こんにちは。風読珈琲店のカエデです。
長らく「預けても増えない」が当たり前だった日本の預金金利ですが、2024年以降の利上げで状況が変わりました。2026年10月には、普通預金で年1.20%をつける銀行まで出てきました。
メガバンクに預けっぱなしの人と、金利の高いネット銀行に置いている人とでは、同じ100万円でも1年で7,000円の差が生まれます。この記事では、2026年9月の日銀の利上げを受けた2026年10月時点の普通預金金利を銀行ごとに整理し、貯蓄用口座の選び方まで解説します(11月までに予定されている改定も含めています)。
2026年9月の利上げで、普通預金は「0.5%時代」へ

日本銀行は2026年6月に政策金利を1.0%へ、さらに9月の金融政策決定会合で1.25%へ引き上げました。これを受けて、10月から11月にかけて多くの銀行が普通預金金利の引き上げを発表しています。
- メガバンク:三菱UFJ・三井住友・みずほの3行が、11月2日から普通預金金利を年0.4%→0.5%に引き上げ。約34年ぶりの水準
- 数年前との比較:2023年ごろは0.001%が当たり前だったので、単純計算で数百倍
- ネット銀行・一部の銀行:あおぞら銀行BANKの年1.20%を筆頭に、0.5%を上回る銀行も増えている
かつては「金利は誤差、手数料で選べ」と言われていましたが、いまは普通預金の金利差だけで年数千円〜1万円の違いが出る時代になりました。
普通預金金利ランキング(2026年10月)

2026年10月時点(11月までの改定予定を含む)の、普通預金金利が高い主な銀行です。金利や適用条件は改定が頻繁なので、預け入れ前に必ず各行の公式サイトで最新の数値を確認してください。
| 銀行 | 普通預金金利(年) | 適用日・条件 |
|---|---|---|
| あおぞら銀行 BANK | 1.20% | 2026年10月1日〜。100万円まで。100万円を超える部分は0.75% |
| みんなの銀行 | 0.60% | 2026年10月19日〜。スマホ完結型のデジタルバンク |
| auじぶん銀行 | 0.51%(優遇で最大0.85%) | 2026年11月1日〜。au・au PAYなどとの連携で上乗せ |
| SBI新生銀行 | 0.50%(SBIハイパー預金は0.60%) | 2026年10月13日〜。SBI証券と連携するハイパー預金が上乗せ |
| ドコモSMTBネット銀行(旧・住信SBI) | 0.50%(SBIハイブリッド預金は0.51%) | 2026年10月1日〜 |
| 楽天銀行 | 0.50% | 2026年11月2日〜に改定予定。マネーブリッジ利用時の金利は公式で確認 |
| メガバンク(三菱UFJ・三井住友・みずほ) | 0.50% | 2026年11月2日〜(それまでは0.40%) |
「条件なしで高い」のはあおぞら銀行 BANK、「証券や経済圏との連携で上げる」のはSBI新生銀行・auじぶん銀行・楽天銀行、というのが大きな構図です。11月以降は「メガバンクでも0.5%」が基準になるので、それを大きく上回るかどうかで選ぶのが分かりやすい目安です。
表に挙げたみんなの銀行については、金利だけでなく手数料や目的別に貯められるBox機能まで含めて、別記事で詳しく解説しています。


貯蓄用口座の選び方:3つの視点

金利ランキングの上位をそのまま選べばよいわけではありません。次の3点で自分に合うかを見ます。
- ① 条件のハードル:「口座を作るだけ」で高金利なのか、「証券口座と連携」「毎月◯回入金」などの条件があるのか。手間と金利のバランスを見る
- ② 上限額:高金利が適用される残高に上限がある銀行がある。まとまった額を預けるなら、上限を超えた分の金利も確認する
- ③ 出し入れのしやすさ:ATMや他行振込の無料回数、アプリの使い勝手。貯蓄用でも、いざというとき引き出せる導線は大事
生活費の口座と、貯蓄用の口座を分けておくと、貯蓄用は「金利重視」で選びやすくなります。ネット銀行の基本的な選び方は、こちらの記事でも解説しています。

金利以外に見るべきポイント
- 振込・ATM手数料の無料回数:ここが弱いと、金利のプラス分を手数料で食われる
- ペイオフ(預金保険):1金融機関あたり元本1,000万円とその利息までが保護対象。大きな資金は分散も検討
- 経済圏との相性:普段使っているポイントや証券会社と連携できるか
- 定期預金・仕組み預金の金利:すぐ使わない資金は、普通預金より定期のほうが有利なことが多い
特にドコモや楽天など、決済・証券とセットで使うなら、金利単体より経済圏全体での得を考えるのが実践的です。

いま預金金利で気をつけたいこと
金利が上がるのは基本的に歓迎すべき変化ですが、注意点もあります。
- 金利は変動する:普通預金の金利は各行がいつでも変更できる。「今1%だから」と決めても、数か月後に下がることもある
- キャンペーン金利と通常金利を混同しない:「3か月限定で年◯%」といった期間限定金利は、期間終了後に通常金利へ戻る
- ポイント特典の改定にも注意:金利は上がっても、残高特典などのポイントが廃止・縮小される銀行がある
金利の上昇と、ポイント・手数料優遇の縮小が同時に進んでいるのが、いまのネット銀行の状況です。改定の全体像はこちらでまとめています。

よくある質問
Q. メガバンクから乗り換える価値はありますか?
貯蓄用の資金がある程度あるなら、あります。100万円をメガバンク(11月から0.50%)とあおぞら銀行BANK(1.20%)に置いた場合、税引前で年7,000円の差です。手続きはネットで完結し、口座維持費もかからないため、乗り換えのコストはほぼ手間だけです。
Q. 金利にも税金はかかりますか?
はい。預金利息には約20%(所得税・復興特別所得税・住民税)が源泉徴収されます。表示金利が1.20%なら、手取りは約0.96%相当です。ランキングを比べるときは、この点も頭に入れておきましょう。
Q. 1つの銀行にいくらまで預けて大丈夫ですか?
預金保険制度により、1金融機関あたり元本1,000万円までとその利息が保護されます。それを超える資金は、複数の銀行に分けて預けるのが基本の考え方です。
実際にいくら増える?金額シミュレーション
普通預金金利の差が、1年でどのくらいの利息の違いになるかを見てみます(税引前、金利は1年間据え置きと仮定)。あおぞら銀行BANKは100万円を超える部分の金利が0.75%に下がるため、その分も反映しています。
| 預入額 | 金利0.50%(メガバンク・11月〜) | あおぞら銀行BANK(100万円まで1.20%、超過分0.75%) | 差額 |
|---|---|---|---|
| 100万円 | 5,000円 | 12,000円 | 7,000円 |
| 300万円 | 15,000円 | 27,000円 | 12,000円 |
| 500万円 | 25,000円 | 42,000円 | 17,000円 |
税引後はここから約2割引かれますが、それでも500万円を預けているなら、口座を変えるだけで年1.7万円の差になります。一方で、100万円を超える分の上乗せは小さくなるので、まとまった資金は「100万円をあおぞら、残りは定期や別の高金利口座」と分ける考え方もあります。手続きの手間を考えても、貯蓄用のまとまった資金なら乗り換える価値は十分あります。
すぐ使わないお金は定期預金も選択肢
1年以上使う予定のない資金なら、普通預金より定期預金のほうが有利なことが多いです。2026年の利上げで、定期預金の金利も大きく上がっています。
- 5年定期:SBI新生銀行やドコモSMTBネット銀行(旧・住信SBI)など、ネット銀行の長期の定期は普通預金を大きく上回る水準。利上げのたびに改定されるので、預ける時点の金利を公式で確認する
- 1年定期:ネット銀行を中心に0.5〜1%台の商品が増えている
- 注意点:満期前に解約すると金利が下がる(中途解約利率)。使う時期が読めない資金は普通預金に置く
「生活防衛資金は普通預金」「当分使わない資金は定期」と分けると、金利を取りこぼしにくくなります。
金利上昇はいつまで続く?
2024年のマイナス金利解除以降、日本は段階的な利上げ局面にあります。2026年6月には政策金利が1.0%に、9月には1.25%に達しました。今後の預金金利がどうなるかは日銀の金融政策次第で、断定はできませんが、当面は「預けるだけでもある程度の利息がつく」環境が続くとみられます。
ただし普通預金の金利は各行がいつでも変更できるため、「今1%だから」と固定的に考えず、半年に1回は主要行の金利を見比べる習慣をつけておくと安心です。キャンペーン金利は期間終了後に通常金利へ戻る点にも注意してください。
ネット銀行を使うときの不安と対策
「店舗がないと不安」という人もいますが、対策を知っておけば実店舗の銀行と大きく変わりません。
- ペイオフ:ネット銀行も預金保険の対象。1金融機関あたり元本1,000万円とその利息まで保護される
- 不正利用対策:ログイン時の二要素認証、振込限度額の設定、利用通知メールの有効化を最初に済ませる
- 現金の入出金:提携ATM(コンビニ含む)で対応。無料回数を超えると手数料がかかるので回数を把握する
- 困ったとき:電話・チャットのサポート窓口がある。口座開設前にサポート体制も確認しておく
生活費の口座はいつもの銀行、貯蓄用だけネット銀行という分け方なら、不安を抑えつつ金利のメリットを取れます。
普通預金で条件なしの高金利が続くあおぞら銀行BANKについては、単独記事で詳しく解説しています。

メガバンクの代表格・三菱UFJ銀行をメインバンクとして使う場合の評価は、単独記事で整理しています。

長期金利の上昇は住宅ローンにも及んでいます。フラット35が過去最高金利をつけた件は、こちらでまとめています。

金利上昇の背景と、家計・投資への波及全体については、長期金利3%台を扱った記事でまとめています。

プリペイド型の「貯まるキャッシュレス」サービスとしては、IDAREも独自の高い還元率で知られています。2026年10月からのボーナス条件変更についてもまとめています。

まとめ
- 2026年9月の日銀利上げ(政策金利1.25%)を受け、メガバンクは11月2日から0.50%に。あおぞら銀行 BANKは10月から1.20%(100万円まで)
- 貯蓄用口座は「条件のハードル」「上限額」「出し入れのしやすさ」で選ぶ
- 金利以外に、振込・ATM手数料の無料回数、ペイオフ、経済圏との相性も確認する
- 金利は上昇局面だが変動する。ポイント特典の改定も同時に進んでいる
生活費の口座はそのままでも、貯蓄用だけ金利の高い銀行に移すと、リスクなく年間の利息を増やせます。

