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コーヒー値上げ相次ぐ|2026年8月の業界ニュースまとめ

焙煎されたコーヒー豆のクローズアップ コーヒー
Photo by Engin Akyurt on Pexels
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こんにちは。風読珈琲店のカエデです。

2026年8月は、コーヒー好きにとって「値上げ」の話題を避けて通れない1カ月になりました。9月からの値上げ発表が相次いだだけでなく、実は8月中にすでに値上げが実施されたチェーンもあります。一方で、スターバックスやタリーズからは季節感のある新作ドリンクや新店舗のニュースも届いています。

今回は、2026年8月に動きのあったコーヒー業界のニュースを、値上げ情報を中心にまとめてみます。日々何気なく飲んでいる一杯の裏側で、今どんなことが起きているのかを一緒に整理していきましょう。


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9月から値上げラッシュ本格化。喫茶チェーンにも波及

価格が並ぶカフェのメニューボード
Photo by Rachel Claire on Pexels

2026年8月21日、日本経済新聞が報じたところによると、「カフェ・ベローチェ」「カフェ・ド・クリエ」などを展開するC-UNITED系列が、9月1日から10月中旬にかけて順次値上げを実施することが分かりました。「カフェ・ベローチェ」「カフェ・ド・クリエ」は10〜50円、「珈琲館」は20〜100円の値上げとなる見込みで、原材料費と人件費の高騰が理由として挙げられています。

  • カフェ・ベローチェ:ブレンドコーヒー(レギュラー)330〜380円→350〜450円
  • カフェ・ド・クリエ:ブレンドコーヒー(レギュラー)420〜480円→430〜490円
  • 珈琲館:特製ナポリタンセットなど1,430〜1,950円→1,530〜2,050円

実は8月中にも、すでに値上げを実施したチェーンがあります。ドトールコーヒーは7月23日に20〜100円の値上げに踏み切っており、タリーズコーヒーも8月5日付でコーヒー豆製品などを中心に約150〜240円の値上げを実施済みです。さらにネスレ日本も8月1日から家庭用コーヒー製品を5〜25%値上げしており、2026年は年間を通じてほぼ切れ目なく値上げのニュースが続いている状態です。

2026年、コーヒー関連の値上げを振り返る

今回のC-UNITED系列の値上げは、2026年に入ってから続いてきた一連の値上げの、いわば「総仕上げ」的な位置づけとも言えそうです。年始からの動きを振り返ると、次のようになります。

  • 2月17日:ファミリーマートのカウンターコーヒーが5〜15円値上げ
  • 2月18日:スターバックスがドリンク価格を5〜30円値上げ
  • 2月25日:マクドナルドのコーヒー(Sサイズ)が120円→140円に
  • 3月1日:UCC上島珈琲・キーコーヒーが家庭用コーヒー製品を10〜30%値上げ
  • 4月17日:無印良品のセルフコーヒーが100円→150円に
  • 5月1日:コーヒーのサブスク「PostCoffee」が140〜231円値上げ
  • 7月23日:ドトールコーヒーが20〜100円値上げ
  • 8月1日:ネスレ日本が家庭用コーヒー製品を5〜25%値上げ
  • 8月5日:タリーズコーヒーが豆類などを約150〜240円値上げ
  • 9月1日〜:カフェ・ベローチェ、カフェ・ド・クリエ、珈琲館が順次値上げ

こうして並べてみると、コンビニのカウンターコーヒーから大手カフェチェーン、家庭用のレギュラーコーヒーまで、ほぼすべての価格帯でまんべんなく値上げが実施されていることが分かります。「どこか一社だけの事情」ではなく、業界全体が同じ構造的な要因に直面していることの表れだと言えそうです。

なぜここまで値上がりが続くのか

コーヒー農園でコーヒーチェリーを収穫する生産者
Photo by Michael Burrows on Pexels

これだけ値上げが相次ぐ背景には、コーヒー豆の国際相場が高止まりしている事情があります。主な要因として指摘されているのは次のようなものです。

  • ブラジルの天候不順:近年の干ばつ・霜害により、高級アラビカ種の生産量が伸び悩んでいる
  • ベトナムの不作:缶コーヒーやインスタントに使われるロブスタ種の生産も、干ばつの影響で減少
  • 円安・原油高:輸入コストや、包装資材・輸送費の高騰も価格に上乗せされている

コーヒー豆の生豆価格は、かつての1.5倍前後という高水準で推移していると言われています。UCC上島珈琲やキーコーヒーといった原料メーカーがすでに今年3月時点で10〜30%の値上げを行っており、その川上の値上げが半年遅れで喫茶チェーンの店頭価格にも波及してきた、というのが2026年後半の構図と言えそうです。

特にアラビカ種は、寒暖差や降雨量のわずかな変化にも品質・収量が左右されやすいデリケートな品種です。世界最大の生産国であるブラジルで天候不順が起きると、それだけで世界全体の供給バランスが崩れてしまいます。缶コーヒーやインスタントコーヒーに使われることが多いロブスタ種も、主要産地であるベトナムでの不作が重なり、「アラビカもロブスタも両方とも足りない」という、コーヒー業界にとってはかなり厳しい状況が続いているのが実情です。

【初心者向け】コーヒー豆の種類って?アラビカとロブスタの違いを解説
コーヒーを飲むとき、「この豆はどんな種類なんだろう?」と気になったことはありませんか?実は、世界中で流通しているコーヒー豆のほとんどは、「アラビカ種」と「ロブスタ種」の2種類に分けられます。 この2つの豆には、味・香り・カフェイン量などに大きな違いがあり、自分の好みに合った豆を選ぶヒントになります。

値上げの一方で届いた、明るい新商品ニュース

値上げの話題ばかりが目立つ8月でしたが、各社からは季節感のある新商品ニュースも届いています。

  • スターバックス「COFFEE OF THE DAY カフェモカ」:8月18日発売。シリーズ初のフレーバー商品として、厳選豆にチョコレートフレーバーとココアパウダーを組み合わせた一杯
  • スターバックス 秋の巨峰フローズンティー:8月17日発売。巨峰の果肉とキレのあるブラックティーを合わせた季節限定ドリンク
  • タリーズコーヒー「PRIME FIVE TULLY’S COFFEE 新宿サザンテラス店」:8月7日オープン。「5つの最高」をコンセプトにした新業態店舗

値上げが相次ぐ中でも、各社が季節限定ドリンクや新業態の出店に力を入れているのを見ると、単純な「守りの値上げ」だけでなく、コーヒー体験そのものの価値を高めていこうという動きも同時に進んでいるのだと感じます。

特にスターバックスの「COFFEE OF THE DAY」シリーズは、これまで日替わりでその日おすすめのコーヒーを提供する仕組みとして親しまれてきましたが、今回のカフェモカはシリーズ初のフレーバードリンクという位置づけです。定番のブラックコーヒーだけでなく、こうした派生商品を通じて新しい客層を取り込もうとする姿勢がうかがえます。タリーズの新宿サザンテラス店も、単なる新規出店ではなく「PRIME FIVE」という新しいコンセプトを掲げている点が興味深く、値上げの逆風の中でも各社がブランド価値を磨こうとしている様子が伝わってきます。

値上げ時代に、カエデが実践している楽しみ方

自宅でハンドドリップ器具を使ってコーヒーを淹れる様子
Photo by Valeria Palesska on Pexels

1杯数百円の値上げと聞くと小さく感じるかもしれませんが、毎日カフェに立ち寄る習慣がある人にとっては、積み重なると意外と家計に響いてきます。私自身は、平日の朝は自宅でハンドドリップして、休日にお気に入りのカフェでゆっくり過ごす、というメリハリをつけるようにしています。豆にこだわって自分で淹れる時間は、節約になるだけでなく、それ自体がちょっとした癒しの時間にもなっています。

自宅で淹れる場合も、いつも同じ豆ばかりでは飽きてしまうので、月に1回くらいは近所の自家焙煎のお店で少し良い豆を買うようにしています。1杯あたりのコストで考えると、実はカフェのドリンク1杯分より安く収まることも多く、「値上げされたから減らす」のではなく「値上げされたから淹れ方を工夫する」という発想の方が、コーヒー好きとしては前向きに続けられる気がしています。

無理なく続けられる、ちょっとした工夫

  • 豆は少し多めにまとめ買い:密閉容器で保存すれば、1回あたりの割安感が出やすい
  • ポイント還元の高い決済方法を選ぶ:キャッシュレス決済のポイントで実質的な値上がり分を相殺する
  • 「今日はカフェ、明日は自宅」とメリハリをつける:毎日同じ習慣にせず、特別感を演出する
  • サブスクサービスを比較検討する:豆の定期便は単価が抑えられているサービスも多い

どれも小さな工夫ですが、積み重ねることで値上げのインパクトをやわらげることができます。無理に我慢するのではなく、自分に合ったペースでコーヒーとの付き合い方を調整していくのがちょうどいいのだと思います。

「値上げだから我慢する」ではなく、「値上げをきっかけに、コーヒーとの付き合い方を見直す」くらいの気持ちで、これからも一杯一杯を楽しんでいきたいと思っています。

【初心者向け】自宅で本格的な一杯を――ハンドドリップの基本と、失敗しやすい3つのポイント
カフェ巡りが趣味の私も、最初は自宅でうまく淹れられず何度も苦い思いをしました。同じ豆、同じお店で買った粉なのに、家で淹れるとどこか物足りない——そんな経験がある方も多いはずです。今日は、そんな初心者の頃の私に向けて書くつもりで、ハンドドリップの基本と、つまずきやすいポイントをまとめます。

まとめ

  • カフェ・ベローチェ、カフェ・ド・クリエ、珈琲館などが9月1日から順次値上げを実施
  • ドトール(7月23日)、タリーズ(8月5日)、ネスレ日本(8月1日)はすでに値上げ実施済み
  • 値上げの背景には、ブラジル・ベトナムの不作や円安による国際相場の高止まりがある
  • 一方でスターバックスの新作ドリンクやタリーズの新店舗など、明るいニュースも継続中
  • 自宅でのハンドドリップを取り入れるなど、値上げ時代なりのコーヒーとの付き合い方を工夫したい

値上げのニュースが続くと少し寂しい気持ちにもなりますが、コーヒーそのものを楽しむ気持ちは値段に左右されないものだと思います。この記事が、日々のコーヒー選びの参考になれば嬉しいです。また来月も、気になるコーヒーニュースがあればこうして振り返っていきたいと思います。

それでは、また次の記事でお会いしましょう。

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