こんにちは。風読珈琲店のカエデです。
グランプリシリーズ(GPシリーズ)2026-27の第3戦、中国杯が11月6〜8日に中国・深センで行われました。中国と日本の時差は1時間だけなので、フランスやカナダの大会と違って、日本では夕方〜夜に競技を見られました。深夜の録画を週明けにまとめて見ていたわが家も、今回は妻と週末に「ほぼリアルタイム」で楽しめました。
先に結果の要点です。男子は三浦佳生選手がショート・フリーとも1位の完全優勝、女子は千葉百音選手が優勝と、男女そろって日本選手が優勝しました。さらにペアでは長岡柚奈/森口澄士組が銅メダル。この記事では、4種目の結果と日本選手の成績を、観戦歴の浅い初心者目線でまとめます。
※得点・順位はISU公式リザルト(2026年11月8日時点)をもとにしています。フリーの得点は、公式の合計点からショートの得点を引いて出しています。
GP中国杯2026の概要

- 会期:2026年11月6日(金)〜8日(日)(現地時間)
- 会場:深センユニバーシアードセンター(中国・広東省深セン)
- 位置づけ:GPシリーズ2026-27の第3戦
- 日本からの出場:男子 三浦佳生選手・佐藤駿選手、女子 千葉百音選手・山下真瑚選手・渡辺倫果選手、ペア 長岡柚奈/森口澄士組(アイスダンスは日本の出場なし)
- 競技の順番:6日にショート(アイスダンスはリズムダンス)、7日に女子・ペア・アイスダンスのフリー、最終日8日に男子フリー
大会の公式リザルトは、ISUのサイトで種目ごとに公開されています。ショート・フリーの得点表(プロトコル)もここから見られます。
第1戦のフランス大会、第2戦のカナダ大会の結果も、それぞれ記事にまとめています。3大会を並べると、ファイナル進出争いの顔ぶれが見えてきます。


男子シングル:三浦佳生選手が完全優勝、佐藤駿選手は4位

| 順位 | 選手(国) | 合計 | SP | FS |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 三浦佳生(日本) | 293.25 | 102.90(1位) | 190.35(1位) |
| 2 | ウラジスラフ・ディキジ(個人の中立選手) | 282.44 | 98.86(4位) | 183.58(2位) |
| 3 | エフゲニー・セメネンコ(個人の中立選手) | 281.62 | 99.72(3位) | 181.90(3位) |
| 4 | 佐藤駿(日本) | 277.20 | 101.97(2位) | 175.23(4位) |
| 5 | ミハイル・シャイドロフ(カザフスタン) | 263.49 | 94.87(5位) | 168.62(6位) |
| 6 | ウラジミール・サモイロフ(ポーランド) | 252.39 | 88.21(6位) | 164.18(7位) |
三浦佳生選手:ショート100点超えから、合計293.25点で優勝
三浦佳生選手はショートで102.90点を出して首位発進。最終日のフリーでも190.35点でトップに立ち、合計293.25点、2位に約11点差をつけての完全優勝でした。2週間前のフランス大会は2位だったので、今季のGP2戦はどちらも表彰台、しかも今回は頂点です。
男子のショートで100点を超えるのは、初心者の私からすると「すごい数字」という印象です。ショートはジャンプ3本・スピン3つ・ステップ1つと要素の数が決まっていて、4回転ジャンプを入れつつ、出来ばえ点(GOE)でも加点をもらわないと100点には届きません。

佐藤駿選手:ショート2位から、表彰台まで4.42点差の4位
佐藤駿選手はショートで101.97点と、三浦選手と1点差もない2位につけていました。フリーは4位の175.23点で、合計277.20点の4位。3位のセメネンコ選手(281.62点)との差は4.42点でした。ショート終了時点では日本勢のワンツーだったので、最後の順位の入れ替わりにはドキドキさせられました。
2位のディキジ選手はショート4位から、フリー2位で順位を2つ上げています。上位4人のショートはわずか4点ほどの差にひしめいていて、フリーの出来がそのまま最終順位に直結する、見ごたえのある最終組でした。
女子シングル:千葉百音選手が逃げ切りで優勝

| 順位 | 選手(国) | 合計 | SP | FS |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 千葉百音(日本) | 224.48 | 76.08(1位) | 148.40(2位) |
| 2 | アレクサンドラ・イグナトワ(個人の中立選手) | 221.27 | 72.37(3位) | 148.90(1位) |
| 3 | イ・ヘイン(韓国) | 210.79 | 67.49(6位) | 143.30(3位) |
| 4 | アナスタシア・グバノワ(ジョージア) | 208.58 | 75.05(2位) | 133.53(4位) |
| 5 | ラーラ・ナキ・グットマン(イタリア) | 202.69 | 71.76(4位) | 130.93(5位) |
| 6 | 山下真瑚(日本) | 193.32 | 69.17(5位) | 124.15(7位) |
千葉百音選手:フリーは2位でも、ショートの貯金で逃げ切り
千葉百音選手はショート76.08点で首位に立ち、フリーは148.40点で2位。フリー1位のイグナトワ選手との差はわずか0.50点で、ショートでつけた3.71点のリードを守り、合計224.48点で優勝しました。最終的な差は3.21点です。
「フリーで負けても、合計で勝てば優勝」というのは、観戦を始めたころの私には少し不思議でした。でも今回の結果を見ると、ショートは点数が小さい分、そこでの1〜2点の差が最後に効いてくるのがよく分かります。妻いわく「ショートでミスをしないことが、一番の作戦」だそうです。
山下真瑚選手は6位、渡辺倫果選手は11位
山下真瑚選手はショート5位(69.17点)、フリー7位で合計193.32点の6位。渡辺倫果選手は合計154.86点で11位でした。女子は3位のイ・ヘイン選手がショート6位からフリー3位で表彰台に上がり、2位のグバノワ選手がフリーで4位に下がるなど、こちらも順位の入れ替わりが目立ちました。
ペア・アイスダンスの結果

ペア:長岡柚奈/森口澄士組が銅メダル
- 1位:アナスタシア・ミシナ/アレクサンドル・ガリアモフ組(個人の中立選手)209.84点
- 2位:アナスタシア・メテルキナ/ルカ・ベルラワ組(ジョージア)198.27点
- 3位:長岡柚奈/森口澄士組(日本)181.50点
日本の長岡柚奈/森口澄士組は、ショート4位(63.06点)からフリーで3位(118.44点)に入り、合計181.50点で3位の表彰台に上がりました。シングルに比べて日本ではまだ競技人口が少ないペアで、GPシリーズのメダルを取ったのは大きなニュースです。
ペアは、男性が女性を投げる「スロージャンプ」や、頭上に持ち上げる「リフト」など、シングルにはない技が見どころです。2人のタイミングがぴったり合ったときの迫力は、テレビ越しでも伝わってきました。
アイスダンス:フィアー/ギブソン組がGP2連勝
- 1位:ライラ・フィアー/ルイス・ギブソン組(イギリス)194.93点
- 2位:ディアナ・デイヴィス/グレブ・スモルキン組(ジョージア)193.54点
- 3位:オリビア・スマート/ティム・ディーク組(スペイン)178.30点
カナダ大会でも優勝したイギリスのフィアー/ギブソン組が、リズムダンス・フリーダンスとも1位で2戦連続の優勝。2位のデイヴィス/スモルキン組との差は1.39点の接戦でした。3位のスマート/ディーク組は、リズムダンス5位からフリーダンス3位で表彰台に入っています。
初心者目線で見た、今大会の3つのポイント
- ショートの貯金が効く:千葉選手はフリー2位でも、ショートのリードを守って優勝。合計点で競うフィギュアならではの勝ち方
- 男子は100点の攻防:ショートで三浦選手・佐藤選手が100点超え。上位4人がショートで約4点差という、ハイレベルな争い
- ペアでも日本が表彰台:シングルだけでなく、ペアでも日本のメダル。カップル種目にも注目すると観戦の楽しみが広がる
得点表の記号やGOEの見方は、下記の記事で初心者向けに解説しています。放送を見たあとに得点表で答え合わせすると、どこで差がついたのかが分かって面白いです。

GPファイナル進出争いとこの先の観戦予定
GPシリーズでは各選手が最大2戦に出場し、順位に応じたポイントの合計で、各種目上位6人(組)が12月10〜13日のファイナル(中国・重慶)に進みます。三浦選手はフランス大会2位・中国杯優勝と、2戦とも表彰台で今季のGPを終えました。ほかの選手は2戦目の結果次第なので、残りの大会も見逃せません。
GPシリーズ全体の日程とテレビ放送の見方は、下記の記事にまとめています。

最終戦のNHK杯は11月27〜29日に東京で、年末には大阪・門真で全日本選手権もあります。


まとめ
- GPシリーズ第3戦の中国杯は11月6〜8日、中国・深センで開催
- 男子は三浦佳生選手がショート・フリーとも1位で優勝(293.25点)。佐藤駿選手はショート2位から4位
- 女子は千葉百音選手がショートのリードを守って優勝(224.48点)。山下真瑚選手6位、渡辺倫果選手11位
- ペアは長岡柚奈/森口澄士組が銅メダル。アイスダンスはフィアー/ギブソン組(イギリス)がGP2連勝
- ファイナル(12月、重慶)進出争いは、11月末のNHK杯まで続く
男女シングルの優勝にペアの銅メダルと、日本勢の活躍が目立った週末でした。時差が小さくリアルタイムで見られたぶん、いつもより妻と一緒に盛り上がれた大会です。初心者同士、一緒にシーズンを楽しみましょう。

