こんにちは。風読珈琲店のカエデです。
「家計簿アプリ、結局どれがいいの?」と聞かれたら、私はまず「口座とカードを何件つなぎたい?」と聞き返します。人気アプリは機能だけ見るとどれも似ていますが、無料版でつなげる件数と、過去データを何か月さかのぼれるかが大きく違うからです。
今回は、マネーフォワードME・Zaim・Moneytree・OsidOriの4アプリを、20代の一人暮らし〜二人暮らしが気になる「無料でどこまで使えるか」を軸に比較します。我が家は実際にマネーフォワードMEの有料版(プレミアム)で、共通口座と個人口座をまとめて管理しているので、その実体験もあわせてどうぞ。
結論:連携したい件数で選ぶのがいちばん早い

先に結論です。迷ったら、つなぎたい口座・カードの数を数えて、次の目安で選べば大きく外しません。
- 4件以内に収まる:マネーフォワードME(無料)。連携先の数・資産管理の見やすさともにバランスがいい
- 5件以上を無料でつなぎたい:Moneytree(無料で50件まで)かZaim(無料版でも件数の上限なし)
- 夫婦・カップルで「共有分」と「個人分」を分けたい:OsidOri(一人5件・二人で計10件まで無料)か、Zaimのペア家計簿
- レシート手入力も含めてコツコツ付けたい:Zaim。手入力・レシート読み取りの使い勝手が強み
家計簿アプリ選びで後悔しやすいのは、「とりあえず人気だから」で入れて、あとから無料版の連携上限に引っかかるパターンです。最初に件数を数えるだけで、この失敗はほぼ防げます。
4アプリの無料版・有料版を比較
2026年10月時点の公式情報をもとに、無料版の制限と有料プランの料金を並べました。
| アプリ | 無料版の連携数 | 無料版の閲覧期間など | 有料プラン(税込) |
|---|---|---|---|
| マネーフォワードME | 4件まで | 過去1年分まで | スタンダード 月540円/年5,940円 |
| Zaim | 上限なし | 90日ログインしないと取得停止・手動更新 | Web 月440円/年4,378円(アプリ 月480円) |
| Moneytree | 50件まで | 過去12か月分まで | Grow Web 月390円/年3,900円(アプリ 月430円) |
| OsidOri | 1人5件(夫婦で計10件) | 共有用と個人用を分けて管理できる | 個人 月480円/家族 月880円 |
数字だけ見るとZaimとMoneytreeの無料版が太っ腹に見えますが、そのぶん予算機能・レポート・データ出力などは有料側に寄せられています。どのアプリも「無料は記録と閲覧、分析と長期保存は有料」という線引きはほぼ共通です。
マネーフォワードME:資産管理まで1アプリにまとめたい人向け
- 強み:連携できる金融機関が多く、銀行・カード・証券・ポイントまで資産全体を一画面で見られる
- 弱み:無料版は連携4件まで(2022年に10件から縮小)。プレミアムは2025年8月に値上げされ、月540円
- 向いている人:メイン口座+メインカード程度にまとめている人、将来的に投資まで一元管理したい人
Zaim:無料で件数を気にせずつなぎたい・手入力派の人向け
- 強み:無料版でも連携件数の上限がない。レシート読み取りや手入力がしやすく、現金派でも続けやすい
- 弱み:無料版は手動更新で、90日以上ログインしないと連携データの取得が止まる
- 向いている人:カード・電子マネーが多い人、現金払いもきちんと記録したい人
なお、プレミアムはアプリ内よりWebから申し込むほうが安く、無料お試しも30日間と長めです(アプリ経由は7日間)。
Moneytree:広告なしでシンプルに眺めたい人向け
- 強み:無料で50件まで連携でき、広告もない。自動で分類された残高・明細を眺めるだけの使い方に強い
- 弱み:無料版で見られるのは過去12か月分まで。予算設定・月次レポート・CSV出力は有料のGrow
- 向いている人:ポイントやカードが多く、「入力はしない、全体だけ見たい」人
OsidOri:夫婦・カップルで「共有」と「個人」を分けたい人向け
- 強み:二人それぞれのアカウントで、共有したい口座だけを家族側に見せられる。個人のお金は見せずに済む
- 弱み:無料版は1人5件まで。家族プランは月880円と、4アプリの中では高め
- 向いている人:同棲・新婚で、生活費は共有しつつお小遣いは干渉したくない二人
二人暮らしなら「共有の仕組み」で選ぶ

一人暮らしなら件数と機能で選べば十分ですが、二人暮らしの場合はもう一つ、「パートナーとどう共有するか」が選ぶ基準に加わります。
- マネーフォワードME:専用の夫婦共有機能はなく、同じアカウントに二人でログインして見るのが基本
- Zaim:「ペア家計簿」で、共有したい連携先だけを選んで相手に見せられる
- OsidOri:最初から夫婦・カップル向けに設計されていて、共有用と個人用を分けるのが前提
- Moneytree:家族共有向けの機能は目立たないので、二人暮らしの共有用途には優先度低め
どのアプリを選んでも、二人で共有するなら相手に見せる範囲を最初に決めておくことが大切です。個人の口座まで見える状態にするなら、「見えても口出ししない」などのルールを先に話しておくと、家計簿が窮屈になりません。
我が家のマネーフォワードMEでの具体的なやり方は、下記記事にまとめています。

我が家がマネーフォワードMEの有料版を選んだ理由
我が家は、生活費用の共通口座(三井住友銀行)と共通カード(三井住友カード ゴールドNL+家族カード)に加えて、カエデの個人口座(ドコモSMTBネット銀行)までマネーフォワードMEで一元管理しています。共通と個人の口座・カードを合わせると、無料版の4件はすぐに超えてしまうので、プレミアム(スタンダードコース)を使っています。
共通と個人を一つのアプリで見られると、「生活費にいくら・自分の趣味(Jリーグ遠征やカフェ巡り)にいくら」を同じ画面で確認でき、アプリを使い分ける二重管理になりません。件数を気にせず全部つなげることが、月540円を払っている一番の理由です。
共通口座と生活費カードの分け方は、下記記事も併せてご確認ください。

家計簿アプリを選ぶ前にやっておきたいこと

アプリの比較より先に、支払い手段を整理しておくと、どのアプリでも続けやすくなります。
- 支払い手段を絞る:メインカード1〜2枚+スマホ決済1つ程度にまとめると、連携件数が減り、無料版で収まりやすい
- 現金払いを減らす:現金は自動で記録されないので、手入力の手間がそのまま挫折ポイントになる
- チャージ式の決済は二重計上に注意:カードから電子マネーにチャージすると、チャージと利用の両方が支出として記録されることがある。どちらか一方を「振替」扱いにしておく
- セキュリティ:銀行・カードのログイン情報を預けることになるので、アプリのパスワードは使い回さず、二段階認証を設定しておく
我が家のカードの使い分けは、下記記事で公開しています。

有料版に切り替えるタイミング
最初から有料版にする必要はありません。次のどれかに当てはまったら、切り替えを検討すれば十分です。
- 連携したい件数が無料枠を超えた:マネーフォワードMEなら5件目をつなぎたくなったとき
- 1年より前のデータと比べたくなった:マネーフォワードME・Moneytreeは無料だと過去1年分まで。年末にCSVやスクリーンショットで残す手もある
- 予算管理や月次レポートが欲しくなった:Moneytreeなどは予算機能が有料側
- 更新が面倒になった:Zaimの無料版は手動更新なので、自動更新のありがたみは大きい
有料版の料金は月400〜900円前後。年額プランやWeb申し込みのほうが安くなるアプリが多いので、切り替えるときは申し込み経路も確認してみてください。
まとめ
- 家計簿アプリは「何件つなぎたいか」で選ぶのがいちばん早い
- 4件以内ならマネーフォワードMEの無料版、5件以上を無料でつなぐならMoneytree(50件)かZaim(上限なし)
- 二人暮らしで共有と個人を分けたいならOsidOriかZaimのペア家計簿
- 二人で共有するなら、見せる範囲(共通だけか、個人分も含めるか)を最初に決めておくのが長続きのコツ
- 有料版は、連携件数・過去データ・予算機能が必要になってからで十分
まずは自分の口座とカードを数えて、無料版で1か月使ってみるところから始めてみてください。支出がカテゴリ別に見えるだけで、お金の見え方はかなり変わりますよ。

