こんにちは。風読珈琲店のカエデです。休日にふらっと美術館へ寄るのが好きなのですが、今回はいつもの関西圏を飛び出して、少し足を延ばしたくなる展覧会情報をお届けします。
2025年に誕生70周年を迎えた「ミッフィー(うさこちゃん)」の原画展が、この秋、福井県立美術館にやってきます。全国を巡回してきた話題の展覧会が福井会場で開催されるのは2026年9月19日(土)から11月8日(日)まで。会期・料金・見どころまで、公式情報をもとにまとめます。
展覧会概要——会期・会場・料金

本展の正式名称は「誕生70周年記念 ミッフィー展」。東京・神戸・大阪・横浜・名古屋・福岡・青森・広島と全国を巡回してきたシリーズの福井会場です。まずは会期・会場・料金など、来場前に押さえておきたい基本情報をまとめます。
- 会期:2026年9月19日(土)〜11月8日(日)
- 会場:福井県立美術館(福井県福井市文京3丁目16-1)
- 開館時間:9:00〜17:00(最終入場16:30)※初日9月19日のみ10:00開始
- 休館日:9月28日(月)、10月5日(月)、19日(月)、26日(月)
- 料金(当日券):一般1,500円(団体1,200円)、高校生900円(団体720円)、中小生600円(団体480円)、未就学児無料
9月18日までは前売券が販売されており、一般1,300円と当日券より200円お得になるほか、限定トートバッグ付きのグッズセット券(3,000円・先着順)も用意されています。会期中は混雑が予想される日程で入場制限が行われる可能性もあるため、遠方から訪れる方は事前にチケットを確保しておくと安心です。
ペアチケット(前売限定、2,400円)も販売されており、友人や家族と一緒に訪れる予定がある方は、2人分をまとめて購入したほうがお得になります。前売券はコンビニ発券やオンラインチケットサービスのほか、福井県立美術館のミュージアムショップでも開館日に購入できるとのことです。

「もっと、もっと、ミッフィー」——本展の見どころ

本展のテーマは「もっと、もっと、ミッフィー」。最大の見どころは、絵本シリーズ全32作品の原画やスケッチなど、約200点をまとめて展示する構成です。1冊の絵本が生まれるまでの下描き・線画・色校正といった制作過程をたどれる、原画展ならではの内容になっています。
- 展示点数:絵本全32作品の原画・スケッチなど約200点
- 初来日作品:『うさこちゃんおとまりにいく』(1988年)、『うさこちゃんのだいすきなおばあちゃん』(1996年)の原画
- そのほかの展示:初期の絵画作品、ペーパーバックの装丁デザイン、ポスターデザインなど
特に2作品の初来日原画は、これまでの巡回会場でも大きな話題になったポイントです。絵本でおなじみのシーンが、実際の原画としてどんな筆致・色合いで描かれているのかを間近で見比べられるのは、原画展ならではの贅沢な体験だと思います。
展示は絵本作品ごとにコーナー分けされているようで、シリーズを刊行順にたどりながら、線の描き方や色づかいがどう変化していったかを追えるのも楽しみ方のひとつです。子どもの頃に読んだ絵本のワンシーンを、原画の前で「あ、これだ」と見つける瞬間は、大人になってから訪れるからこそ味わえる感覚かもしれません。

ミッフィーの生みの親、ディック・ブルーナ
ミッフィー(原題「nijntje」、日本では「うさこちゃん」としても親しまれています)は、オランダの絵本作家ディック・ブルーナによって1955年に生み出されました。息子のために即興で作った「うさぎの話」がきっかけだったと言われており、以来70年にわたって世界中で読み継がれています。
太い輪郭線と限られた色数、正面を向いたシンプルな構図——ブルーナ作品に共通するこのグラフィカルなスタイルは、子どもが最初に触れる「デザイン」としても評価されてきました。今回の展示では、そうした画面づくりの工夫を、完成した絵本だけでなく制作途中の資料からも読み解けるのが魅力です。
ブルーナはグラフィックデザイナーとしても活動しており、シンプルながら強い印象を残す構図の作り方は、絵本の枠を超えて多くのデザイナーにも影響を与えてきました。原画を見ると、印刷された絵本以上に色の重なりや筆の運びが生々しく伝わってきて、「デザインとしてのミッフィー」という側面をあらためて実感できます。使う色数をあえて絞り込み、輪郭線の太さや配置のバランスにこだわり抜くスタイルは、70年経った今見てもまったく古びていません。
全国巡回スケジュール——ここまでの道のりとこれから
本展は2025年の東京会場を皮切りに、神戸・大阪・横浜・名古屋・福岡・青森・広島と全国各地を巡回してきたシリーズです。会場ごとに限定グッズやご当地コラボ企画が用意されていたこともあり、SNSでも会場限定チケットやノベルティの話題がたびたび取り上げられていました。
- 直前会場:ひろしま美術館(〜2026年9月8日)
- 福井会場:福井県立美術館(2026年9月19日〜11月8日)
- そのほか:そごう美術館(横浜)、松坂屋美術館(名古屋)など、この後も全国を巡回予定
会場が変わるたびに展示構成やグッズラインナップが少しずつ調整されることもあるようなので、福井会場ならではの内容やコラボ企画があるかどうかは、公式サイト・公式Xでの最新情報を訪問前にチェックしておくのがおすすめです。
アクセスと来場のポイント

会場の福井県立美術館は、福井市文京にある県立の美術館です。関西からは特急や北陸新幹線を利用してのアクセスになるため、日帰りよりも他の福井観光と組み合わせたお出かけプランを考えている方も多いのではないでしょうか。
- 住所:〒910-0017 福井県福井市文京3丁目16-1
- 電話:0776-25-0452
- 開館時間:9:00〜17:00(最終入場16:30)
- 休館日:9月28日・10月5日・10月19日・10月26日(いずれも月曜)
会期は9月19日から11月8日までの約1カ月半。10月に入ると北陸も少しずつ秋が深まってくる時期なので、紅葉が色づき始めた頃の福井散策と合わせて訪れるのもおすすめです。休館日が月曜に集中しているため、訪問日を決める前にカレンダーで休館日と重ならないか確認しておくと安心です。
また、会期後半にかけては秋の行楽シーズンと重なり、週末を中心に来場者が増えることも予想されます。平日や開館直後の時間帯を狙うと、原画をゆっくり見比べながら鑑賞しやすいはずです。ミュージアムショップでは会場限定グッズの取り扱いもあるようなので、鑑賞の後にゆっくり立ち寄ってみるのも楽しみ方のひとつです。福井駅周辺には他にも観光スポットが点在しているので、美術館だけで日程を終えず、街歩きと組み合わせるプランを立てておくと満足度も上がりそうです。
展覧会の最新情報やグッズ情報は、公式X(旧Twitter)でも随時発信されています。会期中のイベントや混雑状況の告知が出ることもあるので、訪問前にチェックしておくのがおすすめです。

原画展を楽しむための鑑賞のコツ
キャラクターグッズのイメージが強いミッフィーですが、原画展として見ると印象が大きく変わります。普段は絵本のページとして完成形しか目にしない分、下描きの線や色の重ね方、修正の跡といった制作過程の資料は新鮮に映るはずです。
- 所要時間の目安:1時間前後(約200点をじっくり見る場合)
- おすすめの回り方:刊行順に並ぶコーナーを追いながら、線や色づかいの変化を比較する
- 子ども連れの場合:絵本の読み聞かせと組み合わせて、原画と見比べながら鑑賞するのもおすすめ
- 撮影の可否:会場ルールが設けられている場合があるため、入口の掲示や公式サイトで事前確認を
普段は絵本や雑貨としてミッフィーに親しんでいる方も、あらためて「1955年から続くデザイン」として見つめ直すと、キャラクターの表情や配色の意図など、これまで気づかなかった発見があるかもしれません。大人だけで訪れても十分に楽しめる、じっくり型の原画展だと思います。美術館の企画展というと敷居が高く感じる方もいるかもしれませんが、幼い頃に読んだ絵本を懐かしみながら気軽に楽しめるのも、キャラクター原画展ならではの良さです。
まとめ
- 「誕生70周年記念 ミッフィー展」は福井県立美術館で2026年9月19日〜11月8日開催
- 絵本全32作品の原画・スケッチなど約200点を展示、初来日原画も2作品
- 前売券なら一般1,300円、当日券は一般1,500円。グッズ付きセット券もあり
- 休館日は9月28日・10月5日・19日・26日(いずれも月曜)
- 紅葉シーズン前の北陸旅行と組み合わせるのもおすすめ
関西から少し足を延ばす分、事前の情報収集がより大切になる展覧会です。全国を巡回して各地で話題になってきたシリーズだけあって、原画でしか味わえないミッフィーの魅力を存分に楽しめるはずです。北陸方面へのお出かけを考えている方は、旅程の候補にぜひ加えてみてください。前売券の販売期間や休館日はうっかり見落としやすいポイントなので、訪問が決まったら早めにチケットとスケジュールを確保しておくのがおすすめです。

