こんにちは。風読珈琲店のカエデです。
京都・大山崎の天王山の中腹にあるアサヒグループ大山崎山荘美術館で、開館30周年記念「萩尾望都展 ―欧州への憧憬」が、2026年12月19日(土)〜2027年4月11日(日)に開催されます。
『ポーの一族』『トーマの心臓』など、ヨーロッパを舞台にした名作を数多く描いてきた萩尾望都さん。本展では、そうした作品の原画などを中心に約220点が並びます。英国風の山荘で、ヨーロッパを描いた原画を見る。会場と展示テーマがこれほど重なる展覧会はなかなかないので、基本情報と見どころをまとめました。
「萩尾望都展 ―欧州への憧憬」の基本情報

- 展覧会名:開館30周年記念 萩尾望都展 ―欧州への憧憬
- 会期:2026年12月19日(土)〜2027年4月11日(日)
- 会場:アサヒグループ大山崎山荘美術館(京都府乙訓郡大山崎町)
- 開館時間:10:00〜17:00(最終入館16:30)
- 休館日:月曜日(1/11・3/22・3/29・4/5は開館)、1/12(火)、3/23(火)、年末年始(12/28〜1/4)
- 入館料:一般1,500円(団体1,400円)、高校生・大学生700円(団体600円)、中学生以下無料
- 障がい者手帳・ミライロIDの提示:500円(付添者1名まで無料)
- 同時開催:没後100年 クロード・モネ展
高校生・大学生は700円と、学生にはかなり手が届きやすい料金です。オンラインチケットも用意されているので、混雑が予想される土日は事前に買っておくと安心です。会期は約4か月と長めですが、年末年始の休館と月曜休館の例外日は、出かける前に公式サイトで確認しておきましょう。
萩尾望都さんと「欧州への憧憬」
萩尾望都さんは、少女マンガの表現を大きく広げた作家のひとりです。永遠の時を生きるバンパネラの一族を描いた『ポーの一族』、ドイツのギムナジウム(寄宿学校)を舞台にした『トーマの心臓』など、ヨーロッパを舞台にした物語で多くの読者を魅了してきました。
本展のテーマ「欧州への憧憬」は、萩尾さん自身の体験とも結びついています。1972年に初めての海外旅行でヨーロッパを訪れ、翌年には約半年間イギリスに滞在しました。展示はイギリス・ドイツ・フランス・イタリアなどを舞台にした作品が中心です。
- 『ポーの一族』:時を超えて生きるエドガーたちの物語。ヨーロッパ各地の時代と街が舞台
- 『トーマの心臓』:ドイツのギムナジウムを舞台に、少年たちの心の揺れを描く
- テーマの背景:1972年の初めての欧州旅行と、翌年からの約半年のイギリス滞在
見どころ① 英国風の山荘で見る、ヨーロッパの物語

大山崎山荘は、実業家の加賀正太郎がイギリスで見た建築を参考に、大正から昭和初期にかけて建てた山荘です。木組みが見える外観や、ステンドグラスのある室内は、まさに物語の舞台に入り込んだような空間。
ここでヨーロッパの石畳や古い館を描いた原画を見ると、紙の上の世界と目の前の建物が重なって見えるはず。展示室だけでなく、建物そのものもゆっくり味わいたい会場です。
見どころ② 200点を超える原画のペンの線
原画展の楽しさは、印刷では消えてしまう線や修正の跡を見られること。細いペンで描き込まれた髪や衣装、背景の建物まで、作家の手の動きをそのまま追いかけることができます。
約220点という規模は、作品を読み込んできたファンはもちろん、「名前は知っているけれど読んだことはない」という人の入口にもなりそうです。気になった作品を帰りに読んでみる、という楽しみ方もできます。
見どころ③ 同時開催のモネ展と、山荘の庭

大山崎山荘美術館は、モネの《睡蓮》の連作を所蔵していることでも知られています。会期中は「没後100年 クロード・モネ展」も同時に開かれていて、萩尾作品とあわせてモネの作品も一度に見られます。
ヨーロッパに憧れた日本のマンガ家と、フランスの印象派の画家。時代もジャンルもまったく違う2人の「ヨーロッパ」を見比べられるのは、この美術館ならではの組み合わせです。
関連イベントと限定スイーツ

- 萩尾望都スペシャルトークショー:2027年3月22日(月・休)13:00〜14:30、リーガロイヤルホテル京都2階「春秋」。定員250名、参加費3,500円(税込)、中学生以上、申込フォームで受付
- クリスマス ミニコンサート:2026年12月25日(金)11:00/14:00、庭園内レストハウス。無料・申込不要
- 大山崎山荘ツアー:2027年1月17日(日)・2月25日(木)8:45〜10:00。開館前に解説付きで見学、各回20名・抽選、申込は12月15日まで(入館料は別途)
- 展覧会限定スイーツ:リーガロイヤルホテル京都の協力で2種類を喫茶室で提供(喫茶室の利用には入館料が必要)
トークショーは美術館ではなく京都駅近くのホテルが会場なので、申し込むときは場所を間違えないように気をつけてください。喫茶室のテラスからは三川合流のあたりの景色を見渡せるので、限定スイーツと一緒にひと休みするのがおすすめです。
アクセスは、JR京都線「山崎」駅または阪急京都線「大山崎」駅から徒歩約10分。山の中腹にあるので、上り坂を歩く心づもりで、歩きやすい靴で出かけましょう。
こんな人におすすめ・回り方のコツ
- 萩尾作品のファン:約220点の原画を、物語の舞台に近い空気の建物で見られる
- 少女マンガに詳しくない人:『ポーの一族』『トーマの心臓』は今も読み継がれる入門作。見てから読むのもあり
- 建築・庭園が好きな人:山荘建築と安藤忠雄設計の新棟、庭園の散策もセットで楽しめる
山荘は展示室がいくつもの部屋に分かれていて、階段の上り下りもあります。見学時間は庭園やカフェを含めて2時間ほど見ておくと、慌てずに回れます。冬の天王山は市街地より少し冷えるので、上着を一枚多めに持っていくと安心です。
JR山崎駅・阪急大山崎駅から美術館まで送迎バスが運行されることもあります。運行の有無や時刻は時期によって変わるので、公式サイトのアクセス案内で確認してから出かけてください。
年末年始の休館(12/28〜1/4)をはさむので、年内に行くなら12月19日〜27日の約1週間しかありません。混雑を避けたい人は、年明けの平日か、春の会期後半もおすすめです。
関西で開催中・開催予定の美術展は、まとめページで一覧にしています。

PR・広告
まとめ
- 会期:2026年12月19日(土)〜2027年4月11日(日)、アサヒグループ大山崎山荘美術館
- 内容:『ポーの一族』『トーマの心臓』などヨーロッパを舞台にした作品の原画など約220点
- 料金:一般1,500円・高大生700円・中学生以下無料
- あわせて:没後100年 クロード・モネ展を同時開催。限定スイーツやトークショーも
英国風の山荘で、ヨーロッパに憧れたマンガ家の原画を見る。冬から春まで長く開いているので、季節を変えて訪ねてみるのもいいかもしれません。

