こんにちは。風読珈琲店のカエデです。関西在住で、カフェ巡りと本、そして街歩きが好きなので、この企画は発表を見た瞬間に「行きたい」と思いました。
2026年9月1日、新潮社などから、琵琶湖疏水(びわこそすい)を舞台にした周遊型の謎解きゲーム「成瀬は謎めく道をいく」の開催が発表されました。本屋大賞を受賞した宮島未奈さんの「成瀬」シリーズとのコラボで、大津から京都・蹴上まで、実際に歩きながら謎を解くイベントです。
開催概要、遊び方、参加キットの買い方、そして原作を読んでから行くべきかどうかまで、まとめて紹介します。
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謎解きゲーム「成瀬は謎めく道をいく」開催概要

まずは基本情報です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 名称 | 琵琶湖疏水周遊型謎解きゲーム「成瀬は謎めく道をいく」 |
| 期間 | 2026年10月2日(金)〜12月13日(日) |
| エリア | 大津・山科・蹴上の3エリア(びわ湖疏水船の航路沿線) |
| 参加キット | 2,500円(税込) |
| 主催 | 琵琶湖疏水沿線魅力創造協議会(キット製造・販売) |
| 共催 | 京都市上下水道局(企画・開発) |
| 協力 | 新潮社 |
| 制作 | 株式会社IKUSA |
琵琶湖疏水は、琵琶湖の水を京都へ引くために明治時代につくられた水路。その沿線を、成瀬シリーズの世界観をまといながら歩いて謎を解くのがこのゲームです。ゲーム中にはシリーズのキャラクターも登場します。

どう遊ぶ? ── 3エリア+EXコース

遊び方はシンプルです。専用キットを買って、現地を歩き、街にある情報を手がかりに謎を解いていきます。
- 3つの謎解きコース:大津・山科・蹴上の各エリアに、それぞれ1コースずつ用意されている
- EX(エクストラ)コース:全3コースをクリアした人だけが挑戦できる追加の謎。こちらは自宅やカフェで解答できる
- 移動:びわ湖疏水船の航路に沿ったエリア構成。船を使っても、京阪電車などで移動してもよい
- 体験型:冊子だけで完結せず、実際にその場所へ行って見る・歩くことが前提のつくり
3エリアを1日でまわることもできますが、エリアごとに日を分けて、街歩きやカフェ休憩をはさみながら進めるのもおすすめです。
琵琶湖疏水ってどんな水路?
舞台になる琵琶湖疏水について、簡単に押さえておくと街歩きがぐっと楽しくなります。
- いつ・なぜ作られた:明治時代、東京遷都で活気を失った京都を立て直すため、琵琶湖の水を京都に引く大工事として計画された。1890年(明治23年)に第1疏水が完成
- 担ったのは若きエンジニア:設計・監督を任されたのは、大学を出たばかりの技師・田辺朔郎。日本人の技術だけで成し遂げた点でも画期的だった
- 使われ方:水運、そして日本初の事業用水力発電に使われ、京都の近代化を支えた。いまも上水道の水源として現役
- 見どころ:船を斜面で運んだ「蹴上インクライン」、南禅寺の境内を通るレンガ造りの「水路閣」、大津と京都をむすぶ「びわ湖疏水船」(春・秋に運航)、琵琶湖疏水記念館など
つまり疏水沿いは、近代京都の歴史がぎゅっと詰まった散歩コース。謎解きをしながら、その歴史も一緒に味わえます。
参加キットの内容と、買える場所

参加キットは1つ2,500円(税込)。次のものがセットになっています。
- 謎解き用の冊子
- 謎解きに使うアイテム
- クリアファイルケース
- ノベルティのSNS風クリアカード2種
キットの販売は現地の6か所のみで、ウェブ販売はありません。当日いきなり行っても買えるよう、販売場所を確認しておきましょう。
- 湖の駅 浜大津(大津市)
- JR大津駅構内 大津駅観光案内所
- 京都山科 ホテル山楽
- 京都総合観光案内所「京なび」
- 琵琶湖疏水記念館
- 京阪電車 三条駅コンコース
さらに、1コースをクリアするごとに景品抽選へ1回応募でき、抽選で21名にオリジナルのレザーブックカバーが当たります。全員がもらえるSNS風クリアカードとあわせて、コレクション性も高めです。

「成瀬」シリーズと琵琶湖疏水

原作の「成瀬」シリーズは、滋賀県大津市を舞台に、成瀬あかりという規格外の女の子の歩みを描いた連作短編集です。
- 作者:宮島未奈さん。大津市在住で、この作品でデビューした
- 実績:『成瀬は天下を取りにいく』が2024年の本屋大賞を受賞。シリーズ累計は260万部を突破している
- 舞台:大津のショッピングモール、市内の高校、そして京都へと、成瀬の世界は広がっていく
シリーズは全3作で完結しています。とくに完結編では、大津と京都をつなぐ琵琶湖疏水が印象的な場面で登場します(詳しくはネタバレになるので伏せます)。今回のゲームが疏水を舞台にしているのは、その流れをふまえた企画といえます。
『成瀬は天下を取りにいく』(シリーズ第1作・新潮文庫)
中学2年の夏、成瀬あかりが「島崎、わたしはこの夏を西武大津店に捧げようと思う」と宣言するところから始まる連作短編集。突拍子もない挑戦を淡々と続ける成瀬と、幼なじみの島崎の関係が心地よい。まずはここから。
『成瀬は信じた道をいく』(シリーズ第2作・新潮文庫)
高校生になった成瀬と、彼女に関わる人々の視点で描かれる第2作。成瀬を「見る側」の物語が増え、シリーズの世界がぐっと広がる。第1作を読んだら続けて手に取りたい一冊。
『成瀬は都を駆け抜ける』(シリーズ完結編)
大学生になった成瀬が京都で過ごす日々を描く完結編。舞台は大津から京都へ。琵琶湖疏水沿いを歩く前に読んでおくと、風景の見え方が変わる。単行本で2025年12月に刊行。
未読でも楽しめる? 読んでから行くべき?
- 未読でも楽しめる:謎解きゲームとして単体で成立するように作られている。原作を知らなくても解ける
- 読んでから行くとより深い:成瀬たちが歩いた場所を実際に歩くことになるので、原作を読んでいると聖地巡礼の要素が加わる
- おすすめの順番:『天下を取りにいく』→『信じた道をいく』→『都を駆け抜ける』。1・2は文庫で手に入るので入りやすい
時間がなければ、第1作だけでも読んでから行くと、成瀬の人物像がわかって謎解きの世界に入りやすくなります。
関西で楽しむ半日プラン(カエデ流)
紅葉シーズン(10〜12月)とまるごと重なる開催期間なので、街歩きそのものが気持ちいい時期です。私ならこう回ります。
- 午前:大津エリアからスタート。湖の駅 浜大津でキットを買い、大津の謎解きコースへ。琵琶湖のほとりを歩く
- 昼:大津か山科のカフェで休憩しながら、次のコースの下調べ
- 午後:山科エリアを経て蹴上へ。南禅寺の水路閣など、疏水の見どころを通る蹴上コース
- 夕方:3コースをクリアしたら、EXコースは後日カフェでゆっくり。買った本を開くところまでを予定に入れておく
本とコーヒーと街歩きをまとめて楽しめる、関西の秋にぴったりの企画です。ほかの本・コーヒーイベントとあわせて計画するのもおすすめ。

参加のときの注意点
- 難易度:子どもも参加できるが、保護者同伴を前提とした難易度に設定されている。子ども料金の設定はない
- 交通費:エリア間の移動にかかる交通費は参加者負担
- キット購入:現地の6か所のみ。ウェブ販売がないので、行く前に販売場所と営業時間を確認する
- 屋外を歩く:天候・防寒対策を。紅葉シーズンは周辺が混雑しやすい
- 期間:2026年12月13日(日)まで。キット販売も同日まで
小説×地域の「歩く企画」が増えている
近年、人気小説と地域が組んだ周遊型の謎解きや聖地巡礼の企画は、各地で増えています。
- 担い手:出版社、自治体、鉄道会社、観光協会などが連携するケースが多い
- ねらい:読者を現地に呼び込んで地域の消費につなげると同時に、「歩いて体験する」入り口から本の新しい読者を増やす
- 今回の特徴:京都市の上下水道局が企画・開発に入り、疏水という公共インフラを観光資源として前面に出している点
「本を読む」と「街を歩く」がつながると、どちらの体験も豊かになります。読書の秋・行楽の秋にちょうどいい流れです。
関連情報・公式リンク
最新情報は公式の特設サイトとシリーズ公式アカウントで確認してください。


まとめ
- 琵琶湖疏水周遊型謎解きゲーム「成瀬は謎めく道をいく」が2026年10月2日〜12月13日に開催
- 大津・山科・蹴上の3エリア+EXコース。参加キットは2,500円で、販売は現地6か所のみ(ウェブ販売なし)
- 本屋大賞受賞の「成瀬」シリーズ(全3作・累計260万部)とのコラボ。ゲーム内にキャラも登場
- 未読でも謎解きとして楽しめるが、原作を読んでから行くと聖地巡礼として深まる
- 紅葉シーズンと重なる期間。街歩き+カフェ+読書をまとめて楽しめる関西の秋のイベント
キットを片手に、成瀬が歩いた道を歩く。この秋の関西の予定に、ぜひ入れてみてください。
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