こんにちは。風読珈琲店のカエデです。
今年、パートナーと結婚して北摂から大阪市内に引っ越してきたのですが、電気の契約も一から選び直すことになりました。そこで候補に挙がったのが「ドコモでんき」です。ドコモ回線を使っていてdポイントも貯めている身としては気になる存在なのですが、「電気代自体が安くなるのか」「dポイント還元は本当に大きいのか」がいまいち分かりづらく、契約前にじっくり調べてみることにしました。
調べてみると、ドコモでんきには「Basic」と「Green」という性格の異なる2つのプランがあり、どちらを選ぶか・どのdカードで払うかによってお得度がまったく変わってくることが分かりました。さらに2026年11月検針分からはdポイント還元率の改定も控えています。この記事では、実際に契約を検討した目線で、ドコモでんきが本当にお得なのかを数字を使って整理します。
ドコモでんきとは?「Basic」と「Green」の2プラン
ドコモでんきは、NTTドコモが提供する電力サービスです。工事は不要で、検針票に記載されている「供給地点特定番号」と現在契約している電力会社の顧客番号があれば、Web上で最短5分ほどで申し込みが完了します。初期費用・解約費用がかからない点も、気軽に試しやすいポイントです。

Basicプラン:電気代は地域電力会社と同額
Basicプランは、基本料金・電力量料金ともに、これまで契約していた地域電力会社の従量電灯プランと同額に設定されています。つまり電気代そのものが安くなるわけではなく、支払った金額に応じてdポイントが還元される仕組みです。この前提を勘違いしたまま契約すると「思ったより電気代が下がらない」とがっかりすることになるので、最初に押さえておきたいポイントです。
- 料金体系:地域電力会社の従量電灯プランと同じ基本料金・電力量料金単価。
- 特徴:電気代を下げたいのではなく、今まで通りの電気代をdポイントに変えたい人向け。
- 対応エリア:沖縄電力エリアを除くほぼ全国。オール電化専用プランは用意されていない。
Greenプラン:月500円高い代わりに再エネ由来+高還元
Greenプランは、実質的に再生可能エネルギー由来の電気を使えるプランで、基本料金がBasicより月500円(税込)高く設定されています。その代わり、dポイントの還元率がBasicよりも大幅に高くなるのが最大の特徴です。ただし還元率はdカードの種類と居住エリアによって大きく変わるため、「Greenにすれば誰でもお得」というわけではありません。この点は次の章で詳しく比較します。
- 料金体系:Basicの料金+月500円(税込)。
- 特徴:dカード GOLDやPLATINUMを持っている人ほど恩恵が大きい設計。
- 注意点:一般のdカードや、ドコモ回線を持っていない人にとっては500円の上乗せに見合わないケースもある。
dポイント還元率を徹底比較|カードの種類とエリアで別物になる
ドコモでんきの還元率は、支払いに使うカードの種類・ドコモ回線契約の有無・居住エリアという3つの条件で細かく分かれています。まずはBasicプランから見ていきます。
Basicプランの還元率
- dカード払い+ドコモの対象回線契約あり:2%
- dカード以外の支払い+ドコモの対象回線契約あり:1%
- dカード払い+ドコモ回線なし:1%
- dカード以外の支払い+ドコモ回線なし:0.5%
Basicプランはカードの「格」を問わない点が特徴です。一般のdカードでもdカード GOLDでも、Basicでの還元率は変わりません。GOLDやPLATINUMを活かしたいなら、次に説明するGreenプランが本命になります。
Greenプランの還元率(2026年9月時点)
Greenプランはエリアによって還元率の上限が2段階に分かれています。北海道電力・東北電力・東京電力・北陸電力・中国電力・四国電力エリアと、中部電力・関西電力・九州電力エリアとで水準が異なります。
- 北海道・東北・東京・北陸・中国・四国エリア/dカード GOLD・GOLD U:6%
- 北海道・東北・東京・北陸・中国・四国エリア/dカード PLATINUM:最大12%
- 中部・関西・九州エリア/dカード GOLD・GOLD U:10%
- 中部・関西・九州エリア/dカード PLATINUM:最大20%
- 一般のdカード:4%程度(エリア・条件により変動)
- dカード以外の支払い:1%程度
関西・中部・九州エリアでdカード PLATINUMを使っている人にとっては、最大20%という還元率はかなりのインパクトです。ただしこれは「PLATINUM初年度」など条件付きの上限値であることが多く、GOLD以下では6〜10%が実質的な水準になります。また、ドコモ ガスとセットで契約すると、電気の還元率がさらに+2%上乗せされます。なお、燃料費調整額や再生可能エネルギー発電促進賦課金の部分はポイント還元の対象外になる点も覚えておく必要があります。

実は2026年は、公共料金の還元率まわりで「改悪」が相次いだ年でもあります。dカードの通常還元率自体は公共料金で0.5%まで下がった一方、ドコモでんき・ドコモ ガスはこの改定の対象外とされています。支払い方法だけでなく契約する電力会社を見直すという選択肢について、以下の記事でも詳しく触れています。

2026年11月検針分から還元率が改定される
ここで見逃せないのが、2026年11月検針分(10月使用分、請求は2027年1月中旬)からdカード PLATINUMの還元率が引き下げられるという公式発表です。dカード GOLD・GOLD Uの還元率(6%・10%)は据え置きですが、PLATINUMは次のように変わります。
- 北海道・東北・東京・北陸・中国・四国エリア:12%→8%に引き下げ
- 中部・関西・九州エリア:20%→12%に引き下げ
一方で良い変更点もあります。これまでポイントアップの対象は「2019年10月以降の回線料金プラン」に限定されていましたが、11月検針分からはドコモの回線契約を持つ人すべてに対象が拡大されます。長年同じ料金プランを使い続けていて対象外だった人も、新たに恩恵を受けられるようになる可能性があります。手続きは不要で、自動的に切り替わります。
dカード自体の還元率改定についてまとめた記事もあるので、あわせて確認しておくと2026〜2027年の変化を把握しやすくなります。

シミュレーション|二人暮らしの電気代で試算してみる
数字だけだとイメージしづらいので、大阪市内(関西電力エリア)で二人暮らしをしている我が家を例に試算してみます。月間の使用量を300kWh程度、ポイント還元の対象になる基本料金+電力量料金の部分を月8,000円と仮定します(燃料費調整額などを除いた概算です)。
- Basic+dカード払い(2%):月160円相当=年間1,920円相当のdポイント。追加コストはなし。
- Green+一般dカード(4%):月320円相当=年間3,840円相当。ただしGreenの追加コストが年間6,000円かかるため、差し引きでは2,160円のマイナス。
- Green+dカード GOLD(10%):月800円相当=年間9,600円相当。追加コスト6,000円を引いても3,600円相当のプラス。
- Green+dカード PLATINUM(現行20%):月1,600円相当=年間19,200円相当。追加コストを引いても13,200円相当のプラス。
- Green+dカード PLATINUM(2026年11月改定後12%):月960円相当=年間11,520円相当。追加コストを引くと5,520円相当のプラスに縮小。
一般のdカードしか持っていない人がGreenプランに変えると、月500円の上乗せ分をポイントで回収しきれず、むしろ損をする可能性があるのがこの試算のポイントです。逆にGOLD以上を持っているなら、11月の改定を差し引いてもGreenを選ぶ価値は十分にあります。我が家は生活費決済を三井住友カード ゴールド(NL)にまとめているため、ドコモでんきの恩恵をきちんと受けるにはdカードでの支払い登録を別途行う必要があり、この手間も含めて検討する必要があると感じました。
ちなみに、生活費決済のメインである三井住友カード側にも、電気代でVポイントが貯まる「Vポイントでんき」という選択肢があります。ドコモでんきとの仕組みの違いは、こちらの記事で比較・検証しています。


ドコモでんきに向いている人・向いていない人
向いている人
- ドコモ回線を契約していて、dカード GOLD・GOLD U・PLATINUMのいずれかを持っている。
- 中部・関西・九州エリアに住んでいて、より高い還元率を狙える。
- ドコモ ガスも契約中、またはこれから契約予定で、電気とセットでさらに還元率を上げたい。
- 電気代の支払いをdカードにまとめることに抵抗がない。
向いていない人
- 一般のdカードしか持っておらず、Greenプランの月500円の上乗せを回収しきれない。
- オール電化住宅に住んでいる(専用プランが用意されていない)。
- 沖縄電力エリアに住んでいる(対象外)。
- 電気代そのものを安くしたいだけで、ポイント還元には興味がない。
ドコモ経済圏全体の中でドコモでんきがどう位置づけられるかは、以下の記事でも整理しています。通信・決済・カード・銀行・証券・ポイントの6本柱でまとめているので、あわせて読むとドコモでんきだけを見ていては気づきにくい組み合わせの妙が見えてきます。

申し込み方法と切り替え時の注意点
申し込みはドコモでんきの公式サイトからWebで完結します。用意するものは、現在の電気の検針票(または明細書)に記載されている「供給地点特定番号」と、現在契約中の電力会社の「お客様番号」の2つだけです。立会い工事は原則不要で、切り替え後も停電などは基本的に発生しません。
- 申し込みから最短5分程度で手続きが完了する。
- ポイント還元の開始は申し込みから最短2ヶ月後が目安。
- 初期費用・解約費用はどちらも0円。
- 支払い方法をdカード払いに設定していないと、Basic・Greenどちらも最大還元率を受けられない。
- 賃貸住宅の場合は、契約前に電力会社の切り替えが可能かどうか管理会社に確認しておくと安心。
還元率をきちんと受け取るには、GOLD以上のdカードを持っているかどうかが分かれ目になります。dカードの券種ごとの違いは以下の記事で比較しているので、自分の持っているカードがどの位置づけなのか確認しておくと判断しやすくなります。

より正確な還元率や最新のキャンペーン情報は、契約前に必ず公式サイトで確認してください。

まとめ
- Basicプランは電気代自体が安くなるわけではなく、還元率は最大2%とカードの格を問わない。
- Greenプランは月500円高い代わりに、dカード GOLD以上なら6〜20%(2026年11月以降は6〜12%)の高還元を狙える。
- 一般のdカードしか持っていない場合、Greenへの切り替えは損をする可能性があるので要注意。
- 2026年11月検針分からPLATINUM還元率が引き下げられる一方、対象となる回線プランは拡大される。
- 初期費用・解約費用は0円なので、まずは自分の持っているdカードの券種と居住エリアで試算してから判断するのがおすすめ。
「なんとなくお得そう」というイメージだけで契約すると、持っているカードによっては期待外れになることもあるドコモでんき。自分の持っているdカードの券種と電気の使用量を照らし合わせて、じっくり試算してから決めるのがよさそうです。我が家も、まずはdカードの申し込みから検討してみようと思います。ではまた次の記事で。

