こんにちは。風読珈琲店のカエデです。
Vポイントを貯めている人にとって使い勝手のよかった「V NEOBANK」で、2026年11月から大きな改定が実施されます。デビットカードの還元率ダウンに加えて、預金特典の廃止やポイント対象外取引の追加など、影響範囲が広い内容です。
この記事では、V NEOBANKの2026年11月改定で何がどう変わるのかを整理し、いま何をしておくべきか、どう使い方を見直すべきかを解説します。
V NEOBANKとは?改定の前に整理

V NEOBANKは、住信SBIネット銀行(現・ドコモSMTBネット銀行)が提供する支店ブランドの一つです。Vポイントとの連携が特徴で、デビットカードの利用や預金残高に応じてVポイントが貯まる仕組みでした。
- 位置づけ:独立した銀行ではなく、住信SBIネット銀行の「支店」として口座を持つ形
- 強み:デビット還元率の高さと、Vポイントとの相性
- これまでの使われ方:Vポイントを効率よく貯める入口として、ポイ活層に人気があった
その「入口」としての魅力が、今回の改定でかなり薄まります。
2026年11月改定の変更点

改定は2026年11月1日から順次適用されます。主な変更点は次のとおりです。
| 項目 | 改定前 | 改定後(2026年11月〜) |
|---|---|---|
| デビットカード還元率 | 1.5% | 1.25% |
| 円普通預金の残高特典 | 月末残高10万円以上などで50ポイント | 廃止 |
| 他行からの被振込ポイント | 1万円以上の入金で20ポイント | 10ポイントへ半減 |
| 電子マネー・コード決済・交通系ICへのチャージ | ポイント対象 | 対象外 |
| 公共料金・税金・国民年金・国保・病院などの支払い | ポイント対象 | 対象外 |
適用のタイミングは項目ごとに異なり、デビットは11月1日以降に到着した売上確定データ、被振込は11月1日入金分、残高特典は11月末の残高からという扱いです。
影響が大きいのはどんな使い方か

今回の改定で特に打撃を受けるのは、次のような使い方をしていた人です。
- 公共料金・税金をデビットで払っていた人:これらが丸ごとポイント対象外になる。金額が大きいだけに影響も大きい
- チャージで二重取りをしていた人:電子マネーやコード決済へのチャージが対象外になり、いわゆる「経由ルート」が塞がれる
- 残高を置いてポイントをもらっていた人:月50ポイントの残高特典がなくなる
- 他行からこまめに入金していた人:被振込ポイントが半減する
逆に、街のお店で普通にデビット決済していただけの人は、1.5%→1.25%のダウンにとどまります。影響は使い方によって大きく変わります。
いま何をしておくべきか
- 10月中に使い方を棚卸しする:V NEOBANKのデビットで何を払っているかを洗い出し、対象外になる支払いを特定する
- 公共料金・税金の支払い方法を切り替える:還元を維持している他のカードや、口座振替に移す
- チャージ経由ルートは前提から外す:他社の改定と同様、この種のルートは長続きしない
- 残高の置き場所を見直す:残高特典がなくなるなら、金利の高い銀行に移すことも検討する
預金金利は上昇局面なので、「ポイント目的で置いていた残高」は、金利の高い口座に移したほうが有利なケースもあります。

V NEOBANKの代わりになるのは?
「Vポイントをデビットで貯める」という用途の代替を考えるなら、次のような方向性があります。
- 三井住友カード(NL)系:Vポイントを貯めるなら王道。対象店のスマホのタッチ決済で高還元
- 他の高還元デビット・クレカ:還元率と対象取引をよく確認して選ぶ
- 用途を分ける:決済はクレカ、貯蓄は金利の高い銀行、と役割で分ける
1つの口座・カードに機能を集約するより、決済・貯蓄・ポイントを分けて考えるほうが、改定に振り回されにくくなります。

背景:改定は業界全体の流れ
V NEOBANKの改定は単独の出来事ではなく、2025〜2026年に続くキャッシュレス全体の「改悪」の流れの一部です。PayPayやJAL Payでも、チャージ経由のポイント付与や公共料金の還元は次々に絞られています。
「特定のルートで得をする」使い方は長続きしない前提で、決済・銀行・ポイントを分散させておくのが、これからの基本方針になります。


よくある質問
Q. V NEOBANKの口座は解約すべきですか?
必ずしもそうではありません。街のお店でのデビット決済は1.25%還元が残り、住信SBIネット銀行(ドコモSMTBネット銀行)本体の機能も使えます。「メインからサブへ」「対象外になった支払いだけ外す」といった調整で十分なことが多いです。
Q. すでに設定している公共料金の口座振替はどうなりますか?
口座振替(自動引き落とし)自体は続きますが、その支払いに対するポイントが付かなくなります。ポイントを重視するなら、公共料金に強い他のクレジットカード払いへの切り替えを検討してください。
Q. Vポイントを貯める別の方法はありますか?
三井住友カード(NL)やOliveなど、Vポイントが貯まるクレジットカードが基本の選択肢です。対象のコンビニ・飲食店でスマホのタッチ決済を使うと高還元になります。かざし方による還元率の違いは、別の記事で解説しています。
改定スケジュールを時系列で確認
V NEOBANKの2026年11月改定は、項目ごとに適用の起点が異なります。整理しておきましょう。
- デビットカード還元率(1.5%→1.25%):2026年11月1日以降に到着した売上確定データから
- 被振込ポイント(20→10ポイント):2026年11月1日の入金分から
- 円普通預金の残高特典(廃止):2026年11月末の残高から対象外
- チャージ・公共料金などのポイント対象外化:2026年11月1日以降の取引から
つまり10月末までに使い方を見直しておけば、改定の影響をほぼ受けずに移行できるということです。逆に、11月に入ってから慌てると、その月の取引が対象外になってしまいます。
公共料金の払い方をどう見直すか
今回いちばん影響が大きいのが、公共料金・税金・国民年金・国保・病院などがポイント対象外になる点です。移し先は次の観点で選びます。
- 還元を維持しているクレジットカード:公共料金でも通常還元が下がっていない1枚を用意する
- 支払い方法への対応:クレカ払い・口座振替・請求書払いのどれに対応しているかは事業者・自治体ごとに違う
- 口座振替割引:電気・ガスなどは口座振替にすると毎月数十円割引になることがある。ポイントより確実
金額の大きい支払いほど、丁寧に比較する価値があります。
預金の置き場所も見直しどき
残高特典(月50ポイント)が廃止されるということは、「ポイントのためにV NEOBANKへ残高を置く」理由がなくなるということです。
預金金利が上昇局面にある今、ポイント目的で置いていた資金は、金利の高い銀行に移したほうが得になるケースが増えています。年50ポイント(=50円相当)と、金利1%の口座に10万円を置いた場合の年1,000円(税引前)では、後者が圧倒的に大きいからです。

他行の同種の改定と合わせて考える
V NEOBANKの改定は、PayPayやJAL Payなど他社の改悪とまったく同じ方向を向いています。
- チャージ経由の二重取り封鎖:各社が足並みをそろえて対象外化している
- 公共料金の還元縮小:金額が大きく原資負担が重いため、各社が真っ先に手をつける
- 残高特典の廃止:金利上昇でコストが増し、ポイントでの上乗せをやめる動き
特定のルートやサービスに依存せず、決済・貯蓄・ポイントを分散させておくのが、これからの基本方針です。

11月までにやることチェックリスト
改定の影響を最小限にするために、10月中に済ませておきたいことをまとめます。
- □ V NEOBANKのデビットで払っている支払いを一覧化する:特に公共料金・税金・チャージ
- □ 対象外になる支払いの移し先を決める:還元を維持している他カード、または口座振替
- □ 各支払い先で支払い方法を変更する:電気・ガス・水道・通信・保険・自治体など
- □ 残高の置き場所を見直す:残高特典がなくなるなら、金利の高い銀行への移動を検討
- □ Vポイントを貯める別ルートを用意する:三井住友カード(NL)など
11月に入る前に支払い方法の切り替えを終えておくのがポイントです。切り替えは反映までに時間がかかることもあるため、早めに動きましょう。
まとめ
- V NEOBANKは2026年11月1日から、デビット還元1.5%→1.25%、残高特典廃止、被振込ポイント半減など複数の改定を実施
- 電子マネー・コード決済のチャージ、公共料金・税金・病院などの支払いがポイント対象外に
- 影響が大きいのは、公共料金の支払いやチャージ経由ルートに使っていた人
- 10月中に使い方を棚卸しし、公共料金の支払い方法の切り替えや、残高の置き場所の見直しを
改定のたびに落ち込むより、決済・貯蓄・ポイントを分散させて、どこが変わっても慌てない体制にしておきましょう。

