります。
出店する古書店の顔ぶれ
出店するのは、京都を拠点に活動する個性派の古書店が中心です。大型チェーンとはひと味違う、それぞれのお店ならではの選書眼が光ります。棚のセレクトにお店ごとの個性が色濃く出るのも古本市の醍醐味で、文学寄りのラインナップを得意とするお店もあれば、デザインやアート系の書籍に強いお店、レトロな雑貨や古紙もの(紙もの・活版印刷物など)を扱うお店まで、幅広い顔ぶれがそろいます。普段は各地に点在しているお店の棚を一度に見比べられるのは、こうした合同イベントならではの楽しみです。
それぞれのお店が自分の得意分野を持ち寄って棚を作っている分、「このお店はこの著者に強い」「このお店は装丁の美しい本を集めている」といった個性が見えてくるのも面白いところです。何度か通ってお気に入りのお店を見つけると、次に訪れたときの楽しみがぐっと増します。SNSで出店情報を発信しているお店も多いので、気に入ったお店を見つけたらフォローしておくと、次回以降のイベント出店情報もキャッチしやすくなります。
開催概要(会期・場所・アクセス)
会場までのアクセスや営業時間をまとめました。買い物のついでに立ち寄りやすい立地なので、京都市内にお住まいの方はもちろん、観光で訪れる方の予定にも組み込みやすいはずです。
- 名称:河原町地下古本市
- 会期:2026年8月1日(土)〜8月26日(水)
- 営業時間:11:00〜20:00
- 会場:丸善 京都本店 地下2階 MARUZENギャラリー(京都BAL B2F)
- 住所:京都市中京区河原町通三条下ル山崎町251
- 入場料:無料
出店店舗や最新の開催状況は、丸善ジュンク堂書店の公式X(旧Twitter)アカウントの告知でも確認できます。

アクセス方法
京都BALは、阪急京都河原町駅3番出口から徒歩約4分。京阪「祇園四条駅」からも徒歩圏内で、四条河原町の交差点からもすぐの好立地です。屋外イベントと違って天候に左右されず、地下フロアなので夏の日差しを避けながら涼しく古本探しができるのも、このイベントならではの利点です。買い物や食事のついでに気軽に立ち寄れる距離感が魅力です。
会場での楽しみ方

屋内の書店フロアを会場にしているぶん、じっくり腰を据えて本を選べるのがこのイベントの良いところです。新刊書店の落ち着いた雰囲気の中で、掘り出し物の古本と出会える不思議な組み合わせを楽しんでみてください。エアコンの効いた空間でマイペースに棚を眺められるので、真夏でも汗だくになる心配がないのも、うれしいポイントだと思います。
- 新刊と古本を回遊できる:会場を出れば同じフロアや上階に丸善の新刊書店が広がっているため、新刊と古本を行き来しながら本探しができます
- 1階のカフェで一息つける:丸善 京都本店はカフェを併設しているため、選んだ本をその場で少し読んでみることもできます
- ジャンル別に見比べやすい:ギャラリーというコンパクトな空間に古書店が集まっているため、屋外の古本まつりよりも短時間で一通り目を通しやすい規模感です
- 平日の夜も利用しやすい:営業時間が20時までと長めなので、仕事帰りに立ち寄ることもできます
古本市を巡っていると、一冊の本が長く受け継がれていくことのありがたみを改めて感じます。誰かの手を渡ってきた一冊を、また次の誰かへとつないでいく——古本を買うという行為には、そんな小さなロマンも詰まっている気がします。

下鴨納涼古本まつりとの違い・使い分け方

ちょうど同じ8月の京都では、下鴨神社の糺の森で「下鴨納涼古本まつり」も開催されています。同じ古本市とはいえ、性格はかなり異なるので、両方の特徴を知っておくと自分の予定に合わせて選びやすくなります。
- 規模で選ぶなら:幅広いジャンル・大量の在庫からじっくり探したい方には、屋外開催で出店数の多い下鴨納涼古本まつりが向いています
- 手軽さで選ぶなら:買い物や食事のついでに、天候を気にせず立ち寄りたい方には河原町地下古本市が向いています
- 雰囲気で選ぶなら:木陰の開放感を楽しみたいなら下鴨、落ち着いた店内でゆっくり選びたいなら河原町がおすすめです
幸い、どちらも8月中は会期が重なっているので、体力と時間が許すなら両方をはしごしてみるのもおすすめです。糺の森で掘り出し物を探した帰りに、電車で数駅の河原町まで足を伸ばして地下古本市を覗いてみる、という一日にすれば、京都の「本の夏」を存分に満喫できるはずです。
私自身、まずは屋外で大きく網を張って気になる本をいくつか確保し、そのあと河原町でゆっくり見比べながら仕上げの一冊を選ぶ、という回り方を試したことがあります。同じ「古本探し」でも、会場の雰囲気が違うだけでこんなに印象が変わるのかと、改めて実感した一日でした。
初めて古本市に行くときの小さなコツ
「古本市」と聞くと少しハードルが高く感じる方もいるかもしれませんが、身構える必要はまったくありません。むしろ、新刊書店とは違う気軽さを楽しむつもりで訪れるのがちょうど良いと思います。最後に、初めての方でも気負わず楽しめるちょっとしたコツを紹介します。
- 目的を決めすぎない:「この著者の本を探そう」くらいのゆるい目的で十分です。決めすぎると、思いがけない出会いを逃してしまうこともあります
- 装丁やカバーで選んでみる:内容を知らない本でも、表紙のデザインや紙質に惹かれて手に取ってみると、新しいジャンルとの出会いにつながります
- 値段の感覚をつかむ:同じ本でも状態や版によって値段は変わります。何軒か見て回るうちに、だんだん「相場感」がつかめてきます
- 店員さんに気軽に聞いてみる:古書店の店主さんは本にまつわる知識が豊富な方が多く、気になることを尋ねてみると思わぬ話が聞けることもあります
肩の力を抜いて、まずは会場をぐるっと一周してみる。それだけで、河原町地下古本市の空気感はきっとつかめるはずです。
よくある疑問Q&A
Q. 会計や支払い方法は?
A. 各古書店ごとにレジが分かれているのが一般的な古本市のスタイルです。店舗によって現金のみの場合とキャッシュレス決済に対応している場合があるため、念のため現金も用意しておくと、どのお店でも安心して買い物ができます。
Q. 混雑する時間帯はありますか?
A. 週末の午後は買い物客と重なって賑わいやすい傾向があります。ゆっくり棚を眺めたい方は、平日の営業開始直後や、夕方以降の落ち着いた時間帯を狙って訪れるのがおすすめです。
Q. 駐車場はありますか?
A. 京都BALには提携駐車場がありますが、河原町という立地上、周辺は慢性的に混雑しやすいエリアです。四条河原町や京都河原町駅は複数路線が乗り入れているため、公共交通機関でのアクセスがスムーズでおすすめです。
まとめ
- 河原町地下古本市は、丸善 京都本店 地下2階MARUZENギャラリーで2026年8月26日(水)まで開催中
- 営業時間は11:00〜20:00、入場無料、阪急京都河原町駅から徒歩約4分
- 京都の個性派古書店が集まり、屋内でじっくり選べる都市型の古本市
- 新刊書店やカフェが同じ建物内にあり、本探し以外の時間も楽しめる
- 屋外開催の下鴨納涼古本まつりとあわせて巡るのもおすすめ
会期は8月26日までと、それほど長くは残されていません。仕事帰りや買い物のついでに、ぜひ河原町の地下で静かな古本探しの時間を楽しんでみてください。きっと、次に河原町を歩くときの楽しみが、ひとつ増えるはずです。
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