こんにちは。風読珈琲店のカエデです。
会社のPCやスマホを管理するMicrosoftのサービス「Intune(インチューン)」の管理画面で、2026年9月末に大きなレイアウト変更がありました。9月28日の週から新しい「デバイスページ」が標準になり、旧画面には戻せなくなっています。
この記事では、何がどう変わったのかを整理したうえで、「便利になった点」と「不便になった(戸惑いやすい)点」、移行時に確認しておきたいポイントをまとめます。情シス担当の方はもちろん、ヘルプデスクで端末の状態を確認することがある方にも参考になるはずです。
そもそもIntuneとは?

Microsoft Intuneは、会社が支給したWindows PC・Mac・iPhone・Androidなどを、クラウドから一括管理するためのサービスです。「MDM(モバイルデバイス管理)」と呼ばれる仕組みの一種で、Microsoft 365の上位プランなどに含まれています。
- できること:セキュリティ設定の配布、アプリの配信、OS更新の管理、紛失時のリモートワイプなど
- 操作する場所:Webブラウザで開く「Intune管理センター(intune.microsoft.com)」
- 今回変わった画面:1台ごとの端末の詳細を表示する「デバイスページ」
管理者が一日に何度も開く画面なので、レイアウトの変化は業務の手順に直接影響します。
2026年9月のレイアウト変更で何が変わった?
新しいデバイスページは、2026年5月ごろからプレビューとして試せる状態でしたが、9月28日の週に正式な標準画面へ切り替わりました。Microsoftの「What’s new in Microsoft Intune」でも、旧ページはもう利用できないと案内されています。
左メニュー型から「全画面+目的別タブ」へ
従来は、Azureポータルと同じ「ブレード」と呼ばれる左側メニューから、概要・ハードウェア・構成・準拠などの画面を一つずつ開いて確認する形でした。新しいページは全画面のレイアウトに変わり、情報が目的ごとのタブにまとめられています。
- Essentials(要点):デバイス名や管理状態などの基本情報。常に画面上部に表示
- Device action status(デバイス操作の状態):ワイプ・再起動・同期などの操作が「待機中/実行中/完了」のどこにあるかを一覧表示
- Tools and reports(ツールとレポート):準拠状況・構成プロファイルの状態・修復ツールをまとめたタブ。旧「概要(Overview)」タブの役割を引き継ぐ
- Device details(デバイスの詳細):ハードウェアや管理情報
- Properties(プロパティ):所有者区分やスコープタグなど、管理者が編集する項目
また、ページを開いたときに最初に表示されるタブが「Monitor(監視)」系の表示に変わっています。「開いたらまず概要」という今までの流れが変わる点は覚えておきましょう。
便利になった点

1. 画面の行き来が減った
旧画面では、トラブル調査のたびに「概要→ハードウェア→構成→準拠→監視」とタブを渡り歩く必要がありました。新しいページでは、端末の情報・最近の操作・管理ツール・レポート・実行できる操作が一つの画面に集まっているので、クリック数がかなり減ります。
2. リモート操作の進み具合が追いやすい
個人的に一番大きいと感じるのが「Device action status」です。ワイプやリタイア、再起動などを指示したあと「本当に端末に届いたのか」を確認するのは、これまで意外と手間でした。新ページでは待機中・実行中・完了済みの操作を検索・絞り込みできるので、ユーザーから「まだ消えていない」と問い合わせが来たときの確認が早くなります。
3. 準拠・構成・修復がひとまとまりに
「Tools and reports」に準拠状況、構成プロファイルの適用状態、修復(Remediation)ツールがまとまりました。「この端末はなぜ非準拠なのか」→「どの構成がエラーか」→「修復スクリプトを流す」という一連の流れが、同じタブの中で完結しやすくなっています。
4. 監査・報告がしやすい
端末の基本情報、構成、準拠、操作履歴が一つの画面で見渡せるため、「いつ誰がどの操作をして、今どういう状態か」を説明しやすくなりました。セキュリティ監査や上司への報告用にスクリーンショットを撮るときも、何枚も撮り直す必要が減ります。
不便になった点・戸惑いやすい点

機能そのものが削除されたという公式情報は見当たりませんが、旧画面に慣れた人ほど最初は戸惑う変更です。注意したい点をまとめます。
- 旧画面に戻せない:プレビュー期間中は切り替えられましたが、正式化後は新ページのみ。慣れる猶予がありません
- いつもの操作が使えない:「概要タブで見ていた情報」「左メニューのあの項目」の場所が変わり、探すのに時間がかかります
- 手順書・マニュアルの作り直し:スクリーンショット付きの運用手順書やヘルプデスク向けマニュアルは、ほぼ全面的に更新が必要です
- 初期表示の変化:開いたときのタブが変わったため、慣れるまでは「見たい情報がない」と感じやすい
- 周辺メニューも同時期に再編:Windows 365(Cloud PC)関連のメニューも再編されており、あわせて覚え直しが発生します
なお、プレビュー段階では「すべてのデバイス」から開いたときだけ新画面になり、レポートやポリシー画面からのリンクでは旧画面が開く、という混在がありました。正式化後も、開く経路によって表示に違いがないか一度確認しておくと安心です。
移行で確認しておきたいチェックリスト
- 手順書の洗い出し:デバイスページのスクリーンショットを含む社内資料をリスト化し、更新の優先順位を決める
- よく使う操作の場所確認:ワイプ・同期・再起動・BitLockerキー確認など、頻度の高い操作が新画面のどこにあるかをチームで共有する
- ヘルプデスクへの周知:一次対応のメンバーにも「画面が変わった」ことと新しい確認手順を伝える
- 権限ロールの確認:カスタムロールで運用している場合、新画面で必要な項目が見えているか確認する
- 公式情報の定期チェック:Intuneは週単位で更新されるため、「What’s new」を月1回は確認する
公式の更新情報は下記から確認できます。

Entra IDの動的グループで使われているmemberOf演算子の廃止(2026年11月3日)については、下記記事で対策をまとめています。

Entra IDにはあるのにIntuneに出てこない端末の原因と対処法は、下記記事も併せてご確認ください。

まとめ
- 2026年9月28日の週から、Intuneの新しいデバイスページが標準に。旧画面には戻せない
- 左メニュー型から「全画面+目的別タブ」へ。旧「概要」は「Tools and reports」に置き換え
- 便利な点:画面の行き来が減る、リモート操作の進み具合が追える、準拠・構成・修復がひとまとまり
- 不便な点:操作位置が変わる、手順書の作り直しが必要、初期表示の変化に戸惑う
慣れるまでは少し大変ですが、日々の確認作業はかなり楽になる方向の変更です。まずはよく使う操作の場所から押さえて、チームの手順書を少しずつ新画面に合わせていきましょう。

