こんにちは。風読珈琲店のカエデです。
JFLの順位表を追っていると、毎年11月に「地域CL」という言葉が出てきます。私もJリーグを見始めたころは何の大会か分かりませんでしたが、調べてみると、日本サッカーのピラミッドの中で一番過酷と言われる大会でした。
地域CL(全国地域サッカーチャンピオンズリーグ)は、全国9地域のリーグ王者などが集まり、JFL昇格の2枠を争う大会です。この記事では、大会の仕組み、なぜ「過酷」と言われるのか、そして2026年大会の日程までを、観戦ファン目線でまとめます。
地域CL(全国地域サッカーチャンピオンズリーグ)とは

日本のサッカーは、J1・J2・J3の下にJFL(日本フットボールリーグ)、さらにその下に北海道・東北・関東・北信越・東海・関西・中国・四国・九州の9つの地域リーグがあります。地域CLは、この地域リーグからJFLへ上がるための入り口になる大会です。
- 正式名称:全国地域サッカーチャンピオンズリーグ(略して地域CL)
- 主催:日本サッカー協会(JFA)
- 出場チーム数:12チーム
- 開催時期:例年11月
- ご褒美:上位2チームがJFLへ自動昇格(入会条件を満たしている場合)

出場条件と大会方式
出場するのは、9つの地域リーグ1部の優勝チームと、全国社会人サッカー選手権大会(全社)で上位に入ったJFL入会希望チーム(最大3チーム)です。全社の仕組みは下記記事で解説しています。

| ラウンド | 方式 | 勝ち抜け |
|---|---|---|
| 1次ラウンド | 12チームを4チームずつ3グループに分けたリーグ戦 | 各グループ1位の3チーム+2位のうち成績最上位の1チーム |
| 決勝ラウンド | 4チームによる総当たりのリーグ戦 | 上位2チームがJFLへ自動昇格 |
ポイントは、地域リーグで優勝しても、地域CLで上位2位に入らなければJFLに上がれないことです。1年かけて勝ち取った地域王者のタイトルも、この大会の数試合で結果が決まってしまいます。
地域CLが「過酷」と言われる理由

- 短期間の連戦:1次ラウンドは3日間で3試合。決勝ラウンドも中1日での3試合と、プロ並みかそれ以上の過密日程
- 多くの選手が働きながらプレー:アマチュアや社会人選手が多く、休暇を取って遠征するチームもある
- 一発勝負に近い:リーグ戦とはいえ試合数が少なく、1敗が致命傷になる
- 昇格後の条件:JFL入会の基準を満たし、大会後にJFLの承認を受ける必要がある
こうした事情から、地域CLは「日本一過酷な大会」と呼ばれることがあります。勝って抱き合う選手たちの姿は、Jリーグとはまた違う熱さがあります。
2026年大会の日程と会場
2026年の地域CLは、次の日程で開催予定です(JFA・JFLの発表より)。
| ラウンド | 日程 | 会場 |
|---|---|---|
| 1次ラウンド | 2026年11月13日(金)〜15日(日) | 正田醤油スタジアム群馬(群馬)/アスパ五色(兵庫)/ジェイリーススタジアム(大分) |
| 決勝ラウンド | 2026年11月25日(水)・27日(金)・29日(日) | ケーズデンキスタジアム水戸(茨城) |
関西からなら、兵庫・淡路島のアスパ五色が一番行きやすい会場です。出場チームや組み合わせ、チケットの有無は、JFAの大会ページで確認してください。
地域CLとJFL・J3のつながり

地域CLを勝ち抜いたチームはJFLへ上がり、さらにJFLで結果を出せばJ3が見えてきます。地域CLは「Jリーグを目指すクラブの最初の大きな関門」と考えると、この大会の重みが分かりやすいと思います。JFLからJ3への昇格条件は下記記事にまとめています。

JFLそのものについては、こちらで解説しています。

観戦の楽しみ方
地域CLは、J1の試合のように大きなスタジアムが満員になる大会ではありません。そのぶん、ピッチとの距離が近く、選手の声や監督の指示がよく聞こえるのが魅力です。
- 地元クラブを応援する:自分の住む地域のリーグ王者が出ていれば、それだけで応援する理由になる
- 1次ラウンドは同じ会場で連戦:3日間で同じグループのチームを続けて見られるので、勝ち抜けの計算をしながら見ると面白い
- 配信をチェック:会場に行けなくても、ライブ配信が行われることがある。最新の配信情報は大会ページや各クラブの発表で確認する
- 寒さ対策をする:11月の屋外スタジアムは冷える。ブランケットやカイロがあると安心
JFLの試合の見方や配信については、下記記事でまとめています。

地域CLにまつわるよくある疑問
Q. 地域リーグで優勝しなくても出られますか?
出られる場合があります。全社で上位に入ったJFL入会希望チームにも出場の道があるため、地域リーグで2位以下だったチームが地域CLに出てくることもあります。
Q. 地域CLで2位以内に入れば必ずJFLに上がれますか?
JFLへの入会には、クラブとしての基準を満たしていることが必要です。大会後にJFLで承認されてはじめて昇格が決まるので、成績だけで自動的に決まるわけではありません。
Q. 地域CLの前身の大会はありますか?
以前は「全国地域サッカーリーグ決勝大会」という名前で行われていました。名前は変わっても、地域リーグとJFLをつなぐ大会という役割は同じです。
地域リーグからJリーグまでの道のり
地域CLの位置づけを、日本サッカーのピラミッドで整理しておきます。
| カテゴリ | 主な大会・リーグ | 上のカテゴリへの道 |
|---|---|---|
| J1・J2・J3 | Jリーグ | 成績に応じた昇降格 |
| JFL | 日本フットボールリーグ | J3クラブライセンスと成績の条件を満たしてJ3へ |
| 地域リーグ(9地域) | 北海道・東北・関東・北信越・東海・関西・中国・四国・九州 | 地域CLで上位2チームに入りJFLへ |
| 都道府県リーグ | 各都道府県のリーグ | 地域リーグへの昇格大会など |
こうして見ると、都道府県リーグからJ1までは、いくつもの関門を越えなければならないことが分かります。地域CLはその中でも、短期間で結果を出さなければならない、特に厳しい関門のひとつです。
私がこの大会に興味を持ったのは、JFLのクラブを紹介する記事を書いていたときでした。今JFLで戦っているクラブの多くが、かつて地域CLを勝ち抜いてきたと知り、「この大会を知らないとJFLは語れない」と感じたのがきっかけです。応援しているJリーグのクラブの歴史をさかのぼると、地域リーグ時代にこの大会で涙をのんだ年が見つかることもあります。クラブの昔話を知るきっかけとして、地域CLの結果を追ってみるのもおすすめです。
2026年大会(第62回)の結果はこちらで解説しています。

まとめ
- 地域CLは、全国9地域のリーグ王者などがJFL昇格を争う大会
- 12チームが1次ラウンド(3グループ)→決勝ラウンド(4チーム)で戦い、上位2チームがJFLへ自動昇格
- 短期間の連戦と一発勝負に近い緊張感から「過酷な大会」と呼ばれる
- 2026年は1次ラウンドが11月13〜15日、決勝ラウンドが11月25〜29日(茨城)
Jリーグのクラブにも、かつてこの大会を勝ち抜いてきたチームがたくさんあります。応援しているクラブの「昔」を知る意味でも、地域CLは一度見てほしい大会です。関西でアマチュアサッカーを楽しむ方法は、こちらもどうぞ。

※本記事は2026年11月時点のJFA・JFLの発表をもとにしています。日程・会場・大会方式は変更される場合があるため、最新情報は公式サイトでご確認ください。

