こんにちは。風読珈琲店のカエデです。
NISAの成長投資枠で何を買うか迷ったとき、候補に挙がりやすいのがNASDAQ100(ナスダック100)に連動する投資信託です。ただ、同じNASDAQ100に連動するファンドだけでも10本前後あり、「どれを選んでも同じでは?」「結局どれが安いの?」と迷う人も多いと思います。
実は私自身、つみたて投資枠のS&P500はそのままに、成長投資枠で「SBI NASDAQ100インデックス・ファンド」への投資を始めました。2026年5月に設定されたばかりの新しいファンドですが、信託報酬はNASDAQ100連動の投信で国内最安の年0.1958%です。
この記事では、主要なNASDAQ100投資信託を信託報酬・NISA対応・買える証券会社で比較し、私がSBI NASDAQ100を選んだ理由と、NASDAQ100に投資する前に知っておきたい注意点までまとめます。
※本記事は2026年9月26日時点で、運用会社・証券会社の公式情報をもとにしています。信託報酬やポイント付与率は変更されることがあるため、購入前に必ず最新の情報をご確認ください。特定の銘柄の購入を推奨するものではなく、投資判断はご自身でお願いします。
NASDAQ100とは?S&P500との違い

NASDAQ100は、1985年に算出が始まった米国の株価指数です。米国のNASDAQ市場に上場する企業のうち、金融セクターを除いた時価総額上位100銘柄で構成されています。
構成銘柄の顔ぶれは、エヌビディア、アップル、マイクロソフト、アマゾン、アルファベット(Google)、メタといった、誰もが知っている巨大テック企業が中心です。AI・クラウド・半導体といった分野の成長をまとめて取り込めるのが、NASDAQ100の一番の特徴です。
- NASDAQ100:NASDAQ上場の非金融・大型100社。IT・通信サービスの比率が高く、成長株に集中
- S&P500:米国の主要500社。IT比率は高めだが、金融・ヘルスケア・生活必需品なども幅広く含む
- 全世界株式(オルカン):米国を含む先進国・新興国の株式に分散。米国比率は約6割
ざっくり言えば、分散の広さは「オルカン>S&P500>NASDAQ100」、成長株への集中度はその逆です。NASDAQ100は、米国の大型株のなかでも特に成長力の高いテック企業に絞り込んだ「攻め」寄りの指数と考えるとイメージしやすいと思います。
S&P500とオルカンの違いについては、下記記事も併せてご確認ください。

NASDAQ100投資信託の比較表【2026年9月時点】

主要なNASDAQ100インデックスファンドを、信託報酬の低い順に並べました。いずれも購入時手数料は無料で、為替ヘッジなし(円換算ベース)のファンドです。
| ファンド名 | 信託報酬(税込・年) | NISA | 主な購入先 |
|---|---|---|---|
| SBI NASDAQ100インデックス・ファンド | 0.1958% | 成長投資枠 | SBI証券 |
| 楽天・プラス・NASDAQ-100インデックス・ファンド | 0.198% | 成長投資枠 | 楽天証券 |
| ニッセイNASDAQ100インデックスファンド | 0.2035% | 成長投資枠 | 主要ネット証券ほか |
| eMAXIS NASDAQ100インデックス | 0.2035% | 成長投資枠 | 主要ネット証券ほか |
| SBI・インベスコQQQ・NASDAQ100インデックス・ファンド | 0.2388% | 成長投資枠 | SBI証券ほか |
| iFreeNEXT NASDAQ100インデックス | 0.495% | つみたて投資枠・成長投資枠 | 主要ネット証券ほか |
表を見ると分かるとおり、上位4本の信託報酬の差は年0.01%程度しかありません。低コスト組のどれを選んでも大きな差はつかないので、実際には「自分が使っている証券会社で買えるか」「NISAのどの枠で買うか」で決めるのが現実的です。
SBI NASDAQ100インデックス・ファンド(SBI証券)
2026年5月21日に設定された、NASDAQ100連動の投信で国内最安(運用会社調べ)の信託報酬0.1958%のファンドです。インデックス運用で世界最大級の実績を持つステート・ストリート・グループに運用を委託し、SBIアセットの米国株ファンドとしては初めて、米国株に直接投資する仕組みになっています。
- 信託報酬:年0.1958%(税込)
- NISA:成長投資枠の対象(つみたて投資枠は対象外)
- 購入先:SBI証券
- ポイント:SBI証券の投信マイレージ対象(2026年9月時点の付与率一覧では年0.05%)
- 注目度:当初設定額は139.85億円と、SBIグループが「米国株インデックスファンドNo.1」とうたう好スタート
楽天・プラス・NASDAQ-100インデックス・ファンド(楽天証券)
楽天証券で投資するなら第一候補になるのがこちら。信託報酬は年0.198%で、SBI NASDAQ100との差はわずか0.0022%です。楽天証券の投信残高ポイントの対象にもなっています。楽天ポイントを軸に家計を回している人なら、あえて証券会社を移る必要はありません。
ニッセイ/eMAXIS NASDAQ100インデックス
どちらも信託報酬は年0.2035%で、SBI証券・楽天証券・マネックス証券など複数の証券会社で買えるのが強みです。ニッセイは純資産総額が大きく、運用実績も積み上がっています。証券会社を問わず同じファンドを持ち続けたい人や、将来の証券会社の乗り換えも視野に入れている人に向いています。
iFreeNEXT NASDAQ100インデックス
2018年設定の老舗ファンドで、信託報酬は年0.495%と低コスト組の2倍以上です。それでも選ばれている理由は、NASDAQ100連動の投信で唯一、つみたて投資枠の対象になっているから。つみたて投資枠の対象商品は原則として金融庁が指定する指数に連動するものに限られますが、このファンドは運用実績などの条件を満たしたことで対象になりました。
「つみたて投資枠をNASDAQ100で埋めたい」という人には事実上の一択ですが、コストは割高です。成長投資枠に余裕があるなら、低コスト組を成長投資枠で積み立てる方が合理的だと私は考えています。

信託報酬の差は実際いくらになる?
「0.2%と0.5%の差なんて誤差でしょ」と思うかもしれませんが、信託報酬は保有している限り毎年かかり続けるコストです。100万円を保有した場合の年間コストで比べると、次のようになります。
- SBI NASDAQ100(0.1958%):年間 約1,958円
- ニッセイ/eMAXIS(0.2035%):年間 約2,035円
- iFreeNEXT(0.495%):年間 約4,950円
低コスト組同士の差は100万円あたり年間77円ほどで、正直ほとんど気にしなくていいレベルです。一方でiFreeNEXTとの差は年間約3,000円。資産が500万円、1,000万円と育つほど差は広がり、しかも毎年積み重なります。「同じ指数なら安い方を選ぶ」は、インデックス投資の鉄則です。
また、信託報酬だけでなく、SBI証券の投信マイレージや楽天証券の投信残高ポイントといった「保有しているだけでもらえるポイント」も実質的なコストに影響します。付与率は証券会社・ファンドごとに違い、改定されることもあるので、購入前に公式ページで確認しておきましょう。
私がSBI NASDAQ100を選んだ理由

ここからは私自身の話です。これまで新NISAのつみたて投資枠では「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」をコツコツ積み立ててきました。そのうえで今回、成長投資枠を使ってSBI NASDAQ100インデックス・ファンドへの投資を始めました。金額はあくまで少額からで、ポートフォリオの主役はこれまでどおりS&P500です。
- 理由1 信託報酬が国内最安:同じ指数に連動するなら、コストが低いものを選ばない理由がない
- 理由2 SBI証券をメインで使っている:NISA口座もクレカ積立もSBI証券。わざわざ口座を分ける必要がない
- 理由3 ハイテク株の比率を少し上げたかった:S&P500だけでもテック比率は高いが、成長株への比重をもう一段上げる「サテライト」として
- 理由4 成長投資枠が空いていた:つみたて投資枠はS&P500で使っているので、NASDAQ100は成長投資枠で積み立てるのがちょうどよかった
設定から日が浅いファンドなので、実際にかかったコストや指数との連動具合は、2027年5月の初回決算後に出る運用報告書でしっかり確認するつもりです。また、SBI証券でしか買えないファンドなので、将来ほかの証券会社に移りたくなった場合にそのまま移管できない可能性がある点も、頭の片隅に置いています。
「守りのS&P500+攻めのNASDAQ100」というコア・サテライト的な組み合わせの考え方は、下記記事も併せてご確認ください。

これまでの運用状況は、資産運用レポートで公開しています。

NASDAQ100に投資する前に知っておきたい注意点
過去10〜20年のNASDAQ100は、S&P500や全世界株式を上回るリターンを出してきました。ただし、それは「テック企業が成長し続けた時代だったから」でもあります。始める前に、次の点は必ず押さえておきたいところです。
- 値動きが大きい:2000年のITバブル崩壊では高値から約8割下落し、高値を回復するまで15年近くかかった。2022年にも1年で約3割下落している
- 業種・銘柄の集中:上位数社で指数の大きな割合を占めるため、巨大テック企業の業績や規制の影響を強く受ける
- 為替リスク:為替ヘッジなしのため、円高になると円換算の評価額は下がる
- 過去の成績は将来を保証しない:次の10年もテック企業が市場をけん引し続けるとは限らない
私が「全額NASDAQ100」ではなく、S&P500をコアにしてNASDAQ100を少額で組み合わせているのは、この値動きの大きさが理由です。大きく下がっても売らずに持ち続けられる金額にとどめることが、長く続けるためのコツだと思っています。
タイプ別のおすすめNASDAQ100投資信託
ここまでの内容を踏まえて、タイプ別に選び方を整理します。
- SBI証券で成長投資枠を使う人:SBI NASDAQ100インデックス・ファンド(国内最安0.1958%)
- 楽天証券で成長投資枠を使う人:楽天・プラス・NASDAQ-100インデックス・ファンド(0.198%)
- 証券会社を問わず同じファンドを持ちたい人:ニッセイまたはeMAXIS NASDAQ100インデックス(0.2035%)
- どうしてもつみたて投資枠で買いたい人:iFreeNEXT NASDAQ100インデックス(0.495%、唯一の対象)
なお、SBI証券や楽天証券ではクレジットカード積立で投資信託を買うとポイントが貯まります。成長投資枠のNASDAQ100も積立設定にすれば、クレカ積立のポイント対象にできます。証券会社ごとのポイント還元率は、下記記事で比較しています。

また、2027年からはNISA制度の一部が変わる予定です。制度改正の内容は下記記事も併せてご確認ください。

まとめ
- NASDAQ100は、NASDAQ上場の非金融・時価総額上位100社で構成される、テック企業中心の米国株価指数
- 信託報酬の最安はSBI NASDAQ100インデックス・ファンドの年0.1958%(2026年5月設定、SBI証券、成長投資枠)
- 楽天・プラス(0.198%)、ニッセイ・eMAXIS(0.2035%)との差はごくわずか。使っている証券会社で選べばOK
- つみたて投資枠で買えるNASDAQ100投信はiFreeNEXT NASDAQ100インデックスのみ(0.495%とやや割高)
- 値動きは大きいので、S&P500やオルカンをコアにして「サテライト」として少額で組み合わせるのがおすすめ
私もまだ始めたばかりですが、NASDAQ100の値動きや運用状況は、今後の資産運用レポートでも正直にお伝えしていきます。「攻め」の一本を探している方の参考になればうれしいです。

