こんにちは。風読珈琲店のカエデです。
「お財布を忘れて出かけたのに、急に現金が必要になった」——そんな経験がある方に朗報です。SBI新生銀行は2026年8月27日、キャッシュカードを使わずスマートフォンだけでセブン銀行・ローソン銀行のATMから現金を引き出せる「スマホATM」の取り扱いを開始しました。仕組みと手数料、利用方法をまとめて解説します。
スマホATMとは?——カードもキャッシュカードも不要

スマホATMは、SBI新生銀行アプリでATMに表示されたQRコードを読み取ることで、キャッシュカードなしに現金の入出金ができるサービスです。財布やカードを持ち歩かなくても、スマートフォン1台があれば近くのコンビニATMで現金を引き出せる点が最大のメリットといえます。
利用にはSBI新生銀行アプリを最新版にアップデートしたうえで、あらかじめ「スマホ認証」の登録を済ませておく必要があります。登録が完了すれば、あとはATMの画面に表示されるQRコードをアプリのカメラで読み取り、暗証番号を入力するだけで取引が完結する、シンプルな操作性が特徴です。
これまでSBI新生銀行のキャッシュカードを持ち歩くのが当たり前だった方にとっては、地味ながらも生活が変わる仕組みかもしれません。特に、キャッシュカードの盗難・紛失は預金者にとって大きなストレスの種ですが、スマホATMを使いこなせるようになれば「そもそもカードを持ち歩かない」という選択肢も現実的になってきます。
スマホATMという仕組み自体は、実はSBI新生銀行が初めてというわけではありません。住信SBIネット銀行は2020年10月から「アプリでATM」という名称で、PayPay銀行は2021年4月から「カードレスATM」という名称で、それぞれ同様のサービスをすでに提供してきました。ネット銀行を中心に、キャッシュカードを持たずにATMを使える仕組みは着実に広がってきており、今回のSBI新生銀行の対応は、こうした流れに主要ネット銀行がほぼ出揃った形といえます。
- 開始日:2026年8月27日
- 必要なもの:SBI新生銀行アプリ(最新版)、スマホ認証の事前登録
- 操作方法:ATMのQRコードをアプリで読み取り、暗証番号を入力
使い方の流れ——事前登録から取引完了まで
実際にスマホATMを使うまでの流れは、大きく分けて「事前準備」と「当日の操作」の2段階です。あらかじめアプリ側の設定さえ済ませておけば、当日の操作自体は数十秒で完了する手軽さです。
- 事前準備:SBI新生銀行アプリを最新版にアップデートし、アプリ内の「スマホ認証」の登録手続きを行う
- ATMへ向かう:セブン銀行またはローソン銀行のATMで、画面から「スマホでの取引」を選択する
- QRコードを読み取る:ATM画面に表示されたQRコードを、SBI新生銀行アプリのカメラ機能で読み取る
- 取引内容を選択:アプリ側で「出金」または「預入」、金額を選択する
- 暗証番号を入力:アプリまたはATM側で暗証番号を入力し、取引を確定する
- 現金を受け取る:ATMから現金が出てくる(預入の場合は紙幣を投入する)
ポイントは、事前準備さえ済ませておけば、当日は財布もキャッシュカードも持たずに手ぶらでコンビニへ向かえるという点です。旅行や出張で身軽に動きたいときにも重宝しそうな仕組みです。
対応ATMとできること——セブン銀行・ローソン銀行に対応

スマホATMが利用できるのは、全国に展開するセブン銀行ATMとローソン銀行ATMです。セブン-イレブンやローソンをはじめ、ファミリーマートなど提携先のコンビニに設置されたATMも含めて、全国28,000台以上のセブン銀行ATMネットワークが対象になっており、外出先で急に現金が必要になった場合でも困りにくい環境が整っています。
スマホATMでは現金の引き出し(出金)と預け入れ(入金)の両方に対応しています。従来のキャッシュカードを使った取引と同じ感覚で、スマートフォンひとつで完結する点が便利なポイントです。
コンビニATMは24時間365日稼働している店舗が多く、深夜や早朝でも現金を引き出せる安心感があります。実店舗の窓口や自行ATMに比べて設置数が圧倒的に多いセブン銀行・ローソン銀行のネットワークをそのまま活用できることも、SBI新生銀行のようにネット専業に近い形で運営する銀行にとって大きなメリットです。自宅や職場の近くだけでなく、旅行先や出張先でも同じ操作感で現金を引き出せるという安心感は、全国規模のATMネットワークならではの強みといえるでしょう。
手数料は?——スタンダードは月5回、シルバー以上は無制限で無料
気になる手数料について、預け入れ(入金)はすべてのステージで無料です。一方、引き出し(出金)の手数料は、SBI新生銀行の会員ステージによって次のように異なります。
- スタンダードステージ:月5回まで無料、6回目以降は1回110円
- シルバーステージ以上:何回でも無料
普段からATMをよく利用する方や、SBI新生銀行の資産形成商品や給与受取口座の設定などですでにシルバーステージ以上を達成している方であれば、スマホATMも含めて手数料を気にせず使い倒せる計算になります。会員ステージの条件や優遇内容については、SBI新生銀行の公式サイトで最新の情報を確認しておくと安心です。
なお、この手数料体系はキャッシュカードを使った通常のATM取引と共通のルールです。スマホATMだからといって別料金がかかるわけではなく、あくまで「カードの代わりにスマホを使う」という操作方法の違いにとどまります。すでにSBI新生銀行の口座を持っていて会員ステージの優遇を受けている方にとっては、追加の負担なくそのまま乗り換えられる仕組みだといえるでしょう。
使ってみて感じるメリットと注意点

スマホATM最大のメリットは、やはり「財布・カードを持ち歩かなくてよい」という身軽さです。カバンを最小限にしたいお出かけの日や、財布を忘れて焦った経験がある方にとっては、スマートフォンさえあれば現金を引き出せるという安心感は大きいはずです。また、キャッシュカード自体を持ち歩かないため、カードの紛失や盗難によるスキミング被害のリスクを減らせる点も、セキュリティ面でのメリットといえるでしょう。
一方で、利用にはスマホ認証の事前登録が必須のため、いざという時に慌てないよう、あらかじめアプリの設定を済ませておくことをおすすめします。またスマートフォン自体の充電が切れていたり、通信環境が不安定だったりすると利用できない点は、物理的なカードにはない弱点でもあります。完全にカードを手放すのではなく、「もしもの時の備え」としてキャッシュカードも財布に残しておくのが安心です。
特に恩恵を感じやすいのは、ミニマリスト志向で持ち物を減らしたい方や、ジョギングや散歩のついでに現金を引き出したい方、あるいは出張・旅行先で「財布は宿に置いてきてしまった」というようなシーンです。逆に、スマートフォンの操作に不慣れな方や、通信環境に不安がある地域で暮らす方にとっては、これまで通りキャッシュカードを主軸に使い続けるのも合理的な選択です。ライフスタイルに合わせて、カードとスマホを使い分けていくのがよさそうです。
SBI新生銀行については、他行との比較やお得なキャンペーン情報も当ブログでまとめています。あわせてご覧ください。

なぜ今のタイミングなのか——ネット銀行間の競争激化
今回のスマホATM対応の背景には、ネット銀行業界全体の競争激化があります。住信SBIネット銀行はNTTドコモとの資本業務提携によって「d NEOBANK」として再編され、ドコモ経済圏との連携を強めています。一方のSBI新生銀行も、口座開設キャンペーンや預金金利の引き上げなどでユーザーの獲得競争を続けており、今回のスマホATM対応も、こうした他行に見劣りしないサービス水準を整える動きのひとつと位置づけられます。
住信SBIネット銀行とSBI新生銀行の勢力図やサービス内容の違いについては、こちらの記事で詳しく比較しています。

ネット銀行各行がスマホATMやカードレス取引に対応していくことで、今後は「キャッシュカードそのものを持たない」という選択肢が、一部のヘビーユーザーだけでなく、より一般的な使い方として広がっていく可能性もありそうです。財布の中身がスマートフォン1台に集約されていく流れは、キャッシュレス決済の広がりとも重なる、時代の必然といえるかもしれません。
まとめ
- SBI新生銀行は2026年8月27日、キャッシュカード不要の「スマホATM」を開始
- セブン銀行・ローソン銀行のATMで、アプリのQRコード読み取りにより入出金が可能
- 入金は全ステージ無料、出金はスタンダードで月5回まで無料、シルバー以上は無制限で無料
- 財布・カードを持たない身軽さと、スキミングリスクの低減がメリット
「財布を忘れた」「カードだけ持ち歩きたくない」という方は、この機会にSBI新生銀行アプリのスマホ認証を登録しておくと、いざという時の心強い味方になってくれそうです。設定自体は数分で終わるので、次にコンビニへ立ち寄る前に済ませておいてはいかがでしょうか。

