こんにちは。風読珈琲店のカエデです。
「学生のうちからマイルを貯めておきたい」「就職したら出張や旅行で飛行機に乗る機会が増えそう」——そんな20歳前後の方から、ANAカードの入り口としてよく名前が挙がるのがANA JCBカード<学生用>です。在学中は年会費が無料で、マイルの貯まりやすさも社会人向けの一般カードを上回ります。
この記事では、ANA JCBカード<学生用>の特典を「還元率」「ボーナスマイル」「付帯保険」「卒業後どうなるか」の4点に整理し、他の学生向けカードとの違いや、どんな人に向いているかまでまとめます。カード情報は2026年9月時点でANA・JCBの公式ページを確認したものです。
ANA JCBカード<学生用>とは? 対象と年会費

ANA JCBカード<学生用>は、その名の通り学生専用のANAカードです。まず基本スペックを押さえます。
- 年会費:在学中は無料(卒業後は一般カードへ自動切替)
- 申込対象:満18歳以上で、大学・大学院・短大・専門学校・高等専門学校(4・5年生)に在学中の方。高校生は対象外
- 国際ブランド:JCB
- 家族カード:発行不可(学生本人のみ)
- ETCカード:年会費無料で発行可
「社会人だけど20代」という方はこのカードは申し込めません。その場合は学生を除く18〜29歳向けのANA JCB CARD FIRSTが受け皿になります。両カードの位置づけはANA公式のカード一覧が分かりやすいです。
社会人で29歳以下の方向けのANA JCB CARD FIRSTは、別記事で詳しく解説しています。

マイル還元率は実質1.0%──「2倍コース」の手数料が無料
ANA JCBカード<学生用>の一番の強みは、マイルの貯まりやすさです。ANAカードには「1,000円=5マイル(還元率0.5%)」の通常コースと、「1,000円=10マイル(還元率1.0%)」の2倍コース(JCBの場合は『2倍コース』、マイル移行手数料が必要)があります。
一般カードで2倍コースを使うと年5,500円前後の手数料がかかりますが、学生用は2倍コース相当の手数料が無料で付帯します。つまり、追加コストなしで還元率1.0%が使えるということです。
| ANA JCB<学生用> | ANA JCB一般カード | |
|---|---|---|
| 年会費 | 在学中無料 | 2,200円 |
| 2倍コース手数料 | 無料(実質1.0%) | 5,500円/年 |
| フライトボーナスマイル | +10% | +10% |
| 家族カード | 不可 | 1,100円 |
なお、VISA/Mastercardの他社ブランドで同等の2倍コースを使う場合は年6,600円の手数料がかかるため、マイルを効率よく貯めたい学生にとってはJCBブランドを選ぶ意味が大きい、と各所で解説されています。

ボーナスマイルで在学中に着実に上乗せ

利用額に応じて貯まるマイルとは別に、入会・継続・卒業のタイミングでボーナスマイルがもらえます。
| タイミング | もらえるマイル | 積算時期の目安 |
|---|---|---|
| 入会時 | 1,000マイル | 入会月の翌月末まで |
| 毎年の継続時 | 1,000マイル | 毎年4月末 |
| 卒業(一般カードへの切替)時 | 2,000マイル | 切替後 |
仮に20歳で入会して23歳で卒業する場合、入会1,000+継続1,000×3回+卒業2,000でボーナスだけで合計6,000マイル。ここに毎月の利用分(1.0%)が積み上がります。日常の支払いをこのカードに寄せておくだけで、卒業旅行の国内往復1区間ぶん(片道5,000〜7,000マイル前後)に届くイメージです。
旅行保険・ANAグループ割引などの付帯特典

- 海外・国内旅行傷害保険:最高1,000万円が自動付帯(カードを持っているだけで対象。補償は傷害死亡・後遺障害と救援者費用が中心)
- 海外ショッピング保険:年間最高100万円
- ANAグループ内の割引:機内販売10%オフ、空港内の対象免税店5%オフ、ANA国内線の一部運賃割引など
- SKIP/スマホのタッチ決済:チェックイン手続きの簡略化、Apple Pay・Google Payでのタッチ決済に対応
- 楽天Edy・ANA Payチャージ:ANA Payへのチャージでもマイルが貯まる
学生向けカードで海外旅行保険が自動付帯というのは手厚い部類です。ただし「自動付帯」でも補償額は一般カード同等にとどまるため、長期の海外留学・卒業旅行では別途の海外旅行保険と併用するのが安全です。
デメリット・注意しておきたい点
- 通常コースのままだと0.5%:2倍コースの登録を忘れると還元率が半分になる。入会後に必ずコース設定を確認する
- マイルの有効期限は3年:貯めたANAマイルは積算月から36カ月で失効。学生のうちに貯めすぎて使いきれないと損をする
- 家族カード・ゴールド系の特典はない:空港ラウンジは利用不可
- JCBブランドの海外シェア:国内・アジア圏は問題ないが、欧米の一部店舗では使えないことがある。海外に行くならVISA/Masterのサブカードを1枚持っておくと安心
- 卒業後は年会費が発生:自動で切り替わる一般カード(年会費2,200円)をそのまま持ち続けると、2倍コース手数料と合わせて負担が増える
最後の「卒業後どうなるか」は迷う人が多いので、次の項目で詳しく整理します。
卒業したらどうなる? 自動でANA JCB一般カードへ
ANA JCBカード<学生用>は、卒業予定年月をもとにANA JCB一般カード(年会費2,200円)へ自動的に切り替わります。このとき卒業ボーナス2,000マイルがもらえます。切替の手続きは基本的に不要ですが、そのまま何もしないと翌年から年会費と、1.0%を維持するための2倍コース手数料がかかる点に注意が必要です。
卒業時点で29歳以下なら、年会費無料でマイルが貯まるANA JCB CARD FIRSTへの切り替えを検討する余地があります。飛行機にほとんど乗らない生活になりそうなら、いったん高還元の一般カード(楽天カードなど)に寄せて、マイルは必要になってから貯め直すという選択肢もあります。
「就職したらどのカードに乗り換えるか」という観点では、JAL側の同種カードの卒業後の扱いも参考になります。

他の学生向けマイルカードとどう違う?
マイルが貯まる学生向けカードとしては、JAL側のJALカードnavi(在学中年会費無料・マイル有効期限が実質無期限)や、20代限定のJAL CLUB ESTがよく比較されます。
- ANA JCB<学生用>:在学中無料。還元率1.0%。ボーナスマイルが手厚い。マイル有効期限は3年
- JALカードnavi:在学中無料。学生の間はマイルが失効しない(実質無期限)。語学検定・卒業でボーナスマイル
- JAL CLUB EST:20代限定・年会費あり(学生は対象外の年会費体系)。毎年FOP/ボーナスマイルとラウンジクーポン
「よく乗る航空会社」で選ぶのが基本です。関西発ならANA・JAL両方が使えますが、行き先の路線網や、家族が貯めている方のマイルに合わせるのも手です。JAL CLUB ESTの詳細は別記事にまとめています。

どんな学生におすすめか
- 年に1回以上は飛行機に乗る、または就職後に出張・帰省で乗りそう
- ANA便を使うことが多い(自宅の最寄り空港・よく行く行き先がANA優位)
- 普段の支払いをカード1枚に集約でき、月2〜3万円以上の利用が見込める
- 在学中から少しずつマイルを貯めて、卒業旅行や社会人1年目の旅行に充てたい
逆に、ほとんど飛行機に乗らず「還元されたポイントを普段の買い物で使いたい」タイプなら、マイルより汎用ポイントが貯まる経済圏系のカードのほうが体感のお得度は高いです。カード選びの考え方はこちらの記事も参考にしてください。

よくある質問
高校生でも申し込めますか?
申し込めません。対象は満18歳以上で大学・大学院・短大・専門学校・高専(4・5年生)に在学中の方です。
卒業後もそのまま使い続けられますか?
自動でANA JCB一般カード(年会費2,200円)に切り替わり、そのまま利用できます。年会費を抑えたい場合は、29歳以下ならANA JCB CARD FIRST、飛行機に乗らないなら別カードへの乗り換えを検討します。
在学中に貯めたマイルは卒業後どうなりますか?
マイルはカードではなくANAマイレージクラブ(AMC)に貯まるため、カードが切り替わっても引き継がれます。ただし各マイルには積算から3年の有効期限があります。
2倍コースの手数料は本当に無料ですか?
学生用は2倍コース相当のマイル移行手数料が無料で付帯します。ただし入会後にコースの設定・切替を自分で行う必要がある場合があるので、会員サイトで還元率が1.0%になっているか確認してください。
まとめ
- ANA JCBカード<学生用>は在学中年会費無料で、追加コストなしで還元率1.0%が使える学生専用ANAカード
- 入会1,000・継続1,000(毎年)・卒業2,000のボーナスマイルが手厚く、日常利用分と合わせて卒業旅行に届きやすい
- 海外・国内旅行傷害保険が自動付帯。ただし補償額は控えめなので長期の海外は別途保険を
- 卒業後は年会費2,200円の一般カードへ自動切替。29歳以下ならANA JCB CARD FIRSTへの切り替えも選択肢
- 「よく乗る航空会社がANAか」「飛行機に乗る頻度」で、JALカードnaviや経済圏カードと比較して選ぶ
学生のうちに作れて年会費もかからないので、ANA便を使う予定が少しでもあるなら、早めに1枚持っておいて損はないカードです。

