Microsoft 365・Intune 11月の変更まとめ|memberOf廃止ほか【2026年】

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こんにちは。風読珈琲店のカエデです。

Microsoft 365やIntune、Entra IDは毎月のように仕様が変わり、メッセージセンターを追いかけるだけでもひと苦労です。そこで、翌月に期限が来る変更・始まる変更を1本にまとめる月次シリーズを始めます。初回は2026年11月版です。

先に結論です。11月にいちばん注意したいのは、11月3日のEntra ID「memberOf」演算子の廃止です。動的グループのメンバーが更新されず固まるので、まだ棚卸ししていないなら最優先で対応しましょう。

※本記事は2026年10月11日時点のMicrosoft公式ドキュメント・メッセージセンター(MC)の情報をもとにしています。日付は変更されることがあるので、作業前に管理センターのメッセージセンターで最新の投稿を確認してください。


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2026年11月の変更カレンダー

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日付製品内容種類
11月2日Exchange管理センターOutlook for Windowsの利用状況レポートの廃止(MC1230889)廃止
11月3日Entra ID動的グループの「memberOf」演算子の廃止(MC1448379/MC1488834)廃止・要対応
11月11日ごろWindows11月の月例パッチ(米国時間11月10日、日本では翌日)更新
11月中Microsoft Graph4つのエンドポイント(/drive/recent、/drive/sharedWithMe、/insights/used、/insights/shared)の廃止廃止
11月中新しいOutlook for WindowsローカルのWord・Excel・PowerPointファイルを添付・共有(MC1245222)新機能
11月中Teamsチャット・チャネルのメッセージに個人用リマインダー新機能
11月上旬TeamsCopilotとFacilitatorの会議AIアーカイブファイル(MC1429018)新機能
11月下旬Purview旧DSPM・DSPM for AIの画面を統合DSPMへ移行(MC1481315)廃止
11月30日認定資格MS-102(Microsoft 365 管理者エキスパート)の提供終了終了
MC番号はMicrosoft 365 メッセージセンターの投稿ID。2026年10月11日時点

ここからは、管理者として対応が必要なものから順に解説します。


【最優先】11月3日:Entra ID「memberOf」演算子の廃止

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動的メンバーシップルールで「別のグループに所属しているか」を条件にできるmemberOf演算子が、プレビューのまま廃止されます。

  • 対象:memberOfを使った動的グループ、動的管理単位、エンタイトルメント管理の自動割り当てポリシー
  • 廃止後:ルールは削除されないが評価が止まり、メンバーは最後の状態のまま固定される
  • 影響:条件付きアクセスの対象漏れ、ライセンスの付け外し漏れ、退職者の権限残り、Intuneポリシーの配布漏れなど
  • やること:Graph PowerShellで使用箇所を洗い出し、属性ベースのルールや割り当て済みグループに置き換える。置き換え前に現在のメンバー一覧をエクスポートしておく

洗い出し用のコマンドと、5つの置き換え方は下記記事で詳しく解説しています。

Entra IDのmemberOf廃止は11月3日|動的グループの対策と置き換え手順
Entra IDの動的メンバーシップルールで使えるmemberOf演算子が2026年11月3日に廃止されます。廃止後はグループが更新されずに固まり、権限が残るリスクがあります。影響範囲、Graph PowerShellでの洗い出し方、属性ベースへの書き換えなど5つの置き換え方と安全な切り替え手順を解説します。

11月に終わるもの(廃止・提供終了)

11月2日:Outlook for Windowsの利用状況レポート

Exchange管理センターのOutlook for Windowsの利用状況レポートが廃止されます。当初は9月中旬の予定でしたが、11月に延期されました。Outlook for Windowsそのものが使えなくなるわけではありません。このレポートを定期的に見て、新旧Outlookの移行状況を追っていた場合は、別の集計方法を用意しておきましょう。

11月中:Microsoft Graphの4つのエンドポイント

OneDriveの「最近使ったファイル」「共有アイテム」や、使用状況のインサイトを返す次の4つが廃止されます。代替のエンドポイントは用意されないとされています。社内ツールやPower Automateで呼び出していないか確認が必要です。

  • /drive/recent
  • /drive/sharedWithMe
  • /insights/used
  • /insights/shared

11月下旬:Purviewの旧DSPM画面

Microsoft Purviewの旧DSPM(データセキュリティ態勢管理)とDSPM for AIの画面が、統合されたDSPMに移行します。手順書やブックマークで旧画面を参照している場合は更新しておきます。

11月30日:認定資格MS-102

Microsoft 365 管理者エキスパートの資格試験MS-102が提供終了になります。更新時期に入っている人は、11月30日までに更新しておくのがおすすめです。

Microsoft認定資格の廃止・新設まとめ|MS-102は11月終了【2026年】
2026年のMicrosoft認定資格の廃止と新設を公式情報で一覧化。今後の廃止予定はMS-102(11月30日終了)のみ。AZ-204・AZ-500・AI-102・PL-200などの廃止日と、SC-500・AB-410・AI-103・AZ-802など後継資格の対応、取得済み資格の扱いと注意点を解説します。

11月に始まるもの(新機能)

  • 新しいOutlook for Windows:パソコン内のWord・Excel・PowerPointファイルを添付・共有できるようになる。新しいOutlookへの移行を迷っていたユーザーには追い風
  • Teamsの個人リマインダー:チャットやチャネルのメッセージに、自分だけのリマインダーを設定できる
  • Teams会議のAIアーカイブ:CopilotやFacilitatorが作る会議のAI関連ファイルがアーカイブされる。保持ポリシーの対象範囲を確認しておきたい
  • OneDriveの追加容量の従量課金:追加ストレージを使った分だけ支払う形式が始まる

新機能は段階的に展開されるため、テナントによって使えるようになる時期がずれることがあります。ユーザーへの案内は、自分のテナントで確認できてからにすると混乱がありません。


11月のうちに準備したいこと:SMS・音声認証の廃止

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11月に期限が来るわけではありませんが、早めの準備が必要な大きな変更がEntra IDのSMS・音声認証の廃止です。

日付内容
2026年9月1日(開始済み)SMS・音声が有効なユーザーに、パスキーが自動で有効化。MFAのサインイン時に登録を促される
2026年10月30日Microsoft Security Storeから通話事業者(テレフォニープロバイダー)を選べるようになる
2027年2月1日Microsoft提供のSMS・音声認証を廃止(グローバル管理者と外部ユーザーを除く)。SMS・音声しかないユーザーはサインイン時にパスキー登録が必須
2027年7月1日グローバル管理者と外部ユーザーもSMS・音声認証を廃止
Microsoft Learn「Passkeys by default and retirement of Microsoft-provided SMS and voice authentication」より

2月1日以降、SMS・音声しか登録していないユーザーは、パスキーを登録しないとサインインできなくなります。年末年始を挟むことを考えると、11月中に対象ユーザーの洗い出しと周知を始めておくのが現実的です。Microsoftは対象ユーザーを調べるPowerShellスクリプトを公開しています。


Intune・Windowsで押さえておきたいこと

サーバールーム
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  • iOS/iPadOS 18以降が必須に:9月末のサービスリリースから、標準の管理・ポータルサイト・アプリ保護はiOS/iPadOS 18以降が前提。古い端末が残っていないか確認する
  • 新しいデバイスページが標準に:旧画面には戻せない。手順書の画面キャプチャを差し替えておく
  • Windows 11 26H2のセキュリティベースライン:10月から利用可能。既存のプロファイルは自動更新されないので、新しく作るか更新する
  • 11月の月例パッチ:日本時間11月11日ごろ配信。10月パッチではメモリ整合性が自動でオンになる変更があったので、11月分も配信直後の不具合情報を確認してから展開する
Intune新デバイスページの便利な点・不便な点まとめ【2026年9月変更】
2026年9月28日の週からIntune管理センターの新しいデバイスページが標準になり、旧画面には戻せなくなりました。タブ構成の変化、操作状況の一元表示など便利になった点と、手順書の作り直しや操作位置の変化など不便になった点、移行時のチェックポイントを整理します。
10月パッチでメモリ整合性が自動オン|起動しなくなる?確認と対処法
2026年10月13日(日本時間14日)のWindows Updateで、対象PCのメモリ整合性(HVCI)が自動でオンに。起動しなくなるのは古いドライバーが残るまれなケースです。対象条件、オン/オフの確認方法、事前準備、起動しない時に回復環境から無効化する手順を解説します。

11月のチェックリスト

  • 11月3日まで:memberOfを使った動的グループ・管理単位・自動割り当てポリシーを洗い出し、置き換える
  • 11月上旬:Outlook for Windowsの利用状況レポートに頼った集計を別の方法に切り替える
  • 11月中:Graphの4エンドポイントを使う社内ツール・フローがないか確認する
  • 11月11日以降:月例パッチの不具合情報を確認してから展開する
  • 11月中:SMS・音声認証のみのユーザーを洗い出し、パスキー登録の周知を始める
  • 11月30日まで:MS-102の更新が必要な人は更新を済ませる

Microsoft 365などのクラウドサービスを支える、関西の新しいAI向けデータセンターについては下記記事もどうぞ。

KIX15着工|茨木・彩都にAI向けデータセンター、24MWで2028年開業
MCデジタル・リアルティが2026年10月7日、茨木市・彩都のKIXキャンパスで5棟目のデータセンター「KIX15」に着工。サーバー用電源24MW、空冷・液冷ハイブリッド、免震構造で2028年第4四半期開業予定。概要と、北摂にデータセンターが集まる理由を元住民目線で解説します。

まとめ

  • 2026年11月の最優先は、11月3日のEntra ID「memberOf」演算子の廃止。メンバーが固まる前に置き換える
  • Outlook for Windowsの利用状況レポート(11/2)、Graphの4エンドポイント(11月)、Purviewの旧DSPM(11月下旬)も廃止
  • 新しいOutlookでローカルファイルの添付、Teamsの個人リマインダーなどの新機能も始まる
  • SMS・音声認証は2027年2月1日に廃止。11月から対象ユーザーの洗い出しと周知を
  • MS-102は11月30日で提供終了

このシリーズは毎月更新していく予定です。12月版では、年末年始をまたぐ変更と2027年に向けた準備をまとめます。

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