阪急古書のまちの魅力|梅田駅直結の古書店街を歩く

古書店の本棚 本
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こんにちは。風読珈琲店のカエデです。

大阪・梅田の駅ナカに、ガラス越しに和本や掛け軸、古美術の図録がずらりと並ぶ、ちょっと不思議な一角があるのをご存じでしょうか。阪急大阪梅田駅の真下、阪急三番街の南館1階にある「阪急古書のまち」です。紀伊國屋書店梅田本店のすぐ隣なので、新刊を買いに行ったついでに迷い込んだことがある方もいるかもしれません。

わたし自身、大学から関西に住んでいて梅田には何百回と来ているのに、ちゃんと一軒ずつのぞいて歩いたのはわりと最近のこと。足を踏み入れてみると、学術書の専門店、美術書と古美術の店、鉄道本が充実した店、古銭・切手の店まで、ジャンルごとに個性の違うお店が肩を並べていて、「ここはひとつの小さな古本の街なんだ」と実感しました。今回は、梅田で半世紀続くこの古書店街の歴史と、歩いて見つけた魅力をまとめます。

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阪急古書のまちとは?梅田で50年続く古書店街

積み上げられた古書
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阪急古書のまちは、1975年(昭和50年)12月1日に、阪急梅田駅(当時)の高架下で開業した古書店街です。戦前の大阪には日本橋周辺に古書店が集まるエリアがありましたが、大阪大空襲で焼失。その「本の街」を梅田に復活させようと、阪急の創業者・小林一三の構想をもとに、古書店主たちが出店者を募って誕生したといわれています。

長く親しまれたのは、飲食店街「かっぱ横丁」の入口付近、薄暗い高架下に古書店が並ぶ昭和レトロな姿でした。その後、うめきた再開発にともない、2017年4月27日に約150m南の「うめ茶小路」へ移転・リニューアルオープン。白木で統一された明るい和の空間に生まれ変わり、以前を知る人からは「美術館みたいになった」という声も聞かれます。

2025年には開業50周年という節目を迎えました。駅直結の商業施設の一角に、これだけ専門性の高い古書店が集まっている場所は全国的にもかなり珍しく、梅田の「隠れた名所」と呼んでいい存在だと思います。

基本情報(場所・営業時間・アクセス)

  • 場所:阪急三番街 南館1階「うめ茶小路」(大阪市北区芝田1丁目1-3)。紀伊國屋書店梅田本店の隣
  • 営業時間:11:00〜20:00
  • 定休日:水曜日(阪急三番街の休館日に準じる場合あり)
  • アクセス:阪急大阪梅田駅 中央改札口から階段・エスカレーターを下りてすぐ/Osaka Metro御堂筋線 梅田駅から徒歩約2分/JR大阪駅 御堂筋口から徒歩約3分

水曜定休なのは要注意ポイント。わたしは一度、水曜の仕事帰りに寄ろうとして、ショーウインドウだけ眺めて帰ったことがあります(それはそれで楽しいのですが)。最新の店舗情報は阪急三番街の公式サイトで確認できます。

杉本梁江堂 | 阪急三番街
阪急大阪梅田駅直結のショッピングセンター 阪急三番街のオフィシャルサイト

個性豊かな専門店を歩く

骨董の器
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阪急古書のまちの一番の魅力は、一軒ごとに得意分野がはっきり分かれていることです。量販型の古本チェーンとはまったく違い、店主の目利きで選ばれた本が並んでいます。阪急三番街の店舗案内で確認できる主なお店を、わたしの印象とあわせて紹介します。

古書肆 梁山泊

学術書・人文書・芸術書が充実したお店。品切れや絶版になった研究書に出会えることもあり、歴史や思想の本を探している人にはたまりません。大学時代にレポートで使った本を棚に見つけて、思わず手に取ってしまいました。

杉本梁江堂(古書/古銭・切手)

創業は明治36年(1903年)という老舗。古書の店に加えて、古銭・切手を扱う店舗も構えています。ガラスケースに並ぶ小判や古い切手は、本好きでなくても足を止めてしまう見ごたえです。

古本買取の杉本梁江堂 古本・古書大量買取もお任せください。兵庫県、京都府他近畿一円参上します。阪急古書のまち店・天神橋店 大阪市北区
杉本梁江堂は阪急店と天神橋店の2店舗で営業。大阪、兵庫、京都。近畿一円出張買取に参上。古本屋・古書店が参加する古書籍商業組合連合会「日本の古本屋」に加盟。

中尾松泉堂書店

古典籍・美術品を扱うお店で、古書のまち創設の中心となった店としても知られています。和本や古文書、書道具などが並ぶ空間は、ほとんど博物館。日本史や書の世界に興味がある人なら、ショーウインドウだけでも十分楽しめます。

りーちあーと

日本画・洋画・中国美術・茶道・工芸など、古美術関連の書籍と古美術品のお店。展覧会の図録も見つかるので、美術展めぐりが好きなわたしは毎回長居してしまいます。見逃した展覧会の図録に出会えると、ちょっとした宝探し気分です。

太田書店・藤沢書店

太田書店は鉄道関連の本が充実していることで知られ、鉄道ファンにはうれしい品ぞろえ。藤沢書店も古書籍を幅広く扱っていて、文学や一般書をじっくり探すのにぴったりです。

このほか、靴店や眼鏡店、雑貨店なども同じ通路に入っていて、本だけでなく「梅田の路地を歩く」感覚で楽しめるのも、このエリアならではです。

初めて行く人へ:阪急古書のまちの楽しみ方

カフェで本を読むひととき
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専門店ばかりと聞くと少し身構えてしまうかもしれませんが、心配はいりません。わたしなりの楽しみ方を紹介します。

  • まずはショーウインドウから:各店の入口には目玉の古書や古美術が飾られています。眺めて歩くだけで、その店の得意分野が自然とわかります
  • 店頭の均一本をチェック:店先のワゴンやラックには手頃な価格の本が並ぶことも。数百円で思わぬ名著に出会えるのが古本の醍醐味です
  • テーマを1つ決めて行く:「好きな画家の図録」「地元の郷土史」など探し物を決めると、店主さんにも相談しやすくなります
  • 紀伊國屋書店とはしごする:新刊で気になった著者の過去作や絶版本を、隣の古書のまちで探す…という往復が楽しいです
  • 現金を少し用意しておく:支払い方法はお店ごとに異なるので、キャッシュレス派の方も念のため現金を持っておくと安心です

わたしのおすすめは、仕事帰りに30分だけ寄って、1冊だけ連れて帰るスタイル。そのままカフェに入ってページをめくる時間は、梅田のど真ん中とは思えないほど静かで、ぜいたくなひとときです。古本のにおいとコーヒーの香りって、本当によく合うんですよね。

古本好きなら一緒に行きたい関西の古書イベント

阪急古書のまちで古本の楽しさに目覚めたら、関西各地で開かれる古本市にもぜひ足を運んでみてください。阪神梅田本店の古書市や、谷町の月いち古書即売会など、梅田周辺だけでも古本に出会える機会はたくさんあります。

10万点超の古書が集結。「夏の阪神古書ノ市」が阪神梅田本店で8月26日〜31日開催
夏の終わりが近づくこの時期、私が毎年楽しみにしているのが百貨店の古書市めぐりです。今回ご紹介するのは、2026年8月26日(水)から31日(月)まで阪神梅田本店8階催事場で開催される「夏の阪神古書ノ市」。梅田という関西屈指のターミナル駅の目の前で、10万点規模ともいわれる古書が一堂に会する、毎年恒例の人気イベントです。

京都の三大古本まつりも、関西の古本好きにとっては外せない年中行事です。

「京都三大古本まつり」とは?春夏秋の古本市ガイド
京都では春・夏・秋の年3回、大規模な古本市「京都三大古本まつり」が開催されています。春の古書大即売会・下鴨納涼古本まつり・秋の古本まつりの違いと、初めて行く人向けの楽しみ方のコツをまとめました。

開催予定の本のイベントは、こちらのまとめページで随時更新しています。

本のイベントまとめ|2026年10月
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まとめ

  • 阪急古書のまちは、1975年開業・梅田で50年続く古書店街
  • 2017年に阪急三番街南館1階「うめ茶小路」へ移転し、明るい和の空間に
  • 営業は11:00〜20:00、水曜定休。紀伊國屋書店梅田本店の隣
  • 学術書、古典籍、美術書・古美術、鉄道本、古銭・切手と専門店がそろう
  • ショーウインドウ巡りや均一本探しなど、初心者でも気軽に楽しめる

梅田に行く用事があったら、ぜひ少しだけ寄り道してみてください。駅の喧騒から一歩入るだけで、時間がゆっくり流れる本の街が待っています。

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