こんにちは。風読珈琲店のカエデです。
先日、「今度の休みどこ行く?」と話していたときに、たまたまSNSで見かけて二人して「え、近畿でやるの?」と声を上げてしまった展覧会があります。「キャラクター誕生30周年記念 ひつじのショーン展 with ウォレスとグルミット」。兵庫県丹波市の丹波市立植野記念美術館で、9月27日まで開催中です。
これまで東京や名古屋で開催されてきた巡回展で、近畿での開催は今回が初めてなのだそうです。イギリスのアードマン・アニメーションズが手がけた「ひつじのショーン」と「ウォレスとグルミット」、どちらも粘土でできたキャラクターがコマ撮りで動く、いわゆるクレイアニメの世界的な人気シリーズです。私自身は熱心なファンというわけではなく、テレビで見かけたことがある程度の知識しかなかったのですが、調べれば調べるほど「これは現地で見てみたい」という気持ちが強くなりました。
会期は2026年9月27日(日)まで。この記事では、展覧会の概要と見どころ、そして丹波市立植野記念美術館へのアクセス情報までまとめてお伝えします。
展覧会概要——会期・会場・観覧料

本展は、羊のキャラクター「ショーン」誕生30周年を記念して企画された巡回展です。まずは基本情報を整理しておきます。
- 会期:2026年7月25日(土)~9月27日(日)
- 会場:丹波市立植野記念美術館(兵庫県丹波市氷上町西中615-4)
- 開館時間:10:00~17:00(入館は16:30まで)
- 休館日:月曜日。ただし9月21日は開館し、代わりに9月24日が休館
- 観覧料:一般1,000円(団体800円)、大学・高校生500円(団体400円)、小中学生250円(団体200円)、未就学児無料
事前予約は不要で、開館時間内であれば自由に観覧できます。展示は3階・4階の展示室を使って構成されているとのことなので、当日はフロアの案内表示を見ながらゆっくり回れそうです。展覧会の詳しい情報や巡回スケジュールは、公式サイトにまとまっています。
「ひつじのショーン」「ウォレスとグルミット」ってどんな作品?
恥ずかしながら、この展覧会をきっかけに調べてみるまで、私は二つの作品の関係をきちんと理解していませんでした。どちらもイギリスの制作会社アードマン・アニメーションズが手がける、粘土製の人形をわずかずつ動かしながら1コマずつ撮影する「クレイアニメ(ストップモーションアニメ)」のシリーズです。
「ウォレスとグルミット」は、発明好きな主人とその飼い犬グルミットの珍騒動を描いたシリーズで、1989年に第1作が公開されました。「ひつじのショーン」は、その「ウォレスとグルミット」シリーズの一作に脇役として登場した1匹の羊が人気を集め、2007年に単独のテレビシリーズとして独立したキャラクターです。今回の展覧会タイトルにある「誕生30周年」は、このショーンが最初に登場した1995年の作品を起点に数えたものだそうです。せりふがほとんどなく、表情としぐさだけで物語を伝えるスタイルも共通していて、いわば「同じ世界観を持つ兄弟シリーズ」のような関係だと分かると、展示の見方も少し変わってきます。
粘土のキャラクターが本当に生きているかのように動く映像は、CGが主流になった今見てもまったく古さを感じさせません。むしろ、指の跡がわずかに残る粘土の質感や、手作りのセットの温かみは、CGにはない独特の味わいだと感じます。この「手作りの舞台裏」を実物で見られるのが、本展の一番の魅力だと思います。最新情報は公式Xでも発信されているので、会期中の混雑状況などもあわせてチェックしておくと安心です。
「ウォレスとグルミット」はこれまでにアカデミー賞短編アニメーション賞を複数回受賞しており、「ひつじのショーン」も世界160以上の国と地域で放送されているのだそうです。せりふに頼らず、粘土人形のわずかな表情の変化やジェスチャーだけでここまで感情を伝えられるのかと、調べながら素直に驚きました。1990年代から30年以上にわたって、手作りのコマ撮りアニメという手法にこだわり続けているアードマン・アニメーションズという制作会社自体にも、あらためて興味がわいてきます。

見どころ——舞台裏を彩る約200点

本展は「ひつじのショーン」と「ウォレスとグルミット」の2部構成で、実際の撮影で使われたジオラマやパペット(操り人形)、キャラクタースケッチ、メイキング映像など、約200点の資料で制作の舞台裏をたどる内容になっています。
- 360度ジオラマ:「野菜畑のショーンと牧場主」など、物語のワンシーンを再現したセット
- 撮影用パペット・小道具:実際にコマ撮り撮影で使われた人形や細部までつくり込まれた道具類
- キャラクタースケッチ・メイキング映像:制作過程を紹介する資料や映像
- 見立て作家・田中達也さんとのコラボ展示:身近なものをショーンに見立てたユニークな作品
個人的に一番気になっているのは、360度どの角度からも眺められるジオラマ展示です。映像として見ているだけでは気づかない、セットの奥行きや小物の作り込みの細かさを、実物で確かめられるのは会場に足を運んでこそだと思います。日本特別制作の展示も複数含まれているとのことなので、映像作品を知っている方でも新鮮に楽しめそうです。
会場は3階・4階の展示室を使った構成で、ゆっくり見て回っても1時間前後あれば十分回れる規模感だと聞いています。小さなお子さん連れでも無理なく楽しめそうな点も、家族での休日にはうれしいポイントです。
会期中は、担当学芸員によるギャラリートークや、夏休み向けの手づくり絵本ワークショップといった関連イベントも開催されていたようです(開催済みのものも含まれるため、参加を検討する場合は最新の開催予定を美術館の公式情報で確認してください)。展示だけでなく、こうした体験型のプログラムまで用意されているあたりに、家族連れをはじめ幅広い層に楽しんでもらおうという美術館側の工夫を感じます。
アクセス・楽しみ方

丹波市立植野記念美術館は、電車の場合はJR福知山線「石生駅」から神姫バスで約10分、「京橋」バス停で下車してすぐの場所にあります。大阪から向かう場合はJR宝塚線で福知山方面へ乗り継ぐルートが分かりやすいと思います。私が長く暮らしていた北摂エリアからも、車なら舞鶴若狭自動車道を使って1時間半ほどで行ける距離なので、日帰りの小さなドライブ旅行にもちょうどいい行き先です。
車で向かう場合は、美術館に無料の駐車場が45台分用意されているので、公共交通機関の本数が少ないエリアでも安心です。ただし会期終盤の週末は混み合うことも予想されるので、余裕を持って向かうのがおすすめです。
- 電車:JR福知山線「石生駅」から神姫バス約10分「京橋」下車すぐ
- 車:無料駐車場45台分あり
- 問い合わせ:丹波市立植野記念美術館(0795-82-5945)
丹波市立植野記念美術館は、普段はシャガールなど西洋絵画の企画展や、丹波焼をはじめとする地域ゆかりの美術・工芸を紹介している、比較的小規模な公立美術館です。そうした落ち着いた企画が中心の館に、ポップな人気キャラクターの展覧会がやってくるというギャップも、今回わざわざ足を延ばす価値を感じさせてくれるポイントだと思います。
丹波市は黒豆や栗といった秋の味覚でも知られる土地なので、展覧会の前後で丹波の道の駅に立ち寄って買い物をするのも楽しそうです。会場周辺の最新情報や開館状況は、丹波市の公式ページで確認できます。

アニメ好きなら、あわせて訪れたい関西の展覧会
クレイアニメの舞台裏を楽しんだあとは、アニメーション関連の他の展覧会もあわせてチェックしてみてはいかがでしょうか。以前このブログでも、大阪南港ATCギャラリーで開催中の「ジブリパーク展」を紹介しました。

また、10月3日からは京都市京セラ美術館で「禅とジブリ」京都展も開幕予定です。ジャンルは違っても、手作りのものづくりに込められた作り手の熱量を感じられる展覧会という意味では、どこか通じるものがあるように思います。

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まとめ
兵庫県丹波市の丹波市立植野記念美術館で開催中の「ひつじのショーン展 with ウォレスとグルミット」について、会期や見どころ、アクセス情報をまとめました。近畿では今回が初開催という点も含めて、アニメファンでなくても一度は覗いてみたくなる展覧会だと思います。
- 会期は2026年7月25日(土)~9月27日(日)、近畿では初開催
- 会場は丹波市立植野記念美術館、事前予約不要・観覧料は一般1,000円
- 撮影用ジオラマやパペットなど約200点で制作の舞台裏を紹介
- 最寄りはJR「石生駅」からバス約10分、車なら無料駐車場45台あり
私自身、これまでクレイアニメの世界にそこまで詳しくなかったのですが、調べているうちにすっかり行く気になってしまいました。近畿での開催がいつまた巡ってくるか分からないと思うと、なおさら見逃したくない気持ちになります。会期は9月27日までと残りわずかなので、気になった方は週末の予定が埋まってしまう前に、早めにスケジュールを押さえておくのがおすすめです。丹波の秋の味覚をお土産に、少し遠出のドライブ旅行として楽しんでもらえたら嬉しいです。

