ルーシー・リー展、あべのハルカス美術館で12/26開幕|10年ぶり回顧展

白い陶器の花瓶 美術
Photo by Ionela Mat on Pexels
この記事は約6分で読めます。
スポンサーリンク

こんにちは。風読珈琲店のカエデです。

20世紀を代表する陶芸家ルーシー・リー(1902–1995)。国内では約10年ぶりとなる回顧展「ルーシー・リー展 -東西をつなぐ優美のうつわ-」が、2026年12月26日(土)〜2027年3月7日(日)に大阪・天王寺のあべのハルカス美術館で開催されます。

2025年秋から金沢・東京・三重と巡回してきた展覧会で、関西で見られるのは大阪会場だけ。初期から円熟期までの花器や鉢、戦時中につくった陶製ボタン、そして親交のあった作家たちの作品まで、ルーシー・リーの仕事を「東洋との出会い」という視点からたどる内容です。この記事では、会期・料金・お得な前売券の情報から、予習しておきたい見どころまでまとめました。

https://www.aham.jp/exhibition/future/lucie_rie/

スポンサーリンク

「ルーシー・リー展」大阪展の開催概要

棚に並ぶ陶器の鉢
Photo by Miguel González on Pexels

まずは基本情報です。あべのハルカス美術館の公式サイトの情報に基づいています。

  • 展覧会名:ルーシー・リー展 -東西をつなぐ優美のうつわ-
  • 会期:2026年12月26日(土)〜2027年3月7日(日)
  • 会場:あべのハルカス美術館(あべのハルカス16階)
  • 開館時間:10:00〜20:00(月・土・日・祝日は18:00まで)※入館は閉館30分前まで
  • 休館日:12月31日(木)、1月1日(金・祝)
  • 入館料(当日):一般1,800円/大高生1,400円/中小生500円(未就学児は無料)
  • 入館料(前売・団体):一般1,600円/大高生1,200円/中小生300円(団体は15名以上)

うれしいのは、年末年始も休館は大みそかと元日の2日だけという点。年末の帰省前後や、お正月休みのおでかけ先にも組み込みやすい日程です。平日は20時まで開いているので、仕事帰りにふらっと立ち寄れるのも、駅直結のハルカスならではですね。

なお、障がい者手帳をお持ちの方は、本人と付き添い1名が当日料金の半額になります(美術館のチケットカウンターで購入した場合)。

前売券がお得!セット券もチェック

前売券は2026年10月3日(土)〜12月25日(金)まで、プレイガイドなどで販売されています。一般なら当日より200円お得になるほか、セット券も用意されています。

  • ペア券(一般2枚組):3,000円。1人で2回使うこともできるので、1回あたり1,500円で、当日券より300円安くなる
  • 大阪会場限定トートバッグセット券:2,800円。一般観覧券とトートバッグのセットで、限定500セット。ローソンチケット限定販売(Lコード:52154)
  • ケーキセット付き券:前売4,000円/当日4,200円。あべのハルカス19階のレストラン「LOUNGE PLUS」でのケーキセットがつく
  • 陶芸ワークショップセット券:予定数に達したため販売終了

夫婦や友人と2人で行くなら、ペア券がいちばん手軽なお得ワザ。1人で時間を空けて2回見に行く使い方もできます。展覧会のあとに高層階でケーキとお茶を、という過ごし方も、器の展覧会らしくて素敵ですね。

予習:ルーシー・リーってどんな人?

ろくろで器をつくる様子
Photo by Sóc Năng Động on Pexels
  • ウィーンに生まれる:1902年、オーストリア・ウィーンの裕福なユダヤ系の家庭に生まれ、ウィーン工芸美術学校で陶芸を学ぶ
  • ロンドンへ亡命:ナチス・ドイツによるオーストリア併合を受けて、1938年にロンドンへ。以後、亡くなるまでロンドンを拠点に制作を続けた
  • 出会いと交流:イギリス陶芸の重鎮バーナード・リーチや、のちに工房をともにする陶芸家ハンス・コパーらと交流
  • 日本とのつながり:1989年に東京・草月会館で開かれた展覧会は、デザイナーの三宅一生が企画構成、建築家の安藤忠雄が会場設計を担当した

ルーシー・リーの器の魅力は、なんといっても薄く、軽やかで、すっと伸びるシルエットと、ピンクやブルー、白などの繊細な色彩。いわゆる「民藝」の素朴な土の器とも、華やかな絵付けの磁器とも違う、モダンで凛とした佇まいです。日本でもファンが多く、雑誌や器の本で目にしたことがある方もいるかもしれません。

見どころ①:初期から円熟期まで、花器と鉢の名品

展示の中心となるのは、活動初期からロンドンでの円熟期までの花器や鉢です。

  • 釉薬の色を楽しむ:釉薬の効果を追い求めたルーシー・リー。ピンクやブルーが美しい鉢は、写真では伝わりきらない色の深みを実物で味わいたいところ
  • 《白釉鎬文花瓶》(1976年頃):器の表面を削って縦の模様や凹凸をつける「鎬(しのぎ)」の技法が見られる代表作。「東洋との出会い」を感じられる一点
  • 国内の名コレクションが集結:国立工芸館に寄託されている井内コレクションを中心に、国立工芸館や岡田文化財団パラミタミュージアムなどの所蔵品が出品される

中心となる井内コレクションは、金沢の国立工芸館に寄託されている、国内屈指のルーシー・リーのコレクションです。普段は金沢まで行かないと見られない名品を、大阪でまとめて見られるのは貴重な機会です。

https://www.momat.go.jp/craft-museum

見どころ②:戦時中の陶製ボタンと、親交のあった作家たち

色とりどりのボタン
Photo by Olga Kovalski on Pexels

個人的にいちばん気になっているのが、カラフルな陶製の服飾ボタンです。1940〜50年代、ロンドンに渡ったルーシー・リーが生活のためにつくったとされるもので、器とはまた違うかわいらしさがあります。異国の地で生きていくための仕事が、いまでは作品として愛されている——そんな背景を知ると、小さなボタンの見え方も変わってきます。

また、本展では親交のあった作家たちの作品もあわせて紹介されます。

  • ヨーゼフ・ホフマン:ウィーン工房を率いた建築家・デザイナー。ルーシー・リーが育ったウィーンのモダンデザインの空気を伝える
  • バーナード・リーチ:日本の民藝運動とも深く関わった、イギリス近代陶芸の父
  • 濱田庄司:リーチとともに英国で作陶した、日本の民藝を代表する陶芸家
  • ハンス・コパー:ルーシー・リーの工房で制作をともにした陶芸家。彫刻的な造形で知られる

ウィーンのモダンデザインから、イギリス・日本の陶芸まで。ルーシー・リーの器が「東と西をつなぐ」と言われる理由が、周りの作家たちの作品と並べることで見えてきそうです。

鑑賞をもっと楽しむためのヒント

  • 器の「縁」と「高台」に注目:薄く立ち上がる縁や、小さな高台(器の足)の繊細さは、実物を横から見てこそわかるポイント
  • 平日の夜を狙う:平日は20時まで開館。会期後半や土日は混雑しやすいので、仕事帰りの時間帯がねらい目
  • 前売券は12/25まで:ペア券やトートバッグセット券は前売のみ。行くと決めたら早めに確保を
  • ショップも楽しみに:器の展覧会は関連グッズも気になるところ。トートバッグがほしい方は前売のセット券も検討を

器の展覧会では、京都駅の美術館「えき」KYOTOで、フィンランドのデザイナー、カイ・フランクの回顧展が12月20日まで開かれています。会期は重なりませんが、装飾を削ぎ落とした北欧デザインと、ルーシー・リーの凛とした器はどちらも「日常の器」を美しくした仕事。年内にカイ・フランク、年明けにルーシー・リーとはしごして見比べるのも面白そうです。

カイ・フランク展、京都駅「えき」KYOTOで11/3開幕|ティーマの原点
イッタラ「ティーマ」「カルティオ」の生みの親、カイ・フランクの回顧展が美術館「えき」KYOTOで2026年11月3日〜12月20日に開催。会期中無休・19:30まで、一般1,300円(前売1,100円は11/2まで)。代表作キルタからアートガラス、日本との関わりまで見どころと巡回日程をまとめました。

関西で開催中・開催予定のほかの展覧会は、こちらのまとめページで一覧にしています。

関西美術展まとめ|2026年10月
大阪・京都・神戸・奈良で今見られる美術展を一覧化。フェルメール展や歌川国芳展など会期終了が近い展覧会から、良寛展や正倉院展など9月以降に開幕する展覧会まで、風読珈琲店が取材した情報をまとめました。

PR・広告

Agoda

会場周辺のホテル・宿泊予約はこちらから。Agodaなら国内・海外の宿をまとめて比較できます。

じゃらん

国内の宿泊予約はじゃらんでも。ポイントやクーポンを使ってお得に泊まれます。

アソビュー!

美術館・博物館のチケットや、周辺のレジャー・体験の予約は「アソビュー!」から。

まとめ

  • 会期:2026年12月26日(土)〜2027年3月7日(日)、あべのハルカス美術館(大阪・天王寺)
  • 休館日:12月31日・1月1日のみ/平日は20時まで開館
  • 料金:一般1,800円(前売1,600円)。ペア券3,000円なら1回1,500円
  • 内容:初期〜円熟期の花器・鉢、戦時中の陶製ボタン、リーチ・濱田庄司・コパーら親交のあった作家の作品
  • 大阪展の特色:関西唯一の会場。国内では約10年ぶりの回顧展

薄く、軽やかで、凛とした器たち。年末年始の天王寺で、ルーシー・リーの「優美のうつわ」に会いに行ってみませんか。

タイトルとURLをコピーしました