Windows 11の11月パッチの変更点|KB5127936で右クリック刷新

ノートパソコンで作業する様子 IT
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こんにちは。風読珈琲店のカエデです。

2026年10月28日、Windows 11の11月分のプレビュー更新「KB5127936」が配信されました。正式な11月のセキュリティ更新(Patch Tuesday)は11月10日(日本時間では11日)の予定ですが、プレビュー版の新機能や修正はそのまま正式版に含まれるのが基本なので、ここを見れば11月パッチで何が変わるかがほぼわかります。

今回は、エクスプローラーの右クリックメニューを自分好みに変えられるようになったのが目玉です。会社でIntuneやPC管理に触れている立場から、個人ユーザー向けの変更と、業務PC・管理者向けの変更に分けて紹介します。


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KB5127936の概要

  • 配信日:2026年10月28日(オプションの「プレビュー更新」、セキュリティ修正は含まない)
  • 対象:Windows 11 26H2(ビルド26300.9818)と25H2(ビルド26200.9818)
  • 正式版:11月10日(米国時間)のセキュリティ更新に同じ変更が含まれる見込み
  • 23H2:サポートが終了しているため新機能の追加はなし

注意したいのは、新機能の多くは段階的に配信される点です。更新を入れても、端末や地域によってはしばらく新機能が表示されないことがあります。一方、不具合の修正は更新を入れればすぐに反映されます。

26H2そのものの新機能は、下記記事も併せてご確認ください。

Windows 11 26H2の新機能まとめ|タスクバー上下左右配置・AI強化【2026 Update】
Windows 11 26H2(2026 Update)が2026年9月29日に提供開始。タスクバーの上下左右配置、スタートメニューのカスタマイズ、検索・エクスプローラーのAI強化、セキュリティ強化など新機能を一般ユーザー目線でまとめ。24H2のサポートは10月13日で終了、再起動1回で移行できる更新手順も解説します。

エクスプローラーと右クリックメニューの変更

ファイルを整理するイメージ
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右クリックメニューをカスタマイズできるように

Windows 11になってから「右クリックメニューで欲しい項目が『その他のオプションを確認』の奥にある」と不満を感じていた人は多いと思います。今回、メニューの一番下に「メニューのカスタマイズ」が追加され、次のことができるようになります。

  • 標準コマンドのオン・オフ:「送る」「ショートカットの作成」などを表示するか選べる
  • 「印刷」を追加:メニューに印刷を出せる
  • アプリの項目の置き場所:アプリが追加する項目をメインのメニューに出すか、サブメニューにまとめるか、隠すかを選べる
  • 文字ラベル表示:切り取り・コピー・貼り付け・名前の変更・削除・共有を、アイコンではなく文字で表示できる
  • 「プロパティ」を一番下へ:位置を移動できる

カスタマイズしなければ、今までのメニューはそのままです。勝手に見た目が変わることはないので、安心して更新できます。

そのほかのエクスプローラーの改善

  • 検索結果の見やすさ:ファイル名・場所・日付の並びが揃い、見やすくなる
  • アドレスバーで「~」:「~」と入力するとユーザーフォルダー(C:\Users\ユーザー名)へ移動できる
  • フォルダーオプションがダークモード対応:ダークモードでも、ここだけ真っ白な画面が出ることがなくなる

設定・スタートメニュー・タスクバーなどの変更

  • プライバシーとセキュリティ:カメラ・マイク・位置情報の設定がまとめて表示され、どのアプリが使ったかも同じページで確認できる
  • ストレージ:一時ファイルの画面のデザインが少し変わる
  • スマホ連携:スタートメニューの「最近」に出るスマホのメッセージや通知に、マウスを乗せるとプレビューが出る(スマホ連携の設定でオフにできる)
  • タスクバー:アイコンにマウスを乗せたときのプレビューのアニメーションが滑らかになる。マルチモニターの設定が、ディスプレイの抜き差し後も保持される
  • Xboxモード:ゲーム用のタスクビューが新しくなり、デスクトップへの戻りや電源メニューにすぐアクセスできる
  • バッテリー:モダンスタンバイからの復帰が速くなり、バッテリー残量80%以上では休止状態に入りにくく、10%未満では早めに休止状態に入る
  • Unicode 17.0:4,803文字が追加される

アクセシビリティ関連では、拡大鏡でディスプレイごとに倍率を変えられるようになったほか、ナレーターがWordやPowerPoint、Edge・Chromeで数式を読み上げられるようになりました(対応言語は英語など一部で、日本語は対象外)。


業務PC・管理者向けの変更

職場でパソコンを操作する様子
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ここからは、私が仕事で触れている業務PCまわりの話です。個人のPCにも関係するものがあります。

Cloud Rebuild(クラウドからの再インストール)

PCが起動しない状態でも、USBメモリなしでWindows Updateから最新のWindowsとドライバーを取ってきて再インストールできる機能です。再インストール前にデータを消去する「ドライブのサニタイズ」も選べます(元に戻せないので注意)。管理者はIntuneなどからRecovery CSPを使ってリモートで実行できるので、壊れたPCを回収してUSBで入れ直す手間が減りそうです。

回復環境(WinRE)が保存済みWi-Fiを使える

回復環境から保存済みのWi-Fi(証明書を使う社内ネットワークを含む)に接続できるようになります。既定でオンで、管理者が無効にすることもできます。

セキュリティ関連

  • メモリ整合性(HVCI):更新時に、対象となる端末を増やして自動で有効化を進める。ユーザーや管理者がオフにしている場合はその設定が優先される
  • DPAPIのプロンプト機能の廃止予告:パスワード入力を求めるタイプのDPAPI操作は2027年4月に廃止。使っている社内システムがあれば移行の確認が必要
  • スマートカード:対応するPIVカードでRSA-3072の鍵が使えるようになる
  • IPv6 CLAT:IPv6だけのネットワークでも、IPv4専用のアプリが通信できる(netshまたはグループポリシーで有効化)

メモリ整合性の自動有効化は10月パッチでも話題になりました。古いドライバーとの相性問題については、下記記事も併せてご確認ください。

10月パッチでメモリ整合性が自動オン|起動しなくなる?確認と対処法
2026年10月13日(日本時間14日)のWindows Updateで、対象PCのメモリ整合性(HVCI)が自動でオンに。起動しなくなるのは古いドライバーが残るまれなケースです。対象条件、オン/オフの確認方法、事前準備、起動しない時に回復環境から無効化する手順を解説します。

Edgeの起動の高速化

Edgeがすでに起動しているときに、リンクなどを開くと既存のEdgeにそのまま渡されるようになり、開くのが速くなります(Edge 150以降が必要)。


修正された不具合と、残っている既知の問題

主な修正

  • Always On VPN:9月のセキュリティ更新以降、「接続中」のまま止まる、「指定されたポートは既に使用されています」で失敗する問題
  • リモートデスクトップ:管理者保護が有効な端末で、一般ユーザーが接続できない問題。Intuneで設定する信頼済み発行元の証明書の拇印のポリシーが効かない問題
  • BitLocker:起動前のPIN入力をやり直すときの処理を改善し、TPMのロックや不要な回復キーの要求を減らす
  • スマートアプリコントロール:再び有効にする項目がグレーアウトしたままになる問題
  • AMDのグラフィックス:一部のAMD製グラフィックスでHDMI・DisplayPortから音が出ない問題
  • Windowsサンドボックス・WSL2:サンドボックスがエラー0x80370106で突然閉じる問題、AMD端末でWSL2の入れ子の仮想化が動かない問題
  • PowerShell:「Windows PowerShell」「PowerShell ISE」の名前にバージョン5.1が付く(既存のショートカット名はそのままの場合あり)

会社でAlways On VPNを使っている場合は、VPNの不具合が直るのは大きいです。9月以降、在宅勤務でVPNがつながらず困っていた人は、この更新で改善するか確認してみてください。

既知の問題:USBオーディオ機器

9月8日の更新以降、一部のUSBオーディオ機器(USB Audio Class 1.0)が動かない、音が出ない、デバイスマネージャーで「コード10」と表示されるといった問題が出ています。今回の更新でもまだ解決していません。USBのスピーカーやヘッドセットを使っていて困っている人は、正式な修正を待つ必要があります。


KB5127936の入れ方と、入れるべきかどうか

パソコンの画面を確認する様子
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プレビュー更新はオプションなので、自動ではインストールされません。入れる場合の手順は次のとおりです。

  • 1. 念のため、大事なデータのバックアップをとる
  • 2. 「設定」→「Windows Update」を開く
  • 3. 「更新プログラムのチェック」を押す
  • 4. 「オプションの更新プログラム」または表示されたKB5127936の「ダウンロードしてインストール」を押す
  • 5. 再起動する

とはいえ、急いで入れる必要はなく、11月10日の正式版を待つのがおすすめです。プレビュー版はセキュリティ修正を含まず、正式版の前に不具合が見つかることもあるためです。会社のPCは、情シスが配信を管理していることが多いので、自分で入れずに案内を待ちましょう。

ただし、Always On VPNやリモートデスクトップの不具合で今まさに困っている場合は、先に入れて様子を見る価値があります。なお、ネット上には新機能を強制的に有効にするツールの紹介もありますが、不具合の原因になりうるので、仕事で使うPCではおすすめしません。

26H2の更新がまだ来ていない場合は、下記記事も併せてご確認ください。

Windows 11 26H2が来ない時の対処法|手動アップデート方法とエラー別解決策
Windows 11 26H2がWindows Updateに来ない原因は段階配信・セーフガードホールド・前提更新の未適用の3つ。基本の更新手順、インストールアシスタントやISOでの手動アップデート方法、容量不足や0x80070070・0xC1900101などエラーコード別の対処法をまとめました。

まとめ

  • KB5127936は10月28日配信の11月分プレビュー更新。正式版は11月10日(日本時間11日)予定
  • 目玉はエクスプローラーの右クリックメニューのカスタマイズ。設定しなければ今までと同じ
  • 業務PC向けには、Cloud Rebuild、回復環境のWi-Fi対応、DPAPIのプロンプト機能の廃止予告(2027年4月)など
  • Always On VPN・リモートデスクトップ・BitLockerの不具合が修正。USBオーディオの問題は未解決
  • 新機能は段階的に配信される。基本は11月10日の正式版を待てばOK

右クリックメニューのカスタマイズは、Windows 11を使っている多くの人が待っていた変更だと思います。正式版が配信されたら、私も自分のPCで「送る」を表に出すところから試してみるつもりです。

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