20代の金融資産は中央値125万円|家計の金融行動に関する世論調査2025を解説

家計を見直す若い夫婦 資産形成
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こんにちは。風読珈琲店のカエデです。

「同世代って、実際どれくらい貯金してるんだろう?」――SNSを見ていると「20代で1,000万円貯めた」といった話が流れてきて、焦った経験がある人も多いのではないでしょうか。

そんなときに頼りになるのが、金融経済教育推進機構(J-FLEC)が毎年公表している「家計の金融行動に関する世論調査」です。最新の2025年調査(2025年12月18日公表)から、世帯主が20歳代の二人以上世帯のデータを抜き出して、平均値と中央値の差、NISAの利用状況、老後への不安まで、数字で読み解いていきます。2026年に結婚して二人暮らしを始めた、20代のわが家の家計とも照らし合わせてみました。


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「家計の金融行動に関する世論調査」とは

貯金箱と硬貨
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この調査は、もともと日本銀行に事務局を置く金融広報中央委員会が実施していたもので、2024年からは新設のJ-FLECが引き継いでいます。家計の金融資産や借入金、生活設計、老後の考え方などを毎年たずねる、歴史の長い統計です。

  • 調査時期:2025年6月20日(金)〜7月2日(水)
  • 調査対象:二人以上世帯調査は全国5,000世帯(世帯主が20歳以上80歳未満)、単身世帯調査は全国2,500世帯
  • 調査方式:インターネットモニター調査
  • 公表日:2025年12月18日

この記事で使うのは、二人以上世帯調査の「各種分類別データ」のうち世帯主の年令が20歳代の世帯(171世帯)の数値です。夫婦二人暮らしや、子どもが生まれたばかりの若い世帯をイメージするとわかりやすいと思います。サンプル数が171と多くはないので、細かい割合は「おおよその傾向」として見るのがおすすめです。

注意:ここでいう「金融資産」は生活費口座を含まない

この調査の「金融資産」は、運用のため、または将来に備えて蓄えている部分だけを指します。給料の振込口座にある、日々の引き落としに備えたお金は含まれません。「貯金額」とイメージが少しずれるので、ここは押さえておきましょう。

20代の金融資産は平均525万円・中央値125万円

まずは一番気になる保有額です。金融資産を持っていない世帯も含めた20歳代の数字は、次のとおりでした。

区分20歳代全年代
平均値(非保有世帯を含む)525万円1,940万円
中央値(非保有世帯を含む)125万円720万円
平均値(保有世帯のみ)683万円2,309万円
中央値(保有世帯のみ)260万円1,050万円
金融資産を保有していない世帯21.6%15.7%

平均値525万円に対して、中央値は125万円。平均は一部のお金持ち世帯に引っ張られやすいため、「真ん中の20代世帯」の実感に近いのは中央値です。つまり、20代の二人以上世帯の半分は、将来に備えたお金が125万円未満ということになります。

さらに、金融資産を「保有していない」世帯が21.6%と、全年代(15.7%)より多いのも特徴です。20代のおよそ5世帯に1世帯は、運用や将来の備えに回せるお金がまだない状態。SNSで見かける「20代で1,000万円」は、少なくとも平均的な姿ではないことがわかります。

中身は預貯金が中心、投資信託・株式が続く

非保有世帯を含めた平均525万円の内訳を見ると、預貯金が211万円で最も多く、投資信託79万円・株式61万円が続きます。生命保険(28万円)や個人年金保険(24万円)は少なめで、保険で貯めるより、預金と投信・株で備える世代だと言えそうです。

20代は「回すお金」を増やしている

保有額は少なくても、お金への向き合い方では20代が全世代でもっとも積極的です。金融資産を持っている20歳代の世帯(134世帯)の回答を見てみましょう。

  • 手取り収入から金融資産へ振り分けた:59.0%(全年代38.4%)
  • 手取りの35%以上を振り分けた:34.3%(全年代15.2%)
  • 1年前より金融資産が増えた:44.8%(全年代34.5%)
  • 1年前より減った:9.0%(全年代16.9%)

20代の約6割が収入の一部を貯蓄・投資に回し、3世帯に1世帯は手取りの35%以上を振り分けています。資産が「増えた」世帯が4割を超えているのも、毎月こつこつ積み上げている結果でしょう。今は少なくても、増やすペースは速い世代です。

20代はなぜお金を持つのか(保有目的)

金融資産の保有目的(3つまで)では、「老後の生活資金」40.3%がトップ。ただし全年代(62.3%)よりは低く、代わりに「こどもの教育資金」28.4%、「住宅の取得または増改築などの資金」19.4%、「こどもの結婚資金」12.7%が全年代より高くなっています。老後だけでなく、これからのライフイベントに備えているのが20代らしいところです。

新NISA・投資への積極性は全世代トップクラス

スマホで資産運用
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投資への姿勢も、数字にはっきり表れています。「元本割れの可能性はあるが、収益性が高いと見込まれる金融商品」を持つかどうかという質問への回答です。

回答20歳代全年代
積極的に保有しようと思っている36.8%19.7%
一部は保有しようと思っている29.8%34.2%
保有しようとは全く思わない33.3%46.1%

「積極的に保有しようと思っている」20代は36.8%で、全年代のほぼ2倍です。一方で「全く思わない」も3人に1人いて、投資する派としない派にはっきり分かれているのも見逃せません。

新NISAの保有状況も見てみると、20歳代171世帯のうちつみたて投資枠で保有額を回答したのは63世帯(平均69万円)、成長投資枠は43世帯(平均85万円)でした。2024年に始まった新NISAが、20代の資産形成の入口になっていることがうかがえます。

わが家も、新NISAで毎月S&P500に1万円、NASDAQ100に2万円の合計3万円を、三井住友カード ゴールド(NL)でクレカ積立しています。設定方法は下記記事にまとめています。

SBI証券×ゴールド(NL)のクレカ積立、私の設定を公開|1.0%の条件
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クレカ積立はカードによってポイント還元率がかなり違うので、これから始める方はこちらも参考にしてください。

クレカ積立ポイント還元率比較|主要5社2026年10月最新
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情報源は「SNS」が最多。だからこそ注意したいこと

金融の知識・情報をどこから得ているか(3つまで)では、20代は「個人のHP、YouTubeチャンネル、SNSなど」27.5%が最多で、「金融機関」26.9%を上回りました(全年代では金融機関36.4%、SNS等23.3%)。また「学校(授業や講義など)」も7.6%と、全年代(1.9%)より目立って高く、金融教育を受けた世代らしさも出ています。

SNSは手軽な反面、著名人をかたった投資詐欺の入口にもなっています。SNS経由の情報は、一次情報や公的機関で裏を取るクセをつけておきたいところです。

SNS型投資詐欺、20代が気を付けること|被害800億円の手口と7つの見分け方
SNS型投資詐欺の被害額は2026年上半期で797.9億円と前年の倍以上。認知件数の約6割は20〜50代です。SNS広告→LINEグループ→偽アプリの典型的な手口と、20代が気を付けるべき7つのチェックポイント、被害にあったときの相談先(#9110・188)をまとめました。

目標額は中央値800万円、老後は8割近くが心配

将来の計画を話し合う夫婦
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では、20代はどれくらいの金融資産を目標にしているのでしょうか。

  • 金融資産の目標残高:平均2,634万円・中央値800万円(全年代は平均3,926万円・中央値2,000万円)
  • 老後の生活が「心配である」:77.2%(「多少心配」43.9%+「非常に心配」33.3%)
  • 心配な理由(上位):十分な金融資産がない40.9%、物価が上昇することがあり得る34.1%、年金や保険が十分ではない32.6%

目標の中央値800万円に対して、今の中央値は125万円。差は675万円です。また、老後が「心配」という回答は20代でも77.2%と、全年代(78.2%)とほとんど変わりません。老後まで40年以上ある世代でも、物価高や年金への不安がかなり強いことがわかります。

借入金・家計管理の状況

  • 借入金がある:28.7%(全年代18.7%)。住宅ローンや自動車ローンを組み始める時期でもあります
  • 生活設計を立てている:40.9%(全年代35.1%)
  • 家計運営が「思ったより苦しかった」:24.0%(全年代33.4%)
  • 家計のバランスを「意識したことがない」:46.2%(全年代63.7%)

生活設計を立てている世帯が全年代より多い一方で、20代の約半数は資産と負債のバランスを「意識したことがない」と答えています。まずは今の数字を見える化するだけでも、一歩前に進めそうです。

調査結果からわかる、20代夫婦がやっておきたい3つのこと

最後に、調査結果と自分の家計を照らし合わせて、20代の世帯が今からやっておきたいことを3つにまとめました。

1. 平均ではなく「中央値」と「自分の推移」で比べる

平均525万円という数字だけを見ると焦ってしまいますが、真ん中は125万円です。他人と比べるより、去年の自分より増えているかを見るほうがずっと健全です。わが家ではマネーフォワードMEで共通口座と個人口座をまとめて連携し、資産の推移を毎月確認しています。

2. 「共通のお金」と「個人のお金」を分けて見える化する

結婚して家計が二人分になると、誰がいくら貯めているのかが見えにくくなります。わが家は生活費を共通口座、趣味と投資を各自の口座に分けて管理しています。口座の分け方は下記記事で詳しく紹介しています。

共通口座の作り方|二人暮らしの生活費ルール
結婚・同棲した二人暮らしの家計管理、共通口座はどう作る?生活費の分担ルール(折半vs収入比例)、銀行選びのポイント、家計簿アプリでの見える化、旅行・特別費の分け方まで、カエデ家の実例つきで具体的に解説します。

3. 少額でも「自動で積み立てる」仕組みをつくる

20代の約6割がすでに金融資産へ振り分けを行っています。給料日やカード引き落としに合わせた自動積立にしておけば、意志の強さに頼らずに続けられます。投資信託を選ぶなら、どの指数に投資するかで迷う人も多いので、こちらも参考にしてください。

S&P500とオルカンの違い|20代で1本に絞るならどっち?
S&P500とオルカンの違いを「中身(米国比率約6割強)・コスト・値動き」の3点で比較。20代で1本に絞るなら「迷ったらオルカン、米国に賭けると言い切れるならS&P500」が結論です。新NISAでS&P500を積み立ててきた私の実例と、夫婦での分け方・併用・乗り換えの判断まで解説します。

出典:金融経済教育推進機構(J-FLEC)「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査]2025年」各種分類別データ(世帯主の年令別)。本記事の数値はすべて同調査によるものです。

https://www.j-flec.go.jp/

まとめ

  • 20代(二人以上世帯)の金融資産は平均525万円・中央値125万円。実感に近いのは中央値
  • 21.6%は金融資産を保有していない
  • 手取りから金融資産へ振り分けた世帯は59.0%、資産が増えた世帯は44.8%と、増やすペースは全世代トップクラス
  • リスク商品を「積極的に保有したい」は36.8%で全年代の約2倍。情報源はSNSが最多
  • 目標額の中央値は800万円。老後が心配な世帯は77.2%

数字を見ると、20代は「まだ少ないけれど、しっかり増やし始めている世代」です。焦って他人と比べるより、自分のペースで仕組みをつくっていきましょう。

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