こんにちは。風読珈琲店のカエデです。
最近ふと気づいたのですが、iDとQUICPay(クイックペイ)を最後に使ったのがいつか思い出せません。社会人になりたての頃は「コンビニはiDでピッ」が当たり前だったのに、今はレジで言うのはほぼ「カードのタッチで」か、何も言わずに端末にかざすだけ。
今回は統計の解説というより、キャッシュレス歴の長い20代の生活者として「iD・QUICPayって、もう要らなくなってきたなあ」と感じている所感を、数字と自分の財布事情を交えてまとめてみます。
iD・QUICPayを使わなくなった、という実感

ここ1年くらいの自分の支払いを振り返ると、対面のお店ではほぼ次の3パターンに収まっています。
- スーパー(ライフ):dポイントカードを出して、三井住友カード ゴールド(NL)をタッチ
- コンビニ・カフェ:ゴールド(NL)かAmazon Prime Mastercardをタッチ
- 電車:ICOCAか、対応路線ならクレカのタッチ乗車
どこにもiDとQUICPayが登場しません。意識してやめたわけではなく、気づいたら選択肢から消えていたというのが正直なところです。
昔は「iD/QUICPay一択」だった
数年前までは、クレカを持っていても少額の支払いで差し出すのは少し気が引けましたし、タッチ決済(NFC Type A/B)に対応したお店も限られていました。その穴を埋めていたのが、FeliCaベースの国内規格であるiDとQUICPay。「サインも暗証番号もいらず、かざすだけ」という体験を日本でいち早く広めた功労者です。
ところが今は、同じ「かざすだけ」をVisaやMastercardのタッチ決済がそのまま提供してくれます。そうなると、わざわざ別ブランドの名前を店員さんに伝える理由がなくなってしまったんですよね。
数字で見ても、タッチ決済が主役になっている

所感だけだと説得力がないので、公表されているデータも見ておきます。
- Visaのタッチ決済の普及率:Visaの発表によると、国内の対面決済に占めるタッチ決済の割合は2025年12月末時点で約6割
- 対応カードの枚数:Visaのタッチ決済対応カードは2025年3月末で約1億5,000万枚
- 利用者の使い方:2026年の民間調査では、クレジットカードの使い方として「タッチ決済」が最多に
つまり「対面でクレカを使う=タッチ」が、もう多数派の行動になっているということ。自分の実感は、特別なものではなく世の中の流れそのものだったようです。
カード会社側も「iD離れ」を進めている
象徴的だったのが、三井住友カードが2025年7月以降に更新・再発行するカードを、iD機能なしで発行すると発表したこと。手持ちのカードは有効期限までiDが使えますが、更新のタイミングで順次タッチ決済のみになっていきます。
国内でiDを大きく支えてきたカード会社自らがこの判断をしたのは、「もうタッチ決済で十分」というメッセージに見えました。

iD・QUICPayが「不要」になった3つの理由
自分なりに、なぜここまで使わなくなったのかを整理すると、理由は3つあります。
1. 使えるお店がほぼ同じになった
コンビニ、スーパー、ドラッグストア、カフェチェーンなど、生活圏の主要なお店はほとんどがタッチ決済に対応しました。「iDなら使えるけどタッチ決済は使えない」という店に出会う頻度が、体感でかなり減りました。
2. 海外・交通機関でもそのまま使える
iD・QUICPayは日本国内専用ですが、タッチ決済は国際規格なので海外旅行でも同じカードでOK。さらに関西では、大阪メトロや南海・近鉄などクレカのタッチで改札を通れる路線が増えています。1枚で「買い物も電車も」が完結するのは大きいです。
大阪の交通機関での支払い方法については、下記記事も併せてご確認ください。

3. ポイント還元の条件がタッチ決済基準になった
三井住友カードの対象コンビニ・飲食店での高還元のように、キャンペーンや特典の条件が「スマホのタッチ決済」で指定されるケースが増えました。iDで払っても対象外、ということもあるので、お得を考えるとタッチ決済に寄せるのが自然です。
ゴールド(NL)のVポイントの貯め方・使い方は、下記記事も併せてご確認ください。

それでもiD・QUICPayが残っている場面

とはいえ「完全に要らない」と言い切るのは早いかな、とも思っています。今でも出番がありそうなのはこんな場面です。
- 古い端末のお店:個人経営のお店や一部の自販機・ガソリンスタンドなど、FeliCa系だけ対応している端末はまだ残っている
- JCB系・一部のカード:カードやスマホの設定によっては、Apple Pay・Google PayでQUICPay/iDとして登録される場合がある
- 電子マネーの延長として使いたい人:プリペイド型・デビット型のiDなど、クレカ以外で「かざす」体験を得たい場合
なので、手持ちのカードにiD・QUICPayが付いているなら無理に外す必要はなく、「メインはタッチ決済、使えなかったときの保険」くらいの位置づけがちょうどいいと思います。
わが家の財布で起きた小さな変化
2026年に結婚して二人暮らしになり、生活費は三井住友カード ゴールド(NL)とパートナー用の家族カードにまとめました。Apple Payに登録するとiDとタッチ決済の両方が有効になりますが、レジでは二人とも迷わずタッチ決済一択。iDを選ぶ場面はまったくありません。どちらで払っても同じ共通口座から引き落とされるので、支払い方法をそろえておくと明細も見やすく、ポイントの付き方で悩むこともありません。
個人用のJAL CLUB ESTも、遠征先のスタジアム周辺や美術館のショップでタッチ決済が使えるので困ったことはなし。パートナーとも「そういえばiDってどこで使ってたっけ?」と話題になるくらい、家計の中から自然に姿を消していました。
これからカードを選ぶ20代へ
これから初めてクレカを作る人は、「iD・QUICPay対応か」よりも「タッチ決済対応か」「タッチ決済で還元が上がるか」で選ぶのがおすすめです。iD・QUICPayの有無で迷う時間は、正直もったいないです。
20代向けのカード選びについては、下記記事も併せてご確認ください。

まとめ
- 国内の対面決済の約6割がVisaのタッチ決済になり、「かざすだけ」はタッチ決済で十分な時代に
- 三井住友カードは2025年7月以降の更新カードからiD機能を外しており、カード会社側もタッチ決済に一本化しつつある
- 使えるお店の広さ・海外や交通機関への対応・ポイント特典の条件で、タッチ決済が有利
- ただし古い端末のお店などでは出番があるので、付いているなら保険として残しておくくらいでOK
「iDで」「クイックペイで」とレジで言っていた頃を、少し懐かしく思い出しながら書いてみました。皆さんの財布やスマホの中では、まだiD・QUICPayは現役でしょうか?

