こんにちは。風読珈琲店のカエデです。
メガバンクの普通預金金利が0.4%前後になり、「銀行に預けても増えない」時代は少しずつ変わってきました。とはいえ0.4%では、100万円を1年預けても利息は4,000円(税引前)です。
そんななかで、あおぞら銀行BANK支店の普通預金は、100万円まで年1.00%。ネット銀行のなかでも頭ひとつ抜けた水準です。この記事では、金利の中身と、他行との差、そして実際に使ううえで知っておきたい注意点をまとめます。
あおぞら銀行BANKの普通預金金利(2026年最新)

あおぞら銀行の「BANK支店」(インターネット取引専用の支店)の円普通預金は、2026年7月1日に金利が引き上げられ、現在は次のようになっています。
| 残高 | 金利(税引前) | 金利(税引後) |
|---|---|---|
| 100万円以下の部分 | 年1.00% | 年0.796% |
| 100万円を超える部分 | 年0.65% | 年0.517% |
注目すべきは、キャンペーン金利ではなく「通常金利」で1%を出している点です。多くの高金利キャンペーンは数か月で終わりますが、これは期間の定めがない通常金利。日銀の政策次第で変動しますが、実際に2026年は2月と7月の2回、引き上げられています。
対象は「円普通預金(BANK)」と「BANKアプリ限定貯蓄預金(The Savings)」です。
あおぞら銀行BANKの公式ページでも、普通預金の金利や振込無料回数などのサービス内容が確認できます。


メガバンクと比べてどれくらい違う?

残高別に、1年間預けた場合の利息(税引前)を比べてみます。メガバンクの標準は年0.40%として計算します。
| 預入額 | メガバンク(0.40%) | あおぞらBANK | 差額 |
|---|---|---|---|
| 50万円 | 2,000円 | 5,000円 | 3,000円 |
| 100万円 | 4,000円 | 10,000円 | 6,000円 |
| 300万円 | 12,000円 | 23,000円 | 11,000円 |
| 500万円 | 20,000円 | 36,000円 | 16,000円 |
300万円の場合、あおぞらBANKでは「100万円まで1.00%=10,000円」+「200万円分が0.65%=13,000円」で合計23,000円。メガバンクの12,000円と比べて約1.9倍です。
100万円までを1.00%で置ける枠は、それだけで年6,000円(税引前)の上乗せ。手続きの手間を考えても、貯蓄用のまとまった資金なら十分に見合います。
条件なしで、口座を持つ全員に適用される
この金利のいちばんの強みは、適用条件がないことです。
- ステージ判定なし:他のネット銀行に多い「取引状況に応じたランク制」がない
- 給与振込・口座連携・アプリログインなどの条件なし:口座を開いて残高を置くだけで1.00%
- 他サービスの契約も不要:証券口座やクレジットカードとのセットにする必要がない
楽天銀行やドコモSMTBネット銀行(旧・住信SBI)などは、証券連携やランクで金利が変わる仕組みです。「条件を満たし続ける管理」から解放されるのが、あおぞらBANKの魅力です。

そのほかの主なサービス

金利以外の使い勝手も、日常使いに耐えるレベルです。
- 他行宛の振込手数料:月9回まで無料(口座開設月の翌々月から、取引状況を問わず全員)
- ATM:ゆうちょ銀行ATMでの入出金が無料。セブン銀行など提携ATMも使えるが、提携先によっては手数料がかかる
- 利息の受け取り:年2回(2月・8月の第2金曜日の翌日)
- 預金保険:あおぞら銀行は預金保険の対象。1金融機関あたり元本1,000万円とその利息までが保護される
「振込は月9回無料・ゆうちょATM無料」なら、貯蓄用のサブ口座としてだけでなく、生活口座の一つとしても使えます。
BANK The 定期 も高金利

すぐに使う予定のない資金なら、同じあおぞらBANKの円定期預金「BANK The 定期」も選択肢です。
| 期間 | 金利(税引前・固定) |
|---|---|
| 1年もの | 年1.4% |
| 5年もの(半年複利) | 年1.7% |
最低預入額は50万円。中途解約すると金利は年0.1%まで下がるため、使う時期が読めない資金は普通預金(1.00%)、当分動かさない資金は定期、と分けるのが基本です。普通預金でも1%あるので、無理に定期に寝かせる必要はありません。

1%を最大限に活かす使い方
金利1.00%が「100万円まで」だという特性を踏まえると、置き方に少し工夫の余地があります。
- 100万円ちょうどを軸に置く:1%枠をフルに使いたいなら、まず100万円をここに。超える分は定期や他行に回す
- 生活防衛資金の置き場所にする:生活費の半年〜1年分(多くの人で50万〜150万円程度)はまさにこの口座の得意領域
- 投資の待機資金を寝かせる:新NISAの年間枠を月ごとに積み立てる場合、まだ投資していない分をここに置いておけば、待機中も1%が付く
- 使う口座と分ける:生活費の引き落としはメインバンク、貯蓄はあおぞらBANK、と役割を分けると残高が安定し、金利の取りこぼしが減る
「毎月の生活費は別口座、貯蓄の主力は100万円までここ」という置き方が、管理の手間と金利のバランスが取りやすい形です。
他の高金利口座と比べたときの位置づけ
2026年は各行が金利を引き上げており、あおぞらBANK以外にも高金利をうたう口座はあります。ただし条件はまちまちです。
- あおぞら銀行BANK:条件なしで100万円まで1.00%。上限がある代わりに、誰でも・何もしなくても適用される
- 証券連携型(楽天銀行、ドコモSMTBネット銀行など):証券口座との連携やランク条件を満たすと高金利。条件を外れると下がる
- ランク・取引条件型:給与振込や一定の取引で優遇金利。達成状況の管理が必要
- 定期預金:期間を固定できるなら、普通預金より高い利率を出す銀行も多い。ただし途中で引き出しにくい
「条件を気にせず置きっぱなしにできる」ことを重視するならあおぞらBANK、条件達成が苦にならず利回りを最大化したいなら他の選択肢、という住み分けです。各行の金利は変動するため、最新のランキングもあわせて確認してください。

使う前に知っておきたい注意点
メリットの大きい口座ですが、いくつか押さえておくべき点があります。
- 1.00%は「100万円まで」:100万円を超える部分は0.65%になる(それでも高水準)。1%枠をフルに使いたいなら、100万円までに絞って置くのも手
- 「BANK支店」と対面の「本支店」は別物:1.00%が適用されるのはBANK支店の口座。あおぞら銀行の店舗口座とは金利体系も申し込みも異なる
- 変動金利:日銀の政策金利が下がれば、この金利も下がりうる。将来にわたって1%が保証されているわけではない
- 使いみち:生活防衛資金(生活費の半年〜1年分)や、新NISAなどへ入金する前の待機資金の置き場所に向く
逆に言えば、これらを理解したうえでなら、当面使わないまとまった現金の置き場所として有力な選択肢です。

口座開設の流れ
BANK支店の口座は、スマホアプリまたはWebで完結します。
- 用意するもの:本人確認書類(マイナンバーカードや運転免許証など)、スマートフォン
- 手順:公式サイト/アプリから申し込み → 本人確認(オンラインで完結)→ 口座開設完了の通知 → 初回入金
- 費用:口座開設・維持費は無料
- 注意:すでにあおぞら銀行の店舗口座を持っていても、BANK支店の口座は別途開設が必要
入金は、他行からの振込や、給与振込先に指定する方法があります。
どんな人に向いているか
- 向いている:まとまった現金(〜100万円が中心)を安全に置きたい/条件達成の管理が面倒/新NISAや投資の待機資金を置きたい/メインバンクとは別に貯蓄用のサブ口座がほしい
- あまり向かない:常に1,000万円単位の預金を置く(100万円超は0.65%)/すでに証券連携で同等以上の金利を得ている/こまめに金利を比較して乗り換えるのが苦にならない(より高い定期を都度探す方が有利な場合もある)
よくある質問
Q. 日銀が利上げ・利下げしたら金利は変わりますか?
変わる可能性があります。BANKの普通預金は変動金利型で、あおぞら銀行が市場環境に応じて改定します。2026年は日銀の利上げを受けて2月と7月に引き上げられました。逆に利下げ局面では下がることもあります。
Q. 100万円を超えるお金はどうすればいいですか?
超えた分も0.65%とメガバンクより高いので、そのまま置いても損はありません。より金利を求めるなら、超過分を定期預金に回す、他の高金利口座に分散する、といった方法があります。
Q. 銀行が破綻したらお金はどうなりますか?
あおぞら銀行は預金保険の対象です。万が一破綻しても、1金融機関あたり預金者1人につき元本1,000万円までとその利息が保護されます。1,000万円を超える資金は複数の銀行に分けるのが基本です。
Q. もともとあおぞら銀行の口座を持っています。そのまま高金利になりますか?
なりません。年1.00%が適用されるのは「BANK支店」の口座です。対面の店舗(本支店)の普通預金とは金利体系が別なので、BANK支店の口座を新たに開設する必要があります。
メガバンク(三菱UFJ銀行)をメインにしたまま、貯蓄をあおぞら銀行BANKに分けるという使い分けについては、こちらでも触れています。

金利上昇は預金にはプラス、住宅ローンにはマイナスに働きます。フラット35の過去最高更新については別記事で取り上げています。

まとめ
- あおぞら銀行BANK支店の円普通預金は、2026年7月から100万円まで年1.00%(100万円超は0.65%)
- ステージ判定や他サービス契約などの条件がなく、口座を持つ全員に適用される通常金利
- 他行宛振込は月9回無料、ゆうちょ銀行ATM無料。貯蓄用にも生活口座にも使える
- 定期は1年1.4%・5年1.7%。使う時期が読めない資金は普通預金でよい
- 注意点は「1%は100万円まで」「BANK支店は店舗口座と別」「変動金利」の3点
「使う予定のない現金を、ノーリスクで少しでも働かせたい」なら、まず検討したい口座のひとつです。

